東京メトロが遅延証明書の紙配布を廃止へ 4月1日からウェブ発行に完全移行

東京地下鉄(東京メトロ)は、環境負荷の低減やデジタル化の推進を目的として、2026年4月1日(水)の始発時から、駅窓口での紙の遅延証明書配布を原則廃止することを発表しました。これまで多くの利用者が駅窓口で受け取っていた紙の遅延証明書は、この日付を境にウェブでの発行に一本化されます。

デジタル化推進の重要な一歩

東京メトロは、2016年3月からホームページと公式アプリ(東京メトロmyアプリ)で遅延証明書を掲載してきましたが、紙での配布も並行して実施していました。今回の決定により、これまでの二本立てから完全にウェブでの発行に統一されることになります。

この変更の背景には、単なるデジタル化推進だけではなく、駅窓口の待機列解消も重要な目的として挙げられています。朝の通勤ラッシュ時などに駅窓口に列ができることは、利用者の利便性低下につながることから、ウェブ発行への移行がこの課題の解決にも役立つと期待されています。

ウェブ発行の詳しい利用方法

遅延証明書をウェブで取得する方法は、以下の2つが用意されます:

  • 東京メトロホームページの遅延証明書ページにアクセス
  • 東京メトロ公式アプリ(東京メトロmyアプリ)を利用

ウェブ上で発行される遅延証明書には、いくつかの特徴があります。東京メトロ線の運行が5分以上遅れた場合に限って証明書が発行され、5分単位に切り上げて掲載されます。また、ウェブ遅延証明書の掲出期間は、当日から35日間となっており、この期間内であれば何度でも必要に応じてダウンロードや画面保存することが可能です。

更新スケジュールについて

ウェブ遅延証明書は、以下のスケジュールで時間帯ごとに更新されます:

  • 始発から7時 → 7時頃に更新
  • 7時から8時 → 8時頃に更新
  • 8時から9時 → 9時頃に更新
  • 9時から10時 → 10時頃に更新
  • 10時から17時 → 17時頃に更新
  • 17時から終電 → 24時40分以降に更新

ただし、運行状況により掲載時刻は前後する可能性があるため、利用する際には注意が必要です。また、時間帯以外での更新が行われることもあります。

注意点と利用上のポイント

ウェブ発行に移行することで、いくつか注意すべき点があります。まず、5分未満の遅延については、原則として遅延証明書は発行されないため、申請しても取得できないことを理解しておく必要があります。

また、ウェブでの発行に変更されても、遅延証明書としての効力に変わりはありません。これまで同様、会社や学校に提出する際の証明として利用できます。ただし、スマートフォンやパソコンを持たない利用者や、デジタル機器の操作に不慣れな高齢者などに対しては、どのようなサポート体制が構築されるのかという点が課題として残ります。

今後への期待と環境への配慮

この決定は、ペーパーレス化による環境負荷の低減という観点からも重要な意味を持っています。毎日多くの遅延証明書が配布されていることを考えると、紙使用量の削減は相当な環境負荷低減につながると期待されます。

東京メトロは既にホームページで遅延情報の時間帯別掲載を実施しており、新しいシステムへの移行には十分な準備期間があります。4月1日の実施に向けて、利用者への周知活動もさらに強化されることが予想されます。

まとめ

東京メトロの今回の決定は、デジタル化推進、環境負荷低減、駅窓口の効率化という複数の課題に同時に対応する施策として注目されます。スマートフォンやパソコンを利用できる多くの利用者にとっては、いつでもどこからでも遅延証明書を取得できるようになることで、利便性が向上することが期待されています。

今後、東京メトロは利用者がスムーズにウェブ発行に移行できるよう、さらなる情報提供やサポート体制の整備を進めることが重要です。

参考元