タイガーエア台湾が日本各地で運航を拡大 最新鋭機A320neoが函館空港に登場
台湾の格安航空会社であるタイガーエア台湾が、日本国内の複数の空港で積極的な運航活動を展開しています。2025年11月下旬から12月上旬にかけて、同社の航空機が岡山空港、函館空港、仙台空港など各地で目撃されており、アジア太平洋地域への航空ネットワーク拡大を進める同社の動きが改めて注目されています。
函館空港でA320neo最新機材を確認
特に注目されるのは、2025年12月3日に函館空港で撮影されたタイガーエア台湾のAirbus A320neo(機材番号B-50022)です。A320neoは従来のA320シリーズと比べて燃費効率が15~20%向上した次世代型航空機であり、同社が最新鋭の機材を日本路線に投入していることが明らかになりました。函館空港とタイペイ(桃園)を結ぶ路線は、タイガーエア台湾が週5便の定期便を運航しており、今回のA320neo投入は利便性向上への投資姿勢を示すものと考えられます。
函館空港の国際線ネットワークは着実に拡大を続けており、タイガーエア台湾とスターラックス航空の2社が台北路線を運航しています。タイガーエア台湾は月曜日、水曜日、木曜日、金曜日、日曜日の週5便で函館~台北間を結んでおり、飛行時間は約4時間30分です。同社の便は正午12時20分に函館を出発し、現地時間16時00分に台北に到着するスケジュールで運航されています。
日本全国での運航活動が活発化
タイガーエア台湾の日本国内での運航活動は、函館空港だけにとどまりません。2025年11月26日には、同社のAirbus A320(機材番号B-50006)が岡山空港で、また2025年11月30日には別のA320(機材番号B-50011)が仙台空港で確認されています。これらの撮影記録から、タイガーエア台湾が日本の複数の地域空港を活用した運航ネットワークを構築していることが明確です。
タイガーエア台湾は、日本の主要空港だけでなく、地方の空港にも積極的にアクセスすることで、より多くの日本人旅客と台湾からの訪日旅客の利便性を高めようとしています。岡山や仙台といった地方都市と台湾を直結することで、従来は東京や大阪などの大都市経由での移動を余儀なくされていた地方の利用者に対して、より効率的な移動手段を提供しているのです。
函館空港の国際線ネットワークの今後
函館空港は、北海道の玄関口として国際線ネットワークの拡大に積極的に取り組んでいます。現在、同空港から台北への直行便は週8便が運航されており(タイガーエア台湾5便、スターラックス航空3便)、さらにソウル(仁川)便も週4便で運航されています。この充実した国際線ネットワークは、北海道への訪日観光客の増加や、函館市民の国際移動の利便性向上に大きく貢献しています。
タイガーエア台湾が最新型のA320neoを函館路線に投入したことは、同社が日本とアジア太平洋地域を結ぶ重要なハブとして函館空港を位置づけていることを示唆しています。燃費効率に優れた最新機材の導入により、同社はコスト削減を実現しつつ、より快適な旅客体験を提供する能力を強化したと考えられます。
格安航空会社の戦略的展開
タイガーエア台湾による複数の日本国内空港への展開は、アジア太平洋地域における格安航空会社(LCC)の戦略的な市場拡大を象徴しています。同社は高い運航効率と競争力のある運賃設定により、従来の航空ネットワークでは十分なサービスが受けられなかった地域に対して、新たな航空輸送機会を創出しています。
同社の最新ニュースによれば、台湾と日本を結ぶ各路線では期間限定の格安キャンペーンが実施されており、例えば沖縄~台北間では片道8000円からのチケット販売が行われています。こうした価格競争力と最新機材への投資によって、タイガーエア台湾は日本のアジア太平洋地域との往来をさらに活性化させようとしています。
今後、タイガーエア台湾が函館空港をはじめとした日本各地の空港でどのようなさらなる展開を見せるのかが注目されます。A320neoの導入は、同社が日本市場を重視し、長期的な事業拡大を計画していることを強く示唆しています。



