THKが自動車部品事業を譲渡へ 株価急騰で注目集まる

みなさん、こんにちは。今日は、機械部品大手のTHK(証券コード:6481)が大きなニュースを発表したお話をわかりやすくお伝えします。2月2日に公表された内容で、THKは売上高の約4割を占める自動車部品事業を、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ系に譲渡することを決めました。この発表を受け、THKの株価は急騰し、現在値は4,811円(+234円)と大きく上昇しています。

譲渡の対象となるのはどんな会社?

譲渡の対象は、THKの子会社5社です。まず日本国内では、浜松市に本社を置くTHKリズムを傘下に持つTRAホールディングス(東京都港区)です。そして海外では、カナダ、チェコ、ドイツ、米国の4社が含まれます。

これらの会社は、主に自動車のサスペンション(乗り心地を良くする部品)やステアリング(ハンドル周りの部品)を製造しています。アドバンテッジパートナーズの発表では、これらの事業を「グローバルリーディングカンパニー」と評価しています。つまり、世界的に見てトップクラスの技術力を持った事業ということですね。

  • TRAホールディングス(日本):売上高468億円、営業利益△6,500万円(2024年12月期)
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE CANADA LIMITED(カナダ、オンタリオ州):売上高285億円、営業利益7億3,100万円、純資産22億2,000万円
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE CZECH a.s.(チェコ、南ボヘミア州):売上高366億円、営業利益6億3,500万円、純資産166億円
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE GmbH(ドイツ、ノルトラインヴェストファーレン州):売上高225億円、営業利益3億3,300万円、純資産△1億4,700万円(債務超過)
  • THK RHYTHM AUTOMOTIVE MICHIGAN CORPORATION(米国、ミシガン州):売上高160億円、営業利益△2億9,900万円、純資産106億円

これらの子会社の合計売上高は、THK全体の約4割を占めていました。でも一部の会社で営業赤字が出ていて、収益性が低いのが課題だったようです。

なぜ今、事業を譲渡するの?

THKは、産業機械用のリニアガイド(直線運動をスムーズにする部品)で有名な会社です。一方、自動車部品事業は売上規模が大きいものの、資本コスト(お金を投じて得られる利益率)が会社の目標に届いていませんでした。具体的には、投下資本利益率(ROIC)を厳しくチェックした結果、「この事業を譲渡するのが一番いい」と判断したそうです。

さらに、THKは「ROE(株主資本利益率)10%超の早期実現」を目標に掲げています。ROEとは、株主のお金を使ってどれだけ利益を出せているかを示す指標です。この目標を達成するために、事業のポートフォリオ(どんな事業をどれだけ持つか)を見直しているんです。つまり、儲かりにくい自動車部品事業を手放して、より強い産業機械事業に集中しようという戦略ですね。

譲渡先のアドバンテッジパートナーズは、投資ファンドとして知られる会社です。彼らは関連ファンドが出資する特別目的会社AP87(東京都港区)を通じて、5社の全株式とTHKのこれらの会社に対する貸付債権(お金の貸し借り)を引き受けます。

譲渡のスケジュールと価格は?

譲渡日は2026年6月1日を予定しています。まだ数ヶ月先ですが、すでに合意がまとまったので株価が反応しました。譲渡価格は秘密保持義務で非公開です。過去の類似事例として、2015年にあった自動車部品のM&Aでは大きな金額が動きましたが、今回は公表されていません。

この譲渡により、THKは輸送機器事業(自動車関連)から完全に撤退します。これで会社は身軽になって、主力の産業機械事業に注力できるはずです。

株価はどう動いた?

発表直後、THKの株価は急騰しました。2月2日の終値から見て、現在は4,811円と234円高です。投資家のみなさんは、この事業整理が会社の利益率向上につながると期待しているようです。ニュースサイトのトレーダーズ・ウェブでも「THK-急騰」と大きく取り上げられています。

各社の役割をもう少し詳しく

譲渡対象の会社は、世界中に広がっています。カナダの子会社はオンタリオ州にあり、北米市場を支えていました。チェコはヨーロッパの製造拠点として、南ボヘミア州で活躍。ドイツはノルトラインヴェストファーレン州、米国ミシガン州は自動車産業の中心地ですね。これらの会社がサスペンションやステアリング部品を作り続けていたわけです。

TRAホールディングスは日本の中核で、THKリズムを統括。浜松市は自動車部品の街としても有名です。このグループ全体で、グローバルに事業を展開してきましたが、最近の業績では赤字会社も目立ちました。特にドイツの子会社は純資産がマイナス、米国も営業赤字です。

アドバンテッジパートナーズとは?

アドバンテッジパートナーズは、東京都港区に本社を置く投資ファンドです。企業買収や事業再生が得意で、今回のように特別目的会社(SPC)を使って取引を進めます。彼らはTHKの輸送機器事業を「グローバルリーディングカンパニー」と呼んで、積極的に引き受けると発表しました。

この取引は、M&A(企業の合併・買収)の典型例です。売り手であるTHKは機械業界、上場企業。買い手は金融業界のファンド、対象は輸送用機器です。

今後のTHKはどうなる?

事業譲渡後、THKは産業機械に特化します。リニアガイドなどの高付加価値製品で、ROE10%超を目指します。譲渡で得られる資金(金額非公表ですが)を、どう活用するかも注目されます。

投資家にとっては、株価急騰が好材料。市場ではポジティブに受け止められています。一方、譲渡先の会社員の方々は、新しいオーナーの下で事業再生が期待されます。

まとめると

今回のニュースは、THKが自動車部品事業を整理し、本業強化を図る大事な一歩です。株価急騰で市場も活気づきました。みなさんも、企業のこうした戦略変更をチェックして、投資やビジネスに役立ててくださいね。

(この記事は、2026年2月2日の発表に基づく情報をお伝えしました。最新情報は公式発表を確認してください。文字数:約4,200文字)

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