三井住友FG株価が19年半ぶり高値!上方修正と株主還元で注目
2025年11月17日、三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)の株価が大きく注目を集めています。この日、同社の株価は4,528円(調整後終値)と、約19年半ぶりの高値を記録しました。前日比では+198円(+4.57%)と大きく上昇し、年初来高値も更新しています。この急騰の背景には、好調な業績と株主還元策の発表がありました。
業績上方修正で株価急騰
三井住友FGは2025年11月14日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表しました。その内容は非常に好調で、経常利益が前年同期比24.0%増の1兆2,781億円、中間純利益は同28.7%増の9,335億円と、大幅な増益を達成しています。収益はやや減少したものの、利益面では大きく伸びました。
この好決算を受けて、通期の純利益予想も1兆3,000億円から1兆5,000億円に上方修正されました。これは前年比で27.3%増という大きな成長です。市場の予想を大きく上回る内容で、投資家からの評価も高まっています。
増配と自社株買いで株主還元も充実
業績の上方修正だけでなく、株主還元策も注目されています。三井住友FGは、1株あたりの配当を136円から157円に増額すると発表しました。中間配当は78円になります。これは株主にとって大きなうれしいニュースです。
さらに、5,000万株・1,500億円を上限とする追加の自社株買いも発表されました。取得期間は2025年11月17日から2026年1月31日までで、取得した株式は2026年2月20日に消却される予定です。これにより、株主価値の向上が期待されています。
株価の過去1年間の推移
過去1年間の三井住友FGの株価推移を見てみましょう。2024年11月18日時点の株価は3,558円でした。それから1年間で27.26%のリターンを記録しています。11月に入っても堅調に推移し、14日の決算発表後は大きく反発しました。
過去1年間で最も上昇した日は2025年4月8日で、前日比+10.89%。一方、最も下落した日は2025年4月7日で、前日比▲8.18%でした。年初来安値は2,560円(2025年4月7日)です。
市場の反応と今後の見通し
三井住友FGの好決算と株主還元策は、市場から高い評価を受けています。株価は年初来高値を更新し、一時は4,586円まで上昇しました。投資家からは「業績の安定感と株主還元の充実が評価された」との声も聞かれます。
同業他社のみずほフィナンシャルグループも高い株価を維持しており、金融株全体の注目度が高まっています。三井住友FGの株価は、今後も業績と株主還元の動向に注目が集まりそうです。
まとめ
三井住友フィナンシャルグループの株価が19年半ぶりの高値を更新した背景には、好調な業績と株主還元策がありました。今期の純利益予想の上方修正、増配、追加の自社株買いなど、投資家にとって嬉しい材料が揃っています。今後の動向にも注目しましょう。
- 三井住友FG株価:4,528円(2025年11月17日)
- 前年比リターン:+27.26%
- 通期純利益予想:1兆5,000億円(上方修正)
- 1株あたり配当:157円(増額)
- 追加自社株買い:5,000万株・1,500億円
三井住友FGの株価は、今後も業績と株主還元の動向に注目が集まりそうです。




