スターバックス、2028年ロサンゼルス五輪の公式パートナーに就任 ― 選手村で特別設計コーヒーハウスを展開へ

アメリカのコーヒーチェーン大手、スターバックスが2028年ロサンゼルス五輪およびパラリンピックの公式パートナーとして、世界中の注目を集めています。五輪・パラリンピック組織委員会が2025年9月16日に発表した内容によると、スターバックス社は選手村に特別設計のコーヒーハウスを開設し、さらに競技会場やボランティア拠点などでもコーヒー提供を行う計画です。主催者および現地社会からも大きな歓迎の声が上がっています

スターバックスが担う公式パートナーの役割とは

ロサンゼルス五輪・パラリンピックでは、スターバックスが大会公式パートナーとして、さまざまな形で大会の円滑な運営と参加者の快適な環境作りをサポートします。特に、

  • 選手村にバリスタ常駐の特別設計コーヒーハウスを開設
  • 競技会場やボランティア活動拠点でのコーヒー提供
  • 各国代表選手や関係者へのリフレッシュサービス

といった取り組みが予定されています

「ファウンディング・パートナー」としての位置づけ

スターバックスは2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピックにおいて「ファウンディング・パートナー」という国内最高位スポンサー契約を締結しています。この契約により、スターバックスは大会を象徴するブランドのひとつとして、多くのオフィシャルプログラムやサポートに携わることとなります。

組織委員会のケーシー・ワッサーマン会長は「スターバックスをLA28とチームUSAに迎えることは、世界的なブランドと国際的に広く親しまれているイベントが、文化とコミュニティー形成という共通のコミットメントの下で一つになることを象徴するもの」とコメントを寄せており、両者の協働による大きな相乗効果に期待を寄せています

選手村での「特別設計コーヒーハウス」とは?

目玉となるのは、選手村内の特別設計コーヒーハウスです。ここにはスターバックスの専門バリスタが常駐し、世界各国のアスリートや関係者・スタッフに向けてこだわりのコーヒーやフードを提供します。この特別設計の店舗では、ゆったりとくつろげる空間作りと共に、各国出身の選手同士が自然と交流できるような環境設計がなされる予定です。

このコーヒーハウスの導入により、大会参加者はハードな競技や準備の合間に、リラックスできる時間を過ごせることが期待されています。

競技会場やボランティア拠点にもサポート拡大

コーヒーの提供は選手村だけにとどまりません。競技会場やボランティアの活動拠点でも、スターバックスのコーヒーが提供されます。こうしたサービスによって、選手のみならず、運営スタッフや観客、ボランティアへのサポートが実現します。

大会期間中の多忙な日々の中で、温かいコーヒーを片手に一息つくことができる空間は、多くの人にとってかけがえのないものとなりそうです。

スターバックスとロサンゼルス地域のつながり

スターバックスはロサンゼルス地域だけで1000店舗以上を展開しており、地域社会に深く根付いたブランドです。企業活動を通じて、店舗だけでなく、地域コミュニティや災害時支援にも積極的に取り組んでおり、例えば2025年1月のロサンゼルス近郊で発生した山火事でも、スターバックス財団を通じて100万ドルの寄付を行いました

このような社会貢献活動も、五輪大会を通じて地域との新たな連携につながると期待されています。

五輪・パラリンピックとスターバックスブランドの価値共創

世界最大級のスポーツイベントと、グローバルブランドであるスターバックスとの提携は、お互いの社会的価値やブランド力をさらに高めるものです。競技やスポーツの枠を超え、文化やコミュニティーの創造、持続可能な活動への取り組みといった側面にも強い関心が寄せられています。

また、スターバックスは米NBCユニバーサル社と提携し、2026年ミラノ・コルティナで開催される冬季五輪とロサンゼルス五輪のマルチプラットフォーム放送についても支援することを発表しています。これにより、スポーツの魅力や選手の活躍をより多くの人々に届ける活動が加速しそうです

スターバックスと五輪協賛の意義

  • 五輪・パラリンピックという国際イベントと日常のリフレッシュ空間を融合
  • 選手や関係者がリラックスできる質の高いサービスの提供
  • 地域社会やコミュニティーへの貢献姿勢を世界へ発信
  • グローバルパートナーとしてブランド価値のさらなる向上

持続可能な社会づくりや多様性の重視など、近年の五輪が掲げる課題に対しても、スターバックスの企業姿勢が良い影響をもたらすことが期待されます。

今後の注目ポイント

ロサンゼルス五輪・パラリンピックに向けて、今後もスターバックスの取り組みやサービス内容、地域社会との連携などが発表・展開されていく見通しです。特に、選手村コーヒーハウスの設計や、競技会場での新しい取り組み、参加選手やボランティアとの交流イベントなど、五輪をきっかけに生まれる新しい試みに注目が集まっています。

世界中から集まるアスリートやスタッフ、観客が“スターバックス体験”を通じて、五輪という特別なイベントにさらなる思い出や交流を重ねていく――。その舞台となるロサンゼルス2028年大会に、今後ますます多くの日が当たることでしょう。

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