ソフトバンク株価が記録的な高騰――米市場好調と英アーム急騰が追い風

2025年9月、ソフトバンク株価が大幅続伸

2025年9月現在、ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)及びソフトバンク(9434)の株価が大きく上昇し、国内外の投資家や一般層からも大きな注目を浴びています。特に、同グループが保有する英アームの株価急騰、さらに米オラクルの好決算発表が、ソフトバンク株式の買い材料として強く働きました。

株価推移と直近の動き

  • 2025年9月12日のソフトバンク(9434)の終値は229.4円となり、前日比で小幅ながら続伸しました。
  • 配当利回りは3.75%と、安定した水準を維持しています。
  • 年初来高値は248円(2025年8月19日)、年初来安値は191円(2025年1月17日)と、過去1年で高値圏にあることがわかります。
  • 9月に入り、連日高値圏で推移し、出来高も活発で投資家の注目度が非常に高まっています。

高騰の背景――英アーム急騰と米オラクル決算

ソフトバンクGは、世界的な半導体設計大手Arm(アーム)の株式を大量保有しており、アームが米国市場で好調を維持していることがグループ全体の企業価値と株価上昇に直結しています。

  • アームはAI関連半導体設計の需要増から株価が急騰し、グループの収益力改善が強く意識されています。
  • また、ソフトバンクの投資先である米オラクルも直近決算で好調を示し、IT・通信関連銘柄への資金流入に拍車がかかりました。
  • こうした好材料に加え、グループ全体の投資先の安定性やポートフォリオの多様性も評価されている点が、投資家心理を支えています。

配当利回りと株主還元

安定した配当利回り3.75%は、ソフトバンクが株主還元にも注力している姿勢を如実に示しています。低金利環境が続く中、配当重視の投資家にとっても魅力的な銘柄となっています。最近の市場では値動きが活発な一方で、安定配当が長期保有を促し、中長期的な資産形成にも寄与しています。

今後の株価予想と注目ポイント

市場関係者や株価予想サイトによると、ソフトバンクGの株価は今後も変動を続ける見通しですが、下記データからも高値傾向が見て取れます。

最低価格 最高価格 月末株価予想 総変動(%)
2025年9月 13,899 17,192 16,218 5.0
2025年10月 15,454 20,425 16,926 9.6
2025年11月 16,883 18,661 17,772 15

このように、9月時点の最低・最高・平均価格は明確な上昇トレンドを示しており、次月以降も投資家の強い関心が続く見通しです。

証券会社の最新レーティングと業績見通し

  • 2025年9月9日付で大手証券会社はソフトバンク株のレーティングを「中立」に据え置きつつ、目標株価を220円へ引き上げています。
  • 最新決算(2025年8月5日)も明確な成長軌道を示し、今後の進捗に期待が集まっています。

株価上昇に伴う注意点

  • 高値圏では利食い売りや急な調整も起こりやすいため、日々の値動きに敏感な市場参加者はリスク管理への配慮が必要です。
  • 特に海外市場の決算結果や金利・為替動向の影響も受けやすく、外部要因への目配りが求められます。

さいごに:ソフトバンク株は今後も注目の的

世界有数の投資会社へ成長したソフトバンクグループは、日本経済やグローバル市場を牽引する重要な存在として、今後も引き続き注目を集めそうです。英アームや米IT企業への先進的な投資戦略が株価と企業価値の両面から評価され、今後も様々なニュースの中心であり続けることでしょう。株価高騰が続く今、個人投資家もその動向をしっかり見守ることが求められます。

参考元