セブンイレブン、ファミマも参入!ブラックフライデーで揚げ物が激安に
年末商戦の目玉企画、コンビニ各社が続々参入
アメリカで始まった大規模セールイベント「ブラックフライデー」が、日本のコンビニ業界でも大きな話題を呼んでいます。セブンイレブンが初めてブラックフライデーに連動したセール企画を開催することが発表され、さらにファミリーマートも対抗企画を打ち出すなど、年末商戦に向けた各社の力の入れ方が伝わってきます。
この季節、各企業が消費者向けに打ち出す大型キャンペーンは、家計が苦しい中でも「お得に買い物をしたい」という多くの人々のニーズに応えるものとなっています。今回のセール企画は、まさにそうした消費者の期待に応える企画として注目を集めています。
セブンイレブンの「揚げ物日替わり半額セール」
セブンイレブンが展開するのは、11月27日から30日の4日間限定で実施される「揚げ物日替わり半額セール」です。これはセブンイレブン史上初となるブラックフライデーに連動したセール企画で、定番商品から人気商品まで、対象の揚げ物がお手ごろな価格で提供されます。
セール対象商品は日替わりで変わります。まず11月27日(木)は「北海道じゃがいもの牛肉コロッケ」が対象となり、通常108円のところ54円という驚きの価格で販売されます。これは標準価格から54円の割引で、コロッケ好きにとっては見逃せない機会です。
続く11月28日(金)と30日(日)には「五目春巻」が登場し、通常120.96円から60.48円へと半額になります。そして11月29日(土)は「揚げ鶏」がセール対象となり、通常240.84円から119.88円と、最大112円引きという大幅な割引が実現されます。
セブンイレブンの標準価格からの割引額は最大112円に達し、家計を預かる消費者にとっては非常にありがたい企画です。夕食の一品として、軽食として、またお酒のお供として、様々なシーンで活用できる揚げ物の割引セールは、確実に集客につながるでしょう。
「ブラックフード」で黒をテーマにした新商品も登場
揚げ物半額セールに加えて、セブンイレブンは11月から順次、黒をテーマにした6つの新商品「ブラックフード」を発売しています。ブラックフライデーのシーズンにふさわしく、黒い見た目とおいしさのギャップが楽しめるという企画です。
新商品のラインアップには、様々なジャンルの商品が含まれています。「ザクチキ(漆黒のWペッパー)」は、ブラックペッパーをきかせたスパイシーなフライドチキンで、既に11月4日から販売されており、240円です。黒くアレンジされたチキンは、見た目とは異なるスパイシーな味わいが特徴です。
焼き菓子系でも個性的な商品が揃っています。「ブラックメロンパン」は真っ黒な生地が特徴で、11月25日に発売予定、148円での販売です。また「カレー棒 ブラック」は黒い生地にオレンジの衣がコントラストをなす惣菜パンで、中には真っ黒なカレーフィリングが入っており、178円です。
さらに「黒いすき焼き春巻き」はすき焼きの具材を炒め、黒い皮で包んだもので、11月11日に発売、150円です。そしてセブンカフェベーカリー取扱店舗限定で「お店で焼いたブラッククッキー」も登場し、チョコレートパウダーとココアパウダーを使用した生地にダイスチョコを組み合わせた商品が、241円で11月18日に発売されます。
これらのブラックフード6品は、見た目のインパクトと実際の味わいの両方にこだわった商品群として、セブンイレブンが力を入れているわけです。真っ黒な見た目からは想像しにくい、実際の味わいを試してみようと思う消費者も多いでしょう。
ファミリーマートも「ブラック”フライ”デー」で対抗
セブンイレブンのブラックフライデー企画に対して、ライバルのファミリーマートも黙っていません。ファミリーマートは11月18日から開催する「ファミマのブラック”フライ”デー」キャンペーンを発表しており、揚げ物やお惣菜を中心とした大幅な割引企画を用意しています。
ファミリーマートの企画は、セブンイレブンとは異なるアプローチです。揚げ物やお惣菜を2個買うと、ファミリーマートから1個が10円になるというもので、実質的に複数個の購入をすることでさらなる割引が得られるシステムです。
さらにファミペイ払いでもっとお得に購入できる仕組みが用意されており、スマートフォンのアプリ決済を使う消費者にとっては追加のメリットが生まれます。こうした電子決済との連携は、現在の消費行動トレンドに対応した企画となっています。
なぜコンビニはこのタイミングで大型セールを展開するのか
年末商戦が本格化する11月末から12月にかけて、各企業が大型キャンペーンを打ち出すのには理由があります。消費者の需要が高まる季節であると同時に、物価高などの経済的な課題が続いている中で、「お得に買い物ができる」という訴求力が極めて高いのです。
セブンイレブンとファミリーマートは、ともに日本最大級のコンビニチェーンです。両社が揚げ物やお惣菜といった日常的に購入される商品に力を入れるのは、それが多くの顧客にとって必需品だからです。さらに、こうした商品は価格競争がしやすく、集客効果も大きいため、年末商戦の目玉企画として最適なのです。
また、ブラックフライデーというアメリカ発祥の商習慣が、日本でも定着しつつあります。かつてはアメリカの輸入品や外資系企業が中心だったブラックフライデーセールが、今では日本の代表的なコンビニでも展開されるまでになったことは、この商習慣が日本社会に根付きつつあることを示しています。
消費者にとってのメリット
こうしたセール企画が展開されることで、消費者にとっての直接的なメリットは明白です。通常より大幅に割引された価格で、日常的に購入する商品が手に入るわけです。セブンイレブンのコロッケが54円になること、揚げ鶏が119.88円になること、こうした割引は決して小さくありません。
特に子どもがいる家庭や、一人暮らしの学生、そして高齢者世帯など、家計を工夫して管理している多くの人々にとって、こうした定期的なセール企画は家計管理の大きな助けになります。
また、ブラックフードのような新商品を試す機会も生まれます。通常は購入しないような商品も、セール期間中なら試してみようという心理が働くのです。これはコンビニ側にとっても、新商品の認知拡大につながるチャンスとなります。
年末に向けた業界全体の動き
セブンイレブンとファミリーマートの相次ぐ大型セール発表は、年末商戦に向けたコンビニ業界全体の力の入れ方を示しています。これ以降も、他のコンビニチェーンやスーパー、百貨店などが相次いで大型セール企画を打ち出してくることが予想されます。
物価高が続く中でも、消費者の需要は存在しています。むしろ、「お得に購入できる」という訴求力が高まっているとも言えるでしょう。各企業がこうした点を理解し、積極的にセール企画を展開することで、年末商戦全体の盛り上がりが期待されています。
まとめ
セブンイレブンの「揚げ物日替わり半額セール」とファミリーマートの「ブラック”フライ”デー」は、年末商戦に向けた両社の注力が見える企画です。ブラックフライデーというアメリカ発祥の商習慣が日本で定着しつつある中で、コンビニ各社も積極的にこのトレンドに乗じた企画を展開しています。
消費者にとっては、普段よりもお得に日常的な商品を購入できる絶好の機会となります。11月27日から30日のセブンイレブンセール、11月18日から開始するファミリーマートのセールなど、複数の企画が重なる今シーズンは、賢く買い物をすることで家計を助けるチャンスともなるでしょう。
