Microsoft、2025年9月の「Windows Update」と最新動向 ~8件の最深刻脆弱性対応から「League The k4sen」本田翼参戦、Windows11新バージョンの性能検証まで

2025年9月、デジタル社会を支える私たちの日常にとって欠かせない「Windows Update」に注目が集まっています。米Microsoft社は、9月9日(米国現地時間)に全サポート中Windowsバージョン向けの月例セキュリティ更新プログラムをリリースしました。このアップデートは、一部のWindows以外のMicrosoft製品もカバーしており、今月のパッチでは実に80件もの新たな脆弱性が修正されました。特に、その中で「深刻度が最高」、すなわち「Critical(クリティカル)」と評価された8件の脆弱性が大きな話題です。この記事では、最新のWindows Updateの内容、国内外で話題となっているゲームイベント、そしてWindows 11の新旧バージョンの性能比較まで、今月の注目ニュースをやさしくまとめてお伝えします。

2025年9月 Windows Update ~最深刻8件の脆弱性とその影響

今月のWindows Updateで注目されたのは、グラフィックスカーネル、Microsoft Office、Hyper-Vをはじめとする多岐にわたるシステム領域で発見された8件の「Critical」脆弱性への対処です。Microsoftは、これらの脆弱性によって悪意のある攻撃者にシステムの制御権を奪われたり、情報漏えいが生じるリスクがあることを警告しています。また、すでに攻撃方法が公になっているゼロデイ脆弱性(CVE-2025-33051/Microsoft Exchange Serverの情報漏えい)も1件含まれており、こちらは「Important」とランクされていますが、特に注意が喚起されています。今のところ被害報告はありませんが、企業・組織はできる限り早期にアップデートを適用することが推奨されています。

  • 脆弱性の対象範囲: グラフィックス処理やHyper-V(仮想環境)、Microsoft Officeなど生活やビジネスの基盤となる主要な機能。
  • 修正件数: 新たに80件、うちCriticalが8件。
  • ゼロデイ脆弱性: すでに手法が公開されているが、現時点で悪用報告なし。
  • 更新推奨: 全バージョンで早急な適用を推奨。特に社内システムや業務用PCは念入りに。

今回の更新後も、システムの再起動が必要となるケースが多いため、業務時間中のアップデートには注意が必要です。更新プログラムは「Windows Update」や「Microsoft Updateカタログ」などから入手できます。

2025年5月以降の既知のアップデート不具合:仮想環境への影響と対策

2025年5月のセキュリティ更新(KB5058405)以降、一部の仮想環境下(Azure仮想マシン、Azure Virtual Desktop、CitrixやHyper-V上のオンプレミスVM)で「ACPI.sysの復元エラー(0xc0000098)」のためインストールが失敗する問題が報告されてきました。この問題に対し、Microsoftは2025年5月31日付で緊急(OOB)更新である「KB5062170」をリリースして対応し、仮想インフラストラクチャで稼働しているWindows 11(22H2/23H2)の管理者にはOOBアップデートの適用が推奨されています。なお、一般家庭やProエディションの個人利用者には影響が及ばない見込みです。

日本発、eスポーツ業界でもトピック:本田翼、LoL大型イベント「League The k4sen」参戦決定

マイクロソフトやWindows関連のセキュリティ情報だけでなく、デジタル界隈ではタレント・女優として人気の本田翼さんが大人気オンラインゲーム『League of Legends(LoL)』の大型イベント「League The k4sen」にプレイヤーとして参戦決定という明るいニュースも伝えられています(2025年9月9日発表)。これまでも自身のYouTubeチャンネルでゲーム愛を発信してきた本田さんですが、プロゲーマーや著名配信者が一堂に集うイベントでどのようなプレイを見せてくれるのか、ファンのみならず業界全体からも期待が寄せられています。

  • イベント名: League The k4sen(LoL大型イベント)
  • 発表日: 2025年9月9日
  • 参加タレント: 本田翼 他、人気ストリーマー多数
  • 期待される効果: ゲーム業界・eスポーツの認知拡大、ファン層の拡大

eスポーツ市場は年々成長を続けており、ゲームだけでなく様々な分野からの参入が見られるのも特徴です。今回の本田翼さんの参戦は、特に若年層や女性ファン層からの注目度を高める契機となりそうです。

Windows11「24H2 vs 25H2」~CPUベンチマーク性能対決

Windows 11は、2025年現在、24H2と25H2という連番の機能アップデートが提供・検証されています。Windows 11 25H2では、システム全体の安定性向上やセキュリティ強化、新機能の追加などが期待されていますが、特に注目されているのがCPUベンチマークにおけるパフォーマンス向上です。

各種ベンチマークでは、25H2バージョンにおいて若干の高性能化が確認されており、多くのシナリオでアプリケーションの起動速度や処理能力が向上しています。ただし、その差は使用しているCPUの世代や構成、ドライバやBIOSのバージョンに左右されるため、一概に「全面的な大幅向上」とまでは言い切れません。特定の業務用途や最新CPUを利用するエンタープライズユーザーにとっては、より安定した動作や細かな速度改善を体感できるケースが多いものの、在来型ハードウェアでは大きな体感差はない場合も多いのが実情です。

  • 新機能例: Windows Copilotやセキュリティ関連機能の強化
  • パフォーマンス比較: 25H2でのベンチマークスコアが24H2を上回るケースもあり
  • 影響要因: ハードウェア構成・最新ドライバ/BIOSの適用度
  • 注意点: すべての環境で劇的変化があるわけではない

新バージョン移行を検討している企業や個人利用者は、自身の運用環境や目的に応じてバージョン選択を検討することが勧められます。安定運用を重視する場合は一旦様子を見るなど、慎重な判断も重要です。

まとめ:セキュリティは日々進化、社会とITがより密接に

2025年9月のWindows Updateは、単なるバグ修正を越えた社会インフラの守り手として重要性を増しています。新たな脅威に迅速に対処するためにも、システムのアップデートをこまめに適用することが推奨されます。同時に、IT分野だけでなくeスポーツやエンターテインメント業界まで、新たな潮流や挑戦が次々現れている点も見逃せません。

今後もWindowsやデジタル社会の動向にアンテナを張り、安全で豊かな生活を送るための知識を一緒にアップデートしていきましょう。

参考元