西濃運輸、北陸拠点を強化 - 金沢市に大型物流倉庫を開設

西濃運輸は2025年6月11日、石川県金沢市に大型物流拠点「金沢支店金沢倉庫」を開設しました。この拠点は延べ床面積約1万8939平方メートル(約5700坪)を誇り、北陸地方の物流の中核として機能します。北陸自動車道の白山インターチェンジから約2.5キロ、金沢西インターチェンジから3.1キロと交通アクセスにも優れており、金沢港からも約7キロの位置にあります。そのため、陸路だけでなく日本海側の国際輸送にも対応可能な立地が特徴です。

全天候型の大型倉庫で物流効率を最大化
倉庫は鉄骨造の2階建てで、高床式構造を採用。積雪の多い北陸特有の気象に対応するために融雪装置やシャッターを完備しています。梁下の有効天井高は最大7メートルに及び、大型トラック11台が同時に接岸可能なトラックバースを設置。これにより、悪天候時でも安定した荷役作業が可能となっています。

翌日配送の強化と災害対応も考慮
金沢市から関東・関西・中部の各圏の中心部へ翌日配送が可能となり、顧客ニーズに迅速に応える体制が整いました。さらに、災害時にも稼働を維持できるBCP(事業継続計画)対応の倉庫設計とし、物流の安定供給を図っています。

金沢倉庫開設の背景と意義

  • 北陸地域の物流需要の増加に対応し、地域経済の活性化に寄与
  • 交通の要衝に立地し、広域輸送の効率化とスピードアップを実現
  • 大規模倉庫による保管から流通加工まで一貫機能を持つ施設により、サービス品質の向上を目指す

あわせて注目 - 和興の新工場建設と地域産業の発展

同じく2025年、各務原市に航空機部品メーカー「和興」が約11億円を投じて新工場を設立。生産能力を1.5倍に引き上げる計画です。この動きは地域の製造業全体にとって好材料であり、関連企業の物流ニーズ増大も予測されます。西濃運輸の金沢拠点と相まって、東海北陸地域の物流・産業基盤が強化されていくことが期待されます。

ユニークな話題:カレーパングランプリ2025で最高金賞を受賞

食品関係では、専門店「ガラムとマサラ」が出品した「とろとろ煮豚のカレーパン」が「カレーパングランプリ2025」にて最高金賞を受賞しました。この結果は食文化の多様性や地域ブランドの発信にもつながり、物流を支える西濃運輸の取り扱う多彩な商品群の一端を示しています。

まとめ

西濃運輸の金沢倉庫開設は、北陸地方における物流基盤の強化を象徴する一大プロジェクトです。耐候性や災害対応を考慮した最新設備により、安定した物流サービスを可能にし、地域経済の活性化とともに広範囲な配送ネットワークの拡充を実現しています。和興の工場増設や食品業界の話題とも関連し、今後も地域の物流と産業は相互に影響を与えながら成長していくでしょう。

参考元