世代を超えて愛される駄菓子から、炭酸飲料へ――「チョコバットサイダー」登場

「誰もが子ども時代を思い出す」――そんなロングセラー駄菓子「チョコバット」が、今までにない姿となって人々の目の前に新登場しました。2025年10月16日、三立製菓株式会社(静岡県浜松市、代表取締役:清水康光)と木村飲料株式会社(静岡県島田市、代表取締役:木村英文)のコラボ商品「チョコバットサイダー」が発売されます。

全国の駄菓子ファンや懐かしさを求める大人たちの注目を集めている「チョコバットサイダー」。この斬新な存在は、まさに”飲みもの”としてチョコバットの味わいを楽しむ――つまり「食べる」から「飲む」への進化を果たした新感覚の炭酸飲料なのです。

「チョコバットサイダー」誕生までの軌跡

「チョコバット」といえば、昭和の時代から子どもから大人までに愛される定番駄菓子。しっとりしたパン生地とコクのあるチョコレートが織りなす素朴な甘さとやわらかな食感が魅力です。そんなあの味が、どうして炭酸飲料になったのでしょうか。

実は今回の新商品は、三立製菓の公式キャラクター「かにぱんお姉さん」から木村飲料へ届いた「チョコバットをサイダーで表現できないか」というひとつのメールがきっかけだったそうです。このユニークなアイデアをもとに、両社が持つノウハウを詰め込んだ共同開発がスタートしました。

しかし、お菓子の味や食感をそのまま飲み物にするのは、並大抵のことではありません。三立製菓の担当者は「お菓子のおいしさの肝はパンにある」と語っていますが、炭酸飲料でパンの食感を再現することは困難です。ここで木村飲料の腕の見せどころが、社内で高い評価を受けている「パンサイダー」シリーズの技術を応用したことでした。

味のこだわり――パンとチョコのバランスを追い求めて

「パンサイダー」シリーズで蓄積されたノウハウを活かし、「チョコバットサイダー」では、パンらしい風味とチョコレートの甘み、炭酸の爽やかさを絶妙なバランスで融合させることに挑戦しました。開発陣は「食べ慣れたお菓子を“飲む”新体験として再構築し、全国のチョコバットファンに届けたい」という思いを胸に、数多くの試作を重ね、ついに満足できる味にたどり着いたのです。

さっそく完成した製品を飲んでみると、まずは「シュワッ」と弾ける炭酸の刺激が口に広がります。その瞬間、思わず「これぞサイダー!」と納得する清涼感です。そして、ほのかに甘いチョコレートの香りと、ふわりと漂うパンの風味が後から心地よく追いかけてきます。まるで懐かしい駄菓子屋で、紙パックのチョコバットをほおばりながら、冷えた飲み物で一息つく――そんな「おやつタイム」そのままを再現したような感覚です。

もちろん、チョコレートの甘さがサイダーの爽やかな酸味とうまく溶け合うように調整されており、飲み飽きない味わいが特徴です。パンの風味は決して主張しすぎず、上品な香ばしさで後味をきれいに締めくくってくれます。食感そのものは再現できませんが、「パンはパン、チョコはチョコだけど、チョコバットを飲んでいるんだ!」という不思議な体験が味わえる、まさに”飲むチョコバット”の名にふさわしい商品になっています。

パッケージデザインにもこだわり――懐かしさと今を表現

商品の味とともに、パッケージデザインにも注目が集まっています。ラベルには「チョコバット」少年のレトロなイラストと、黒地に星とストライプのコントラストが、いつもの駄菓子そのままの世界観を演出。手にした瞬間、小さい頃の記憶がよみがえるデザインです。

販売情報とこれからの展開

「チョコバットサイダー」は、内容量240mL、参考小売価格324円(税込)で、2025年10月16日より発売されます。主に木村飲料の直営ECショップや静岡県内外の小売店などで販売される予定です。すでにSNS上では「絶対買う!」「地元のスーパーにも並べてほしい」「お土産にピッタリ」など、期待する声が沸き上がっています。

今回の「チョコバットサイダー」は、ご当地サイダーで知られる木村飲料が本気で挑んだ「お菓子の味を飲料化する」初の試みでもあります。これまで静岡の特産品であるわさびや緑茶、うなぎなどをモチーフにしたインパクトのあるサイダーを発売してきた実績はありましたが、実際のお菓子そのものの味を飲みものにするのは初めての挑戦でした。

「お菓子を飲むなんて、どうなるの?」と当初は開発スタッフにも不安の声があったそうですが、「全国のチョコバットファンに新しい体験を届けたい」という思いが、新たな製品を作り上げるパワーとなったようです。

「チョコバットサイダー」はどんな人に向いている?~楽しみ方提案

  • 駄菓子世代の大人たち――昔なつかしい駄菓子を思い出す一杯として。
  • 親子で楽しみたいファミリー層――子どもの頃の味が楽しめるサイダーとアレンジレシピでワイワイ。
  • インスタ映え&お土産探しに――レトロなパッケージはSNS映えしやすく、静岡のお土産にもぴったり。

「チョコバットサイダー」をペアリングするのも楽しいかもしれません。例えば、いつも通りチョコバットを食べながら、サイダーも一緒に味わえば「チョコバットだらけの贅沢な時間」が楽しめます。また、夏休みやキャンプのおやつタイムにもおすすめです。

おわりに――「食べる」から「飲む」への進化がもたらす新体験

「チョコバットサイダー」は、単なるコラボ商品を超えて、駄菓子の常識を覆す「新体験」を提案しています。世代を超えて愛される味はそのままに、飲みものとして進化を遂げたこの新商品が、新たな食の文化を生み出す第一歩となるかもしれません。

発売日が近づくにつれ、ファンの期待も高まっています。「飲みもの」と「お菓子」の枠組みを超えて楽しむ――そんな「チョコバットサイダー」を味わえば、きっと新しい驚きと懐かしさが同時に感じられるはずです。

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