サンリオエンターテイメントと大分県日出町が包括連携協定を締結 「ハーモニータウン」構想で地域振興を推進

株式会社サンリオエンターテイメントが運営するテーマパーク「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド」と大分県日出町が、2026年2月22日に包括連携協定を締結しました。この協定は、ハーモニーランドの開園35周年という節目を機に、テーマパークの「エンタメリゾート化」を見据えた次世代のまちづくりを目指すものです。

ハーモニータウン構想の背景と意義

ハーモニーランドは1991年4月の開園以来、日出町のシンボル的存在として親しまれてきました。2016年には、すでにサンリオエンターテイメントと日出町の間で観光や定住促進を目的とした基本合意が締結され、「ハローキティとくらすまち ひじ」というキャッチフレーズのもと、協働によるまちづくりに取り組んできました

今回の包括連携協定は、こうした過去の協力体制をさらに発展させるものです。サンリオエンターテイメントは2024年12月に、別府湾を一望できるホテルの建設や、天候に左右されずに楽しめる大屋根の整備などを柱とするリゾート化構想を発表していました。この構想を実現するための地盤として、「ハーモニータウン」の形成に向けた本格的なまちづくりが進められることになりました。

協定の主な内容と連携項目

今回の包括連携協定には、10項目にわたる連携内容が明文化されています。具体的には以下のような取り組みが盛り込まれています:

  • 町民のウェルビーイング向上及びシビックプライドの醸成
  • 地域の活性化に関する事項
  • ハーモニーランドの誘客に関する事項
  • エンタメリゾート化に向けた観光基盤の整備
  • 日出町内の周遊型観光の促進
  • 若者の移住定住の促進
  • SDGsの推進

これらの項目を通じて、ハーモニーランドへの来園者をテーマパークだけにとどめるのではなく、日出町全体への周遊観光へとつなげることが目指されています。また、若者の移住定住促進も重要なテーマとなっており、地域の人口減少課題への対応も視野に入れられています。

締結式の様子とリーダーたちの想い

2月22日の締結式は、ホテル グランドメルキュール別府湾リゾート&スパで開催されました。セレモニーには、スペシャルゲストとしてサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」も出席し、笑顔あふれる式典となりました

日出町の安部徹也町長は、「ハーモニーランドとは開園以来深い関わりがある中、リゾート化をきっかけに相互に連携を強化するためにも、包括連携協定を結ぶ運びとなりました。ハーモニーランドを訪れる皆様を日出町の周遊、食へとつなげることでハーモニータウンの形成に寄与することを確信しております」とコメントしました

一方、サンリオエンターテイメントの代表取締役社長・小巻亜矢は、「ハーモニーランドが35周年をむかえるタイミングで包括連携協定を結べたのはありがたく背筋の伸びる思いです。35周年のメッセージ『ありがとうを未来へ』の言葉と共にこれまでお世話になった日出町へ恩返しをしていきたい」と述べ、地域への感謝と今後の連携への期待を表明しました。また、「企業だからできることと自治体だからできることの掛け算で、相乗効果を追求しながら発展していきたい」とのコメントも寄せられています

今後の展開と基本計画の公表

両者は誘客の強化やリゾート整備を進めることで、日出町を「ハーモニータウン」として地域振興につなげる考えです。ハーモニーランドの開園35周年という節目は、単なる記念イベントではなく、「観光と暮らしが交差する」新しいまちづくりへの転換点となります

サンリオエンターテイメントは、施設内容や事業費などを盛り込んだ基本計画を2026年6月に公表する予定としています。この計画の発表により、ハーモニーランドのリゾート化がより具体的な形を持つことになり、地域と来園者の双方にとって大きな期待が寄せられています。

地域創生の新しいモデル

このハーモニータウン構想は、テーマパークと地域が一体となった地域創生の新しいモデルを示しています。従来のテーマパーク中心の観光から、周辺地域を含めた「滞在型エンターテインメント拠点」へのシフトを目指すものです。食文化、地域資源、体験価値といった多面的な要素を融合させることで、より深い観光体験を提供しようとしています。

ハーモニーランドが日出町の象徴として35年の歩みを重ねてきた実績の上に、今後は地域全体の発展へとその影響を広げていく。この協定は、そうした新しい段階への入口となるのです。

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