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サンリオ2025年3月期決算発表――好調なライセンス事業と「カワイイ」戦略が光る増収増益
サンリオ、2025年3月期決算は驚異的な成長――売上高・利益ともに過去最高更新
サンリオ（東証プライム：8136）の2025年3月期決算が発表され、注目の業績は売上高1,449億円（前期比44.9％増）、営業利益518億円（同92.2％増）、経常利益534億円（同89.1％増）、純利益417億円（同137.3％増）と、全てにおいて大幅な増収増益となりました。これにより、サンリオは各利益で過去最高を達成し、自己資本比率52.9％まで向上するという好調ぶりを示しています。
2026年3月期も連続最高益を見込む
来期の2026年3月期についても、会社側予想で経常利益607億円（前期比13.6％増）と、引き続き2期連続の最高益更新が見込まれており、今後も安定的な成長への期待が高まります。
成長の牽引役：ライセンス事業と複数キャラクター戦略
最大の成長要因は、国内外でのライセンス事業の好調に加え、「ハローキティ」「シナモロール」「マイメロディ」などの複数キャラクター戦略の成功によるものです。サンリオは従来の「カワイイ」イメージを活かしつつ時代に合わせた展開力で、国際市場でも積極的なライセンス契約を拡大しています。これにより、海外売上比率が上昇し、グローバルブランドとしての地位も強化されました。
株主還元も積極的に――安定した配当の継続
利益の拡大を受け、株主還元にも力を入れています。サンリオは配当可能利益の拡充により、今期も安定した配当政策を継続する見通しです。自己資本比率やキャッシュフローも大きく改善しており、財務基盤の強化も顕著です。
財務状況・収益性の改善
- ROA（総資産利益率）：20.62％（前期比大幅増）
- ROE（自己資本利益率）：48.63％（前期比大幅増）
- 営業キャッシュフロー：408億円
- 現金期末残高：1,022億円
- フリーキャッシュフロー：490億円
財務面では、営業CFが増加し、フリーキャッシュフローも大きく伸長しています。これによって投資や株主還元の余力が拡大し、財務体質が一段と健全化された点も見逃せません。
今後の見通しと注目点
サンリオは、2026年3月期も過去最高益の更新を予想しているため、今後の業績・株価動向にも市場の注目が集まっています。特に、「カワイイ」戦略による海外展開の進捗、新規キャラクターのライセンス事業拡大が見どころで、今後も若年層や幅広い世代から支持を集め続ける企業となりそうです。
2025年8月8日 決算発表を迎えるサンリオ株の市場反応
投資家の注目も高く、米系大手証券からは強気継続・目標株価8,600円への引き上げが発表されるなど、市場評価も上昇傾向にあります（株価は決算発表直前で6,210円）。前期のV字回復を受けて、サンリオの株価と業績の推移には今後も目が離せません。
まとめ：サンリオが巻き起こす「カワイイ」革命
サンリオの2025年3月期決算は、国内外でのライセンス事業・複数キャラクター展開・財務体質改善など、企業力を総合的に底上げする要素が多く含まれています。特に、過去最高益の連続更新や国際展開の進捗は、サンリオが単なる「カワイイ」企業から世界をリードするエンターテイメント＆ライセンス企業へ成長し続けていることを強く示しています。2025年8月8日の決算発表を終えて、今後のサンリオの動向に引き続き注目が集まります。
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