片寄涼太、120年の歴史ある増永眼鏡と歩む特別なひと時
GENERATIONSの片寄涼太さんが、120周年を迎えた増永眼鏡の特別な展示会で同ブランドの眼鏡を着用し、「ぬくもりと歴史の重みを感じる」と語ったことが話題になっています。老舗眼鏡ブランド・増永眼鏡が築いてきた120年の軌跡と、グローバルに進化し続ける戦略、そしてアーティストと歩む未来にスポットを当てて、その全貌を紐解いていきます。
増永眼鏡120周年—“良い眼鏡をつくる”という変わらぬ理念
増永眼鏡は1905年創業――日本の眼鏡産業の礎を築いた老舗企業です。創業者は「利益を得たいが、やむを得なければ損をしてもよい。しかし常に良い眼鏡をつくることを願う」という品質第一主義を掲げ、その精神はいまも受け継がれています。創業から120年、増永眼鏡はつねに「最高傑作は次回作」という挑戦の理念で、時代を越えて進化を続けてきました。
歴史とアートが共鳴する記念イベント「MASUNAGA1905:Timeless Vision」
2025年11月11日から13日まで、東京・西麻布のアートスペース「WALL_alternative」で開催された120周年記念の特別展「MASUNAGA1905:Timeless Vision」では、ブランドの過去と未来が融合した空間演出が展開されました。会場には、「Edition 120」と名付けられた新作コレクションや、2025年秋冬フレームの試着スペースも設置され、来場者が実際に伝統と革新を体感できました。
また、「MASUNAGA1905 meets ARTISTS」という新たなアートプロジェクトも始動。福井出身のアーティスト 前田紗希氏や小林健太氏とのコラボレーション作品が登場し、増永眼鏡が長年大切にしてきたクラフトマンシップとアートの響き合いが際立つ内容となりました。
一貫生産—400以上の細やかな工程が生む圧倒的クオリティ
増永眼鏡の最大の強みは、全工程一貫生産です。企画から部品製造、組み立て、仕上げまで、400以上もの工程を自社で一貫しておこなっています。世界最高品質といわれるその眼鏡は、デザイン性と機能性を兼ね備え、長く愛される存在です。
- ヨーロッパ、アメリカ、アジア市場ごとにローカライズした三極プロダクト構想
- アメリカ約250店舗、カナダ100店舗をはじめ、世界50ヵ国へ展開
- 日本でも旗艦店がインバウンド客でにぎわう
近年はグローバル展開に力を入れ、アメリカや中国を中心に発展。今後は、経済成長が著しいインドやファッションの中心地・ヨーロッパにもさらに注力していく計画です。
“メイド・バイ・増永”—「日本製」だけに頼らないブランド力
世界中で“日本製”が重宝されていますが、増永眼鏡の米国法人社長・齊藤喜治氏は「テクノロジーだけで勝負していては、中国の著しい加工技術の伸長には敵わない」と現状を冷静に分析。そのうえで「“メイドインジャパン”や“ジャパニーズクオリティ”を前面に押し出すだけではなく、独自のブランド力“メイド・バイ・増永”を磨くことが大切」と強調しました。アートや異業種とのコラボを通して、増永らしい味わいと余韻が世界で評価されているのです。
また、夏の猛暑で日本国内でもサングラス需要が急増。「海外向けに作られたサングラスが逆に日本国内でも注目を集めている」という現象が話題になり、多くのファッショニスタが増永のサングラスに注目しています。
片寄涼太さんが語る「歴史」と「ぬくもり」
そんな増永眼鏡の120年の歩みにふれて、タレントでアーティストの片寄涼太さんも「増永眼鏡をかけることでぬくもりと歴史の重みを感じます」と感想を語りました。その表情は真剣でありながらも、貴重な瞬間を噛みしめるようなやわらかな笑顔が印象的でした。
また、記者からのカメラマンの“要求”に対しても、少し照れながらも丁寧に応じる姿を見せ、現場の雰囲気はあたたかな笑いで包まれていました。「これが好評でしたか」と少し照れ気味にコメントした場面では、ファンの間でも「親しみやすさを感じた」と多くの反響が寄せられました。
アートプロジェクトと限定アイテム—ファッションとアートの融合
今回の120周年記念イベントでは、現代アートとのコラボレーションを強化。全国の直営店ではアーティストの作品展示や、アーティストのデザインによる限定メガネ拭きも配布されています。メガネ好きはもちろん、アートやファッションに関心のある幅広い層が新たに増永眼鏡の魅力に惹き込まれています。
- 120周年限定「Edition 120」シリーズの展示・試着
- アーティストとのコラボメガネ拭き配布
- 全国直営店でのコラボ作品展示
伝統と未来—“最高傑作は次回作”の精神
「最高傑作は次回作」――。この言葉こそが、増永眼鏡の未来を切り開くキーフレーズです。伝統と技術、そしてクラフトマンシップを守りながらも、新しいアートやテクノロジーとの融合、グローバルな視点を常に取り入れる。増永眼鏡は、これからも“本当に良い眼鏡”を生んでいくのです。
歴史と革新を両輪に、クラフトとアートを融合させ、片寄涼太さんのような新しい世代、ファッションやカルチャーを愛するすべての人たちに「ぬくもりと重み」「次代への希望」を届ける――120年に渡る歩みの先には、さらなる未来への挑戦がつながっています。
取材・編集後記
増永眼鏡120周年イベントのあたたかな空気感、そのブランドに込められた職人たちの“想い”と“歴史”、そして片寄涼太さんの柔らかな笑顔が交差して生まれる新しい価値。これからも時を超え、たくさんの人の人生や思い出とともに歩み続けるこのブランドの展開に、目が離せません。




