32年前の夢が現代へ―希少「トヨタ・スープラ」エアロトップ、米国オークションで話題沸騰!

はじめに:伝説と革新が交差するトヨタ・スープラ

トヨタ・スープラは、登場から長年にわたり世界中のクルマ愛好家を魅了してきた中型スポーツカーです。1980年代から90年代にかけて登場した「スープラ」は、当時の日本車の技術力とデザイン性の高さを体現するモデルであり、いまなお多くのファンに支持されています。

2025年6月、32年前のスープラ「エアロトップ」がアメリカのオンラインオークション「Cars & Bids」で落札され、大きな話題となっています。その人気ぶりや現在の価値、そしてネット上の反響について、詳しくご紹介します。また、今注目の“小さなスープラ”やスーパーGTでのスープラの躍動も合わせて解説します。

希少な「スープラ・エアロトップ」の歴史と魅力

「エアロトップ」ってどんなクルマ?

  • エアロトップは1993年式「80スープラ」シリーズの中でも極めて希少なグレード。
  • クーペボディの一部が脱着式のルーフになっている、“タルガトップ”構造。
  • 堅牢なボディ剛性と開放感のあるドライブフィールを両立し、当時からファンが多かった。

現存数が限られるため、市場でも非常に珍しく、純正状態を保った個体となればさらに特別です。日本国内ではもちろん、海外でもコレクターの間で価値が高騰しています。

オークションでの落札、その価格とネットの反響

2025年6月10日、ミネソタ州セントポールで開催されたオンラインオークション「Cars & Bids」において、1993年式トヨタ「スープラ・エアロトップ」が登場しました。この個体は大きな改造や補修履歴もなく、純粋なオリジナル状態を保っていた点が話題となり、多くの入札が集まりました。

落札結果は非公開ながら、日本やアメリカの自動車コミュニティでは「夢のクルマ」「まさかこの状態で現存していたとは」「価格がとても気になる」など、さまざまな声が上がりました。

  • 「エアロトップ」への希少性が再認識された
  • オリジナル至上主義とカスタム派の議論も活発に
  • 世界規模でスープラ熱が再燃していることの象徴的出来事

現在の市場価値:一般的な「スープラ」との価格比較

中古車市場でも「スープラ・エアロトップ」は高額で取引される傾向があります。走行距離3万km前後であれば、2023年時点で約400万円台という記録もありました。全体的に、年式や走行距離、状態、カスタム歴によって大きく価格が変動しますが、完全な純正状態を保っている個体は希少価値が一段と高くなります。

2025年現在、新型「A90スープラ」の中古市場価格はRZグレードで600万円台も見られます。しかし、90年代の「エアロトップ」で純正度が高ければ、コレクターズアイテムとしてプレミアムが上乗せされるケースが増えています。

「小さなスープラ」も話題に!コペンベースのNATS「C91 SUPRA」

意外性抜群の“小排気量&オープンボディ”

2025年、ネット上で話題になっているもう一つの「スープラ」が、NATS(日本自動車大学校)が手掛けたコペンベースのカスタムカー「C91 SUPRA」です。

  • ダイハツ・コペンをベースに、スープラを彷彿させるエアロで大胆にカスタマイズ
  • 全長、全幅ともに「ほぼ軽自動車」サイズで、取り回しも楽々
  • フルエアロ装備とオープンボディで、存在感と開放感を両立
  • ホンモノ志向のディテールと“車高ベタベタ”のド迫力仕様

SNSでは「小さいのにカッコいい!」「街中で見かけたら二度見するレベル」などのコメントが多数寄せられています。カスタムカー熱の高まりを象徴するニュースとして注目されています。

モータースポーツでも大活躍!スーパーGT接近戦のスープラ

スーパーGTでの“激しいけどクリーン”な15秒

2025年のスーパーGTでは、トヨタ・スープラを駆るチームによる“超接近”バトルが話題です。参戦マシン同士が15秒間にわたり抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げ、観客やネットユーザーの間で「激しいけどクリーン」「混ぜるな危険」と賞賛や興奮の声があがりました。

レースファンの熱い視線を集め続けているスープラは、公道仕様だけでなくサーキットでも高いポテンシャルを発揮し、日本の“走り屋文化”とモータースポーツの底力を象徴しています。

スープラの今とこれから

生産終了と“最後の特別仕様車”

2025年、スープラは現行モデル(A90)をもって生産終了となることが発表され、「A90 final edition」が登場しました。そのニュースも重なり、歴代すべてのスープラに今まで以上に注目が集まっています。

ネットやメディアでスープラにまつわる話題が沸騰する中、往年の名車の価値を再認識する動きや、オマージュ・リスペクトのカスタムカー、サーキットでの活躍がファンに新たな感動と興奮を届けています。

希少な純正個体の存在意義

30年以上前のスポーツカーが、今も鮮やかによみがえり、多くの人々に夢や憧れを与えているのは、トヨタ・スープラの高い完成度と時代を超えた魅力ならではでしょう。名車の価値がますます高まりつつある中で、オリジナルを守り続ける一台の存在意義が再評価されています。

まとめ:名車スープラがつなぐ“世代と夢”

今回話題となった32年前のスープラ・エアロトップのオークション落札、日本ならではの“小さなスープラ”の挑戦、そしてサーキットでの激戦――。どのエピソードからも、車というモノを超えた“文化”や“情熱”、そして“夢”を感じさせます。
これからもスープラは、世代や分野を問わず多くの人の心をつなぎ続けることでしょう。

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