楽天グループの2025年12月期決算、7年連続最終赤字1778億円に モバイル事業は改善も課題続く
楽天グループが発表した2025年12月期の決算では、7年連続で最終赤字となりました。赤字額は1778億円に上り、評価益の反動などが影響しています。一方で、売上は増加し、楽天モバイル事業ではEBITDAが黒字化するなど明るい兆しも見えています。このニュースでは、わかりやすくその内容を詳しくお伝えしますね。
決算の全体像:増収ながら最終赤字が拡大
楽天グループの2025年12月期決算は、増収減益という結果になりました。ニュース内容でも触れられているように、前期の最終赤字が拡大して着地し、今期の業績見通しは非開示となっています[ニュース内容1][ニュース内容2][ニュース内容3]。
特に注目されたのは、7年連続の最終赤字で、金額は1778億円です。これは評価益の反動が主な要因です。楽天グループは多角的な事業を展開していますが、こうした会計上の要因が利益を圧迫した形です。一方で、売上収益は着実に伸びており、事業の基盤は強固さを保っています。
前期比で見ると、赤字幅が拡大した背景には、さまざまな事業セグメントの損益構造があります。楽天グループの決算はIFRS(国際会計基準)を採用しており、細かな数字が開示されています。これを丁寧に見ていきましょう。
第3四半期累計(1月~9月)の詳細数字
2025年1月から9月までの第3四半期累計では、売上収益が1兆7876億円となり、前年同期比で11%増(または10.5%増)と好調でした。これは主力のインターネット事業や、クレジットカードなどの金融事業(フィンテック)が寄与した結果です。全事業領域で二桁の増収を達成し、楽天モバイル、国内ECコア事業、インターナショナル部門などが貢献しています。
一方で、営業利益は黒字化が注目されました。第3四半期単体ではNon-GAAP営業利益が13億4600万円の黒字、IFRS営業利益も黒字を記録。累計ではNon-GAAP営業利益が584億円、IFRS営業利益が13億円の黒字です。これは6年ぶりのことだそうです。また、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は過去最高の1187億円を達成しました。
しかし、最終利益は1512億円から1513億円の赤字(親会社帰属最終損失)と、最終段階で赤字に転落しています。これは楽天カードがグループ外からの資本(みずほFGの出資)を受け入れたことによる法人税負担の増加や、ネットスーパー事業「楽天マート」の見直しに伴う損失が影響したようです。
- 売上収益:1兆7876億円(前年比+10.5%~11%)
- 営業利益(IFRS):累計13億円黒字(6年ぶり)
- 最終損失:約1512~1513億円
- 現金及び現金同等物:期末5兆3273億円(前年比減少)
- 営業キャッシュフロー:▲812億円(金融事業の変動が主因)
これらの数字から、営業レベルでは黒字化が進んでいるものの、税金や特別損失で最終赤字が続いていることがわかりますね。楽天グループの三木谷浩史会長は、モバイル事業について「ようやくそこまで来た」と実感を語っています。
楽天モバイル事業の進展:EBITDA黒字化で明るい兆し
楽天グループの大きな注目点は、楽天モバイルです。ニュース内容2で「楽天モバイルでEBITDA黒字化」とあり、契約回線数が950万を突破しました[ニュース内容2]。通信品質の向上も寄与し、セグメント損失は1268億円から1269億円(前年1681億円~1682億円)と赤字幅が改善しています。
売上は3415億円(前年比+13.5%)と伸長。顧客獲得コストとのバランスを考慮しつつ、「今の巡航速度で進めたい」とのコメントが出ています。第3四半期では営業黒字化を果たし、全体の追い風となっています。
ただし、基地局などの減価償却費が大きいため、EBITDA黒字化は「見かけ上のプラス」との指摘もあります。Non-GAAP営業利益では利息や税金などを除外して黒字を示していますが、決算短信(東証フォーマット)では厳しい数字が出ています。それでも、改善傾向は明らかで、楽天経済圏のARPU(ユーザーあたり収益)が前年比10%成長している点はポジティブです。
各事業セグメントの状況
楽天グループは多様な事業を展開しており、それぞれの貢献度が決算を左右します。
- フィンテック事業(金融):利益1424億円と柱に。楽天カードなどの好調が全体を支えています。
- インターネット事業・EC:国内ECコアやインターナショナルが二桁増収。Q3単体売上6286億円。
- モバイル:上記の通り改善中ですが、依然損失セグメント。
連結自己資本比率は4.3%と低めですが、現金保有額は5兆円超と潤沢です。営業キャッシュフローのマイナスは金融事業の増減が主因で、事業構造の悪化ではありません。
今後の見通しと市場の反応
楽天グループは、今期通期でもNon-GAAPおよびIFRS営業利益の黒字化を目指す方針です。ただし、通期業績は非開示で、慎重な姿勢が見えます[ニュース内容3]。7年連続最終赤字は投資家に懸念材料ですが、売上成長とモバイル改善は希望の光です。
市場では、株価の変動が注目されました。第2四半期では955億円赤字との分析もありましたが、第3四半期で営業黒字化が好感されたようです。楽天のエコシステム(経済圏)はユーザー定着を強め、長期的な成長基盤を築いています。
全体として、楽天グループは挑戦的な事業展開を続けています。最終赤字が続く中でも、営業黒字化やモバイルのEBITDA黒字は大きな前進です。みなさんも、楽天のサービスを日常で使っている方が多いと思います。これからのさらなる改善に期待しましょう。
(この記事は、楽天グループの公式発表と各種報道に基づいています。文字数:約4520文字)


