プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、2026年第2四半期決算を発表 成長停滞も通期見通しを維持
みなさん、こんにちは。毎日の生活に欠かせない日用品を世界中で提供している大手企業、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が、2026年1月22日に2026年度第2四半期の決算を発表しました。このニュースは、1月24日20時40分(太平洋標準時)頃に話題となり、今多くの投資家や消費者の注目を集めています。今回は、弱い消費者支出の影響を受けながらも、会社が前向きな姿勢を示した内容を中心に、わかりやすくお伝えしますね。
第2四半期の全体像:オーガニック売上成長率は0%で横ばい
P&Gの第2四半期(同社の会計期間は7月から9月頃)の純売上高は、222億ドルとなり、前年同期比で1%増加しました。これは為替のプラス影響が寄与した結果です。しかし、より重要な指標であるオーガニック売上成長率(為替や買収・売却の影響を除いた純粋な成長率)は、なんと0%。価格上昇による1%の貢献が、販売量の1%減少でちょうど相殺されてしまったのです。
コア1株当たり利益(EPS)は、前年同期と同じ1.88ドルで横ばい。為替の影響を除くと、2%減少しています。調整後フリーキャッシュフロー生産性は88%と堅調で、会社の資金繰りは安定しています。このような数字から、市場環境の厳しさがうかがえますが、P&Gはこれを乗り切るための生産性向上を進め、節約額が業績に270ベーシスポイント(2.7%)貢献したと報告しています。
背景には、弱い消費者支出があります。世界的な経済状況で、皆さんの財布の紐が固くなっている中、日用品の需要が思うように伸びていないのです。特に、販売量の減少が目立ち、価格を上げても売れ行きが追いつかない状況です。それでも、会社は通期の見通しを維持し、下半期の回復に自信を持っているようですよ。
セグメント別業績:ビューティーとヘルスケアが明るい材料
P&Gの事業は、ビューティー、ヘルスケア、グルーミング、ファブリック&ホームケア、ベビー・フェミニン・ファミリーケアなどのセグメントに分かれています。それぞれの様子を見てみましょう。まだら模様ですが、好調な部分もあります。
- ビューティーセグメント:販売量3%増、価格2%上昇でオーガニック売上4%成長。優秀な成績です。ただ、マーケティング投資と関税コスト増で純利益は2%減少。
- ヘルスケアセグメント:販売量1%減でも価格効果でオーガニック売上3%成長、純利益2%増。安定したパフォーマンス。
- グルーミングセグメント(ひげそりなど):販売量2%減でオーガニック売上横ばい、純利益9%減少。厳しい結果。
- ファブリック&ホームケアセグメント(洗剤など、最大セグメントの一つ):オーガニック売上・販売量横ばい、純利益3%減少。
- ベビー、フェミニン、ファミリーケアセグメント:オーガニック売上4%減少、販売量5%減少、純利益9%減少。最も懸念される部分で、数量の大幅減が痛手。
ビューティーとヘルスケアが牽引役となり、他のセグメントの低迷をカバーした形です。P&Gの商品といえば、シャンプー(パンテーン)、スキンケア(Olay)、紙おむつ(Pampers)、生理用品(Always)、洗剤(Ariel)など、私たちの日常に深く根付いています。これらのうち、一部で消費者離れが進んでいるのが心配ですね。
アナリスト予想との比較:売上は下回るがEPSは上回る
市場の期待値と比べてみましょう。売上高はウォール街の予想をわずかに下回りましたが、調整後1株利益は予想を上回る好結果。事業再編費用の増加で会計基準ベースのEPSは1.78ドル(5%減)となりましたが、特殊要因を除くと横ばいの1.88ドルです。この「調整後」数字が投資家に重視されるポイントです。
政府機関閉鎖などの特殊要因も影響したようで、CFOのシュルテン氏は「今後6カ月で売上は回復する」とコメント。アナリスト予想をクリアした点は、ポジティブに受け止められています。
通期見通し:成長率0~4%を維持、関税コストも織り込み
注目は通期の見通しです。P&Gはオーガニック売上成長率0%~4%、コアEPS成長率も同範囲を維持。全体EPS成長率は為替の1%プラスを加味し、1%~6%に更新しました。調整後EPS見通しは前年比0%~4%増をキープ。
見通しに反映された要因は以下の通りです。
- コモディティコスト:横ばい
- 為替変動:税引き後約2億ドルの追い風
- 関税によるコスト増加:税引き後約4億ドルの逆風
生産性向上による節約が粗利益率の低下(50ベーシスポイント)や営業利益率の低下(70ベーシスポイント)を相殺。関税コストの増加が複数のセグメントでマイナス要因となっていますが、会社はこれをカバーする戦略を進めています。また、総額約50億ドルの自社株買いを予定通り実施。株主還元に積極的です。
投資家からの評価:今が買い時?「永久保有株」としての魅力
この決算を受け、投資家の間でP&G株が話題に。第2四半期の横ばい業績にもかかわらず、通期見通し維持が好感され、「1 Magnificent S&P 500 Dividend Stock Down 20% to Buy and Hold Forever」という声も。S&P500の優良銘柄で、株価が20%下落した今がチャンスと見る向きがあります。また、「Here’s My Largest Dividend Stock Investment Right Now」として、配当株の筆頭に挙げられるなど、高配当の安定性が評価されています。[news内容]
P&Gは長年、安定した配当を続けている会社です。生活必需品中心の事業が、景気変動に強い基盤を提供。厳しい市場でも生産性イニシアチブとセグメント戦略で改善を目指す姿勢が、長期投資家を惹きつけています。ただ、ベビーケアなどの低迷が続くか注視が必要です。
消費者への影響と今後のポイント
私たち消費者にとっては、P&G商品の値上げ圧力が続く可能性がありますが、品質の高さは変わりません。会社は下半期の販売量回復を期待しており、政府機関閉鎖の影響が解消されれば、状況が上向くかもしれません。投資家の方は、自社株買いと配当継続をチェックしてくださいね。
この決算は、P&Gが厳しい消費者支出環境をくぐり抜けようとする姿を映しています。成長停滞の中でも、通期見通しを維持する自信が伝わってきます。引き続き、セグメント別の回復具合に注目しましょう。
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