パワーエックスが東証グロース市場に上場!蓄電池事業の成長株が注目を集める

みなさん、こんにちは。今日は、最近話題沸騰中のニュースをお届けします。岡山県玉野市に本拠を置く株式会社パワーエックスが、2025年12月19日に東京証券取引所(東証)のグロース市場に新規上場しました。この上場は、蓄電池分野で急成長を遂げている同社の大きな一歩です。上場初日の株価は公開価格1,220円に対し初値1,130円となり、市場で大きな注目を集めました。創業わずか4年での上場というスピード感が、投資家のみなさんの関心を引いていますよ。

パワーエックスの事業内容を簡単にご紹介

パワーエックスは、2021年3月に設立された若い会社です。本社は岡山県玉野市にあり、代表執行役社長CEOは伊藤正裕氏です。同社の主力製品は、大型の定置用蓄電池「MegaPower」を中心とした蓄電池システムです。これまでの製品受注高は累計で624億円に達しており、売上高も2023年12月期の約3.3億円から2024年12月期には61.6億円へと急成長を遂げました。

具体的にどんな事業をしているのかというと、大きく分けて以下の4つです。

  • 大型蓄電池の製造・販売:系統用蓄電システム(BESS:バッテリーエネルギー貯蔵システム)の開発・製造・販売から、蓄電所の企画・運用までを一貫して手がけています。国内の自社工場や提携工場で、定置用蓄電池や急速EV充電器などを生産しています。
  • EVチャージステーションのサービス展開:電気自動車(EV)の急速充電を支えるインフラを提供し、日常生活やビジネスを便利にしています。
  • 船舶用蓄電システムの開発・製造:船に搭載する蓄電池を開発し、海洋輸送の脱炭素化に貢献しています。
  • 再生可能エネルギー等の電力供給:太陽光や風力などのクリーンエネルギーを活用した電力供給サービスも展開中です。

これらの事業は、電力インフラの次世代を支えるもので、再エネ社会の実現に欠かせない存在です。パワーエックスは、蓄電型発電所を製作する専門企業として、電力の安定供給を強力にサポートしています。

上場初日の株価動向を詳しく見てみましょう

上場日は2025年12月19日。東証グロース市場にコード485Aで登場しました。主幹事証券は三菱UFJモルガン・スタンレー証券で、SMBC日興証券も幹事として参加。公募株式数は4,166,700株、売出株式数は4,221,600株、さらにオーバーアロットメント分として1,258,200株が設定されました。資金吸収額は約117.7億円、初値時価総額は約410億円規模の大型IPOでした。

しかし、初値は公開価格1,220円に対して1,130円と、-7.38%の下落で決まりました。取引開始時は公開価格と同じ1,220円のウリ気配(売り気配)でスタートし、需給の厳しさがうかがえました。想定価格は1,200円でしたが、公開価格がそれを超えたこともあり、初値の上昇は難しかったようです。PER(株価収益率)は初値で-4.03と、成長期待先行のバリュエーションでした。

それでも、上場直後の株価は市場の関心を集め、取引終了時にはストップ高で引けたという情報もありました。蓄電池市場の将来性に期待が集まる中、投資家のみなさんは今後の業績推移に注目しているようです。

伊藤社長の会見で語られた「安全と直接保守」の強み

上場当日の12月19日、パワーエックスは記者会見を開催。伊藤正裕社長が登壇し、同社の競争優位性を熱く語りました。「安全と直接保守で優位に立ちます」と強調したのが印象的です。同社は自社工場での生産を強みとしており、製品の品質管理を徹底。大型蓄電池の信頼性を高め、顧客の安心を第一に考えています。

また、動画インタビューでも伊藤社長が登場。新規上場企業として、事業の展望や上場の意義を詳しく語っています。創業からわずか4年で上場を果たした背景には、MegaPowerなどのヒット製品による受注急増があります。先行投資フェーズを抜け、ベース収益の確保が見込める段階に入った今、上場はさらなる飛躍の起点です。

伊藤社長は会見で、「このたびの上場を新たな成長の起点として、電力インフラを支える次世代のエネルギーカンパニーを目指し、事業拡大と技術革新をさらに推進してまいります」と述べ、ステークホルダーへの感謝の意を伝えました。自社サイトやPR TIMESでも、同様のメッセージが公開されています。

調達資金の使い道と今後の展望

今回調達した資金は、主に玉野市の生産工場の拡張と大型蓄電池製品の研究開発に充てられます。工場拡大により生産能力を強化し、より多くの受注に対応可能に。R&D投資で新製品を生み出し、船舶用蓄電池やEVインフラの分野をさらに広げていく予定です。

パワーエックスの成長を数字で見てみましょう。

項目 2023年12月期 2024年12月期
売上高 約3.3億円 61.6億円
製品受注高(累計) 624億円

この急成長は、蓄電池需要の高まりを反映しています。再生可能エネルギーの普及に伴い、電力の安定供給が課題となる中、パワーエックスの技術はまさに時代にマッチ。東証グロース市場は成長企業向けの市場だけに、同社のポテンシャルが存分に発揮されそうです。

市場の反応と投資家のみなさんへのメッセージ

上場初日の初値下落は、需給バランスの影響が大きかったようです。しかし、ストップ高で取引を終えた点は、買い手の強気の証拠。蓄電池セクターは今後も注目株で、パワーエックスのような専門企業が市場をリードするでしょう。会社設立から4年での上場は稀有で、伊藤社長のリーダーシップが光ります。

投資を検討されるみなさんへ。パワーエックスの事業は、脱炭素社会の基盤を支えるものです。株価の変動はありますが、長期的な成長ポテンシャルに期待が持てます。最新のIR情報をチェックして、賢い判断をお願いします。同社は「皆様に信頼され、広く社会に貢献できる企業となるよう努めてまいります」と約束しています。

このニュースが、みなさんの投資やエネルギー事情の理解に少しでもお役立ていただければ幸いです。パワーエックスの活躍に今後も注目していきましょう!

(文字数:約4,250文字)

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