小田急百貨店、不要な衣類のリユース事業「Odakyu Re:value」を開始

2025年9月10日、小田急百貨店町田店が不要になった衣類や服飾雑貨を回収し、収益の一部を寄付する新しい環境活動「Odakyu Re:value(オダキュウ リバリュー)」をスタートします。近年、SDGsやサステナビリティへの社会的関心が高まる中、不要品のリユースを促進するこの大学的な取り組みが、町田エリアで新たな注目を集めています。

「Odakyu Re:value」プロジェクトの概要

  • 実施期間:2025年9月10日(水)~12月9日(火)
  • 実施時間:10:30〜19:30
  • 場所:小田急百貨店町田店1階 インフォメーションカウンター横(回収BOX設置)
  • 対象品:婦人・紳士・こども用衣類、アクセサリー、マフラー、ストール、ネクタイ、バッグ、時計、ベルトなど
  • 対象外品:下着類、靴下類、体操服、学生服、水着、靴、スーツケース、汚れやしみがあるもの、破損しているもの
  • 引取点数:おひとり1日5点まで

回収された衣類や服飾雑貨は、協業するリユースサービス企業・エコリングが再利用やリサイクル処理を行い、その収益の一部は寄付に充てられます。また、不要品を持参した方には、町田店で利用できるお買物クーポン(300円分)が提供される点も好評のポイントです。

回収された品物のゆくえと社会貢献

持ち寄られた衣類やファッション雑貨は、厳格な仕分けと管理のもとで選別され、再利用が可能なものは国内外で再活用されます。再利用できない衣類も素材ごとにリサイクル処理されるため、廃棄物の削減と資源の有効活用が図られます。こうした活動を通じて得られる収益の一部が、地域社会や社会福祉団体への寄付に役立てられることも特徴です。

  • 町田地域の資源循環の活発化
  • リユース意識の向上とエコ活動の普及
  • 収益の一部が寄付され、地域社会への還元

「Odakyu Re:value」開始背景と社会的意義

衣類廃棄問題は、日本国内でも深刻な環境課題となっています。ファストファッションの普及により、毎年大量の衣類が廃棄され、焼却・埋立処理によるCO2排出や資源の浪費が懸念されています。こうした中で小田急百貨店とエコリングが連携し、地域密着型で不要な衣類のリユースを推進する取組み「Odakyu Re:value」を始めることで、新たな資源循環モデルの創造や生活者の行動変容が期待されています。

特に町田市やその周辺は生活圏人口も多く、衣類・繊維資源の循環促進によってごみの減量や環境負荷の軽減、地域経済の活性化を実現する意義は大きいといえます。

古着回収BOXの「まもなく終了」と小田急沿線の取り組み

また、小田急では町田市のみならず、沿線全体で衣類リユース活動を推進してきました。特に今年は、小田急線の駅に隣接した商業施設でも古着回収BOXを設置。2025年3月1日から8月31日まで、「アコルデ代々木上原」「小田急マルシェ鶴川1」などで、住民が日常の生活の中で気軽に衣類を持ち寄れる環境整備が進んでいました。

  • 設置期間:2025年3月1日〜8月31日
  • 実施場所:アコルデ代々木上原、小田急マルシェ鶴川1ほか
  • 回収対象:衣類やタオルなど(詳細は設置BOXに表記)
  • 目的:服のリユース促進、ごみ削減への貢献

この古着回収BOXの設置は「まもなく終了」となりましたが、回収された衣類は新たな商品の素材や日用品へのリサイクルに有効活用され、多くの利用者と地域住民から「自宅で不要になった物を有効に役立てることができた」との声が集まりました。

町田市・住民や利用者からの反応

実際に、「Odakyu Re:value」や古着回収BOXを利用した人々からは、次のような声が挙がっています。

  • 「手軽にリサイクル活動へ参加できるのが嬉しい。」
  • 「子供の成長で着られなくなった服や、小物が有効活用されてありがたい。」
  • 「クーポン特典で、環境にも家計にも優しい。」

回収を開始したばかりの「Odakyu Re:value」への期待も大きく、「これまで捨てていた品物が誰かの役に立つなら嬉しい」「寄付につながる点が魅力的」という声が多く聞かれます。

回収活動で期待される今後の展開

小田急百貨店とエコリングの協働による「Odakyu Re:value」プロジェクトは、単なる回収活動にとどまらず、地域の資源循環や社会貢献意識の啓発という大きな意義を持っています。今後の展開としては、店舗・沿線エリア全体への拡大、他ジャンル(靴やカバンなど)への対象品目の拡充、地域団体とのさらなる連携などが期待されています。

また、事業継続によって得られた知見や反響をもとに、持続可能な社会づくりや新たなエコロジカル都市圏モデルの構築にも寄与することを目指しています。

誰もが参加しやすい衣類リユースの新時代へ

「捨てずにもう一度使う」――このシンプルな価値観のもと、小田急は町田市をはじめとする地域社会とともに、ごみの減量・環境負荷の軽減、そして誰もが気軽に参加できるサステナブルな未来づくりに取り組んでいきます。

衣類リユース活動に参加してみたい方、地域で寄付や社会貢献に取り組みたい方は、ぜひこの機会を活用してみてください。

参考元