NVIDIAの好決算でナスダック急騰!AIインフラの熱が市場を席巻

2025年11月20日、米国株式市場は大きな注目を集めるニュースに沸きました。半導体大手NVIDIA(エヌビディア)が発表した2026年度第3四半期決算が、市場の予想を大きく上回ったことで、ナスダックをはじめとする主要株価指数が大きく上昇しました。この日の市場は、NVIDIAの決算と米国の雇用統計の好結果が重なり、投資家の期待感が高まりました。

NVIDIAの決算内容:過去最高の業績を更新

NVIDIAは2025年11月19日、2026年度第3四半期(2025年8月~10月)の決算を発表しました。その内容は非常に好調で、売上高は570億1000万ドル、純利益は319億1000万ドルとなりました。これは前年同期と比べてそれぞれ約62%、65%の増加です。いずれも四半期として過去最高の記録を更新しました。

また、焦点となっていた2025年11月から2026年1月までの第4四半期の売上高見通しは、650億ドル(プラスマイナス2%)と発表され、市場予想を大きく上回る強気な見通しとなりました。この結果を受け、NVIDIAの株価は時間外取引で14%近く上昇し、投資家の注目がさらに高まりました。

ナスダック急騰の背景

NVIDIAの好決算発表と同時に、米国の雇用統計も好結果を示しました。10月の雇用者数は予想を大きく上回り、失業率も低下。この2つのニュースが重なり、投資家のリスク選好度が高まり、株式市場全体が大きく上昇しました。

特にナスダックは、AI関連株やハイテク株が中心に構成されているため、NVIDIAの好決算の影響を大きく受けました。この日のナスダックは3%以上上昇し、S&P 500やダウ平均も上昇しました。市場関係者は「NVIDIAの決算が、AIインフラ需要の強さを改めて示した」と語っています。

AIインフラ需要の熱と市場の反応

NVIDIAの好決算の背景には、AIインフラ需要の拡大があります。大手クラウド企業やハイパースケーラーが、AIモデルの開発や運用のためにGPUやCPUへの投資を加速しています。Microsoftなどの大手企業も、2026年度に向けて資本支出を増額する計画を発表しており、AI関連の支出は今後も増加すると見られています。

また、中国の半導体生産が後退していることから、NVIDIAの市場優位性がさらに強まっているという見方もあります。アナリストは「NVIDIAはAIアクセラレーターのリーダーであり、米国と中国の両方で支配的な地位を築いている」と評価しています。

市場の懸念と今後の見通し

一方で、NVIDIAの好決算やAIインフラ需要の拡大が「バブル」の兆候ではないかという懸念も出ています。NVIDIAの株価は過去最高を更新し続けており、評価額も高水準です。経営陣の今後の見通しが低調になれば、株価が大きく下落する可能性もあると指摘されています。

しかし、現時点ではAIインフラ需要の拡大が続き、NVIDIAの業績も好調を維持しています。市場関係者は「NVIDIAの決算は、AIインフラ需要の熱が冷めていないことを示している」と語っています。

まとめ

NVIDIAの好決算と米国の雇用統計の好結果が重なり、ナスダックをはじめとする主要株価指数が大きく上昇しました。NVIDIAの業績は過去最高を更新し、AIインフラ需要の拡大が市場全体の上昇を牽引しています。今後もAI関連株やハイテク株の動向に注目が集まりそうです。

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