NTT、2025年度第2四半期決算発表――増益基調で安定した成長
NTTの最新決算発表の概要
NTT(日本電信電話株式会社)は、2025年11月4日(火)13時30分に2025年度第2四半期(4~9月)の連結決算を発表しました。第2四半期累計の連結最終利益は前年同期比7.4%増の5,956億円に到達し、通期計画である1兆400億円に対する進捗率は57.3%となっています。これは、過去5年間の平均進捗(56.3%)とほぼ同水準にあり、順調な進捗と評価できます。
7-9月期の業績詳細
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    7-9月期(第2四半期)の連結最終利益は、前年同期比19.7%増の3,359億円となりました。
売上営業利益率も前年同期の14.5%から15.4%に改善しており、収益性の向上が伺えます。 - 通期計画については据え置きとされており、10-3月期(下期)の連結最終利益は前年同期比0.2%減の4,443億円と、ほぼ横ばいの見通しです。
 - 業績の伸びは継続しているものの、下期では外部環境や市場動向次第で成長率がやや鈍化する可能性も観測されています。
 
株価・投資観点からみたNTTの動向
NTTグループの株価は10月末時点で158.4円を基準に推移しており、決算発表直前も安定した値動きを見せています。2025年度第1四半期では営業収益が微増した一方、営業利益や四半期利益に減益傾向が見られたものの、年間通じては増収増益基調への回復が期待されています。
また、IRイベントや説明会も積極的に実施されており、企業としての透明性を高めながら、持続可能な成長を目指しています。
NTTデータグループの決算内容
NTTグループの中核企業であるNTTデータグループも同日に2026年3月期第2四半期決算を発表しています。グループ全体での連携やデジタル領域への投資が進行中であり、最終利益や収益性の向上に大きく貢献していると考えられます。
安定した収益構造と今後の展望
- 強固な収益基盤:通信事業を軸とした安定収益、高い営業利益率の維持。
 - 積極的なデジタル投資:AIやクラウドサービスへの投資拡大、NTTデータとのシナジー強化。
 - グローバル展開:海外事業会社との連携強化、海外売上比率の拡大を目指す動き。
 - 株主還元策:配当金支払・自社株買いなど積極施策を継続。
 
競合他社・業界動向との比較
同日には、NTT以外にも三菱商事や任天堂など大手企業が決算を発表しています。国内通信市場ではKDDIやソフトバンクなどの競合と競っており、デジタル変革・業務効率化・新事業創出の各分野で存在感を示しています。
同時期には、大手百貨店各社の売上高発表も重なり、全体として消費やサービス業の回復基調が業界全体に好影響をもたらしているとの声もあります。
決算会見やIRイベントの様子
- 決算会見はリアルタイム/ライブ配信にて実施され、投資家や報道関係者向けに最新情報を開示しています。
 - 配当金支払や株主総会などのスケジュールもファン・投資家目線で分かりやすく公開されています。
 
NTTグループの経営方針と今後の挑戦
NTTは、「スマート社会の創造」へ向けた経営戦略を推進しています。グローバル市場への本格進出や、国内外のデジタルインフラ構築をさらに加速。AI・IoT・クラウド領域へ積極的に資源を投入し、新たな価値創出を目指しています。
今後もNTTグループは、
通信インフラの安定運営だけでなく、
デジタルイノベーションの核となる役割を担いながら、株主・社会への持続的な価値提供を続ける方針です。
まとめ
- 25年度第2四半期累計の連結最終利益は前年同期比7.4%増の5,956億円と好調。
 - 営業利益率や収益性も向上傾向、直近3か月は約20%増益と高い成長率を記録。
 - 通期予想では安定した増収増益見通し、下期もほぼ横ばいの着地となる可能性。
 - グループ全体でのデジタル・グローバル展開が業績拡大へ寄与。
 

            

