株式会社mob「アニマルオフィス」、JASIS 2025で見せた現場DX革命とは

株式会社mob(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小野真彰)が開発・提供するクラウド型販売管理システム「アニマルオフィス」が、2025年9月3日から5日に幕張メッセで開催された日本最大級の産業技術展示会「JASIS 2025」に堂々と出展されました。中小卸売業界の現場ニーズに根ざした本システムは、業務効率の飛躍的な向上と、企業経営に新たな視点をもたらす最新機能で、多くの業界関係者やDX担当者、経営層から高い注目を集めました。

「アニマルオフィス」とは何か

「アニマルオフィス」は、現場の課題に直結する機能性と、誰でも使いやすいUI/UXを兼ね備えたクラウド型販売管理システムです。その特徴は「FAX受注書の自動データ化」「AIによる販売分析」「粗利の可視化」など、従来のパッケージ型システムでは解消しきれなかった、細かな現場課題にも柔軟に対応できる点です

  • FAX・手書き注文のAI-OCR自動取り込み: 紙による受注業務をデジタル化し、誤入力や転記ミス、確認作業の手間を大幅削減
  • 受発注業務の自動化: 受発注情報の取り込みから管理・分析までをワンストップで実現
  • AI販売分析・粗利管理: 過去の受注データを取り込み分析、商品や顧客ごとの傾向可視化
  • 検索・探索機能: 必要な情報にすばやくアクセスできる設計

こうした特長は、特に「過去のシステム導入で現場と合わなかった」「アナログ業務が抜けきれずDXが進まない」といった中小卸売業の多くの経営者が抱える悩みを解決し、”本当に使えるDX”を現実のものとします。

JASIS 2025での展示内容と新機能のデモ

「アニマルオフィス」のJASIS 2025での出展ブース(S-61)では、来場者が実際にシステムに触れながら、FAX受注書の読み込みからデータ化、受注・出荷の管理、AIを活用したサマリー分析までをワンストップで体験することができました

  • 受注用紙のデジタル化体験: FAXや手書きの受注用紙をスキャンし、AI-OCRで瞬時に受注データとして蓄積。入力作業が大幅に効率化される場面に、参加者からは「自分たちの現場でもすぐ活用したい」との声が多くあがりました。
  • 販売傾向レポート: 仕入先・得意先・商品ごとの売上や粗利率をグラフ化し、ボトルネックや強みの可視化へ。膨大なデータのなかからワンクリックで必要な情報を抽出できます。
  • 多拠点・多業態対応: 卸・メーカー・商社が事業体ごとに異なる管理方法を採用しても一つのシステムで運用可能。

また、展示ブースには化学業界関係者だけでなく、製造業や商社、情報システム担当者など、多様な業界からの来場者が訪れ、デモを通じて自社DXのヒントを掴んでいました。

老舗企業アトツギ経営者3名が開発参画、”アニマルアドバイザー”の誕生

2025年8月末、「アニマルオフィス」の開発には全国の老舗企業アトツギ経営者3名が”アニマルアドバイザー”として正式に参画。同時にシードラウンド資金調達では、ベンチャーキャピタルの合同会社Miraiseをはじめ、アトツギ経営者らがエンジェル投資家として名を連ねました

  • 開発現場に経営のリアルな知見: 長年、卸売業を現場で担ってきた経営者たちの「ここが現場で困っている」「この機能が必要」という生の声が開発にフィードバックされることで、実態に即した進化を遂げています。
  • 導入・サポート強化: アトツギ経営者のネットワークによって、地域・業種ごとにきめ細やかな運用サポートや導入伴走体制が築かれています。

このような新たな開発体制は単なる技術革新にとどまらず、「現場から生まれて現場に返す」サイクルを構築し、今後の中小企業DX推進モデルとして注目されています。

卸向け販売管理サービス、9月スタート―FAX受注書のデータ化も本格展開

2025年9月より、株式会社mobは「アニマルオフィス」を基盤とした卸売業向け販売管理サービスを本格スタートしました。FAXによる受注書や社内稟議書等アナログ書類のデータ化と、それに付随する販売管理・請求・在庫管理業務までを一気通貫でデジタル化できる点が特長です

  • 受注書データ化サービス: 日本全国未だ根強いFAX文化の事業所に向けAI-OCR機能を提供。「紙の業務がやめられない」「データ化の一歩が踏み出せない」現場にも無理なく導入できます。
  • 法令対応/会計連携: 電子帳簿保存法、インボイス制度など法令対応も標準で備え、中堅・中小企業のDX義務化にも応える設計です。
  • 卸向け特有の業務フロー: 「掛売・締め日の異なる取引」「仕切値設定」「再販管理」等、卸売・商社ならではの煩雑な販売管理にも柔軟に対応しています。

リリースから間もないながらもすでに導入実績を重ねており、多くの卸売業者から「現場が本当に楽になった」「今まで紙で苦労していた分、精度向上とコスト削減をダイレクトに感じられる」と高評価の声が寄せられています。

中小企業のDX加速に向けて―「アニマルオフィス」のこれから

「アニマルオフィス」は今後も、現場経営者の知恵や、現場担当者の”こうしてほしい”を取り込みながら、進化を続ける予定です。株式会社mobは、JASIS 2025で提示した「現場目線のデジタル化」が、日本の中小企業ひいては地域経済全体の競争力向上に寄与する仕組みづくりに貢献していくことを目指しています。

  • 現場のDX推進支援: アナログ業務からデジタル業務への円滑な移行をサポート、導入前後の伴走型サービスを強化
  • 柔軟・継続的な開発体制: 顧客ごとの細かな要件・業務フローにも将来的なアップデートで対応
  • 地域経済との連携: アトツギ経営者ネットワークを活かし、各地域の特性にフィットした提案と実装を実施

「アニマルオフィス」が示すのは、”シンプルで使いやすい”だけでなく、”本当に現場を救うDX”という新しい価値観です。紙やFAXが根強く残る日本の中小卸売現場に、本当の意味でのデジタル化の風を送りこみ、これからの業界の進化を力強く後押ししていく姿勢が、多くの共感を呼んでいます。

JASIS 2025を終えて―業界関係者・現場の反応

JASIS 2025閉幕後、「アニマルオフィス」展示ブースには全国の卸売業者や商社、仕入先、ITベンダー、DX推進担当者など、さまざまな立場から多彩な感想が寄せられています。特に、「今までDXの波に乗り遅れていたが、これなら取り組めるかもしれない」「ITに詳しくないスタッフでも使えそう」という評価が多く、社内の意識変革にも寄与しています。

  • 今後の業界DNX(デジタル・ネットワーク・トランスフォーメーション): デジタルによる業務改善と新しい経営モデル創出が期待されます。
  • 老舗企業の承継・変革: 若手アトツギ経営者らの参画で、伝統を守りながら時代に合わせた攻めのスタイルが実現されようとしています。

卸売業・中小企業の現場DXをリードする「アニマルオフィス」と株式会社mob。JASIS 2025で発信した現場主義のシステム開発と支援体制は、これからの”中小企業の成長ストーリー”に新たなページを刻みつつあります。

参考元