みずほ銀行が初の勘定系システム更新を実施 ~ATMや各種サービス一時休止のお知らせ~

みずほ銀行システムメンテナンスの概要

みずほ銀行およびみずほフィナンシャルグループは、2025年10月11日(土)22時から10月12日(日)13時までの間、銀行業務の中枢である勘定系システム「MINORI(みのり)」の初めての大型更新を実施します。これに伴い、ATMやインターネットバンキング「みずほダイレクト」、PayPay等の電子決済サービスを含むほぼ全てのサービスが一時休止となります。

今回の基幹システム更新の目的と特徴

勘定系システム「MINORI」は2019年の本格稼働以来初の大規模アップデートです。今回の更新では、サーバ等のハードウェア入れ替え、基本ソフトウェアのアップデート、そして一部システムのクラウドサービスへの移行など、将来の安定運用・安全性強化を目的としています。また、過去に相次いだシステム障害への対応策として、ATMに通帳やキャッシュカードが取り込まれないよう仕様変更を行い、緊急時のためATMにスピーカー設置などリスクマネジメントも徹底しています。

サービス休止の対象と具体的な休止時間

  • 休止期間:2025年10月11日(土)22時00分 ~ 10月12日(日)13時00分(予定)
  • 対象サービス
    • みずほ銀行のATM(支店・コンビニ・他金融機関ATMも含む)
    • みずほダイレクト(インターネットバンキング)
    • スマートフォン決済サービス(PayPay、J-Coin Pay、Mizuho Suica等へのチャージ)
    • 残高表示・入金・出金・振込サービスなど全般(円・外貨)
    • 法人向けサービスも同様に休止(詳細は「休止するサービスの一覧」を参照)

なお、サービス休止時間はサービスによって異なる場合がありますので、個別の詳細についてはみずほ銀行公式ウェブサイト等でご確認ください。

利用者への注意点・お願い

  • 休止期間中はATMによる現金の引き出し・預け入れができません。
  • みずほダイレクトやスマホ決済サービスへのチャージ、電子決済サービスもご利用いただけなくなります。
  • 他の金融機関からみずほ銀行口座への振込についても、休止期間中は即時入金されず、2025年10月14日(火)以降に順次入金となる場合があります。
  • 事前に必要な預金の引き出し、振込、電子決済サービスへのチャージ等のご準備をお願いいたします。

システム障害対策と再発防止策

みずほ銀行では、過去にも複数回大規模なシステム障害が発生しており、金融庁からの業務改善命令も受けています。こうした経緯を踏まえ、今回の更新作業では「不具合発生時は即座に作業を中断し、システムを作業前に戻す」「ATMの仕様変更で通帳やキャッシュカードが機械に取り込まれないようにする」「ATMに連絡用スピーカー設置で緊急時にも早期対応可能とする」といった徹底したリスク管理体制を構築しています。みずほ銀行は「万全の準備で安全・確実な更新を目指す」と強調しています。

社会や顧客への影響

銀行の勘定系システムは預金、融資、振込などの基幹業務を処理する極めて重要な存在です。みずほ銀行のシステムメンテナンスによるサービス休止は、日常的にみずほ銀行を利用されている個人・法人顧客、また電子決済サービス利用者など幅広い層に影響します。特に、給与や家賃振込、カード決済、入出金などのスケジュールでみずほ銀行口座を利用されている方は、休止期間前の準備が必要となります。

今後の予定と追加情報

  • 今回のメンテナンスに加え、2026年にも複数回同様のシステムメンテナンスが予定されています。具体的な日程は改めて公式サイト等で発表される見込みです。
  • サービス休止時間や対応内容などは変更になる場合があります。最新情報については、みずほ銀行公式ウェブサイト等で随時ご確認ください。

まとめ

2025年10月11日から12日にかけて実施されるみずほ銀行の大型システム更新は、デジタル化社会の基盤となる銀行業務の安定運用のため、非常に重要なものです。一時的な不便はありますが、長期的にはより確実で安全性の高いサービス提供につながる取り組みです。ご利用の皆さまにはご不便をおかけしますが、ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

参考元