松任谷正隆が語る、BセグメントBEVの魅力と実用性──ミニ・クーパーSEとボルボEX30クロスカントリー徹底比較

音楽プロデューサー松任谷正隆氏がMCを務める人気自動車番組『カーグラフィックTV』にて、今注目を集めているBセグメントBEV=コンパクトサイズのバッテリー電気自動車の最新2モデル、「MINI クーパー SE」と「ボルボ EX30 クロスカントリー」の試乗比較が行われました。今回は両モデルの特徴や、番組内での試乗インプレッション、そして日本の電動車市場の今を、分かりやすくやさしい口調で詳しくお伝えします。

BセグメントBEVとは?

まずはBセグメントBEVの概要についてご説明します。Bセグメントとは、全長4メートル級を中心とするコンパクトカーの車格を指します。BEVはBattery Electric Vehicle、すなわち100%バッテリー駆動の電気自動車のことです。日本では、軽自動車や小型車でEV化の流れが進むなか、輸入車ブランドを中心に、国内道路事情や駐車スペースにも適したサイズのBEVが徐々に登場しています。欧州・韓国・中国の多様なメーカーから、SUVタイプやベーシックなハッチバックタイプなど幅広いモデルが並び、中にはエンジン車やハイブリッド車をベースにした派生モデル、EV専用設計車など、その個性も多彩です

本特集の2台 ─ MINI クーパーSEとボルボ EX30 クロスカントリー

  • MINI クーパー SE
    イギリス伝統のブランドMINIが手がける、BEV&ガソリンエンジンを選択できるマルチモデル。特徴的なデザインはそのままに、EV化により都市内での静かな走行や強力なトルク、通称“ゴーカートフィーリング”と称される軽快なハンドリングを実現しています。
  • ボルボ EX30 クロスカントリー
    北欧スウェーデンのプレミアムブランドVOLVOが放つ、BEV専用開発の新型SUV。前後にモーターを搭載した四輪駆動仕様もあり、高い安全性と最新のドライバーアシスト、実用的なユーティリティを兼ね備えています。

松任谷正隆氏による実走比較──「いやぁ~まいった」と語るその理由

今回の走行比較では、長年自動車への愛着と深い見識を持つ松任谷正隆さんと、中村昌弘氏(CAR GRAPHIC副編集長)が、それぞれの“実用性”と“ドライビングの楽しさ”、さらにサイズ感や居住性、電気自動車ならではの走行感覚について詳しくレポート。松任谷さんは試乗を終えて「いやぁ~まいった」と感想を述べており、両車の進化した電動化技術やこだわりのキャラクター、そして日本の道路環境にうまくマッチしている点に驚きと感心を示していました。

MINI クーパーSE──伝統×先進が生み出す唯一無二の走り

MINI クーパー SEの魅力はまず、その外観から伝わるデザインアイデンティティです。従来のMINIが持つレトロでキュートなスタイルに、EV化による新しさが加わりました。内装も洗練されており、最新のインフォテインメントシステムやデジタルコックピットなど、快適な装備が満載です。

加速時にはEVならではの力強いトルクで、信号スタートや狭い路地での取り回しがとてもスムーズ。ドライバー視点では「ゴーカートのような楽しさ」というコメントに象徴されるように、クイックかつしっかりしたハンドリングが持ち味です。車体サイズもコンパクトなので都心部の駐車やすれ違い、混雑した道路でもストレスがありません。エンジン車モデルとの比較でも十分競争力があり、“日常の中に特別感を求める人”にはうってつけと言えるでしょう。

ボルボ EX30 クロスカントリー──北欧流BEVの最適解

一方のボルボ EX30 クロスカントリーは、BEV専用シャシーの採用により、優れた静粛性と乗り心地が際立ちます。前後に配置された2基のモーターによる四輪駆動モデルは、日本の多様な気候や道路条件でも頼もしい走行安定性を発揮。シートや内装にはサステナブル素材を積極的に採用し、環境配慮と上質な居住空間を両立しています。

また、安全装備の標準化や電子制御による細やかな操舵感、雪道や悪路に強いクロスカントリーらしい実用性の高さも見逃せません。家族でのロングドライブやアウトドア、都市から郊外まで幅広いシーンにおいて安心感を与えてくれる一台です。

BセグBEV拡大の社会的背景と今後の期待

日本を含む世界各国でEVの普及は徐々に広まっていますが、BEV化への歩みは国によって温度差もあり、“買いやすい価格帯”と“使えるサイズ感”、主用途に合わせたモデル選択が重要視されてきました。Bセグメントは日本の都市環境に適している上、電気自動車への乗り換えのハードルも比較的低いのが特徴です

今回取り上げられたMINIとボルボも、メーカーの歴史や思想の違いを巧みにBセグメントBEVに落とし込み、単なる移動手段では終わらない“所有する楽しさ”が付加されています。ハイブリッドやガソリンモデルも選べるシリーズや、BEV専用設計を実現した新開発車両など選択肢の幅が広がることで、今後ますますユーザーの多様なニーズに応えることが期待されます。

実際の試乗映像が教えてくれるBEV体験のリアル

番組で放映された実際の走行シーンでは、電気の力で静かに、力強く加速する様子や、室内空間の快適性、細やかな運転支援機能の進化が実感できます。松任谷さんも思わず口にした「いやぁ~まいった」という一言には、従来のEVにあった“物足りなさ”や“不安”からの大きな進化、そしてクルマを通じて日常がより楽しく豊かになる可能性が伝わってきます。

まとめ:これからのBセグBEVに注目!

今回、松任谷正隆さんの体験を通して浮かび上がったのは、BセグメントBEVならではの使い勝手や楽しさ、そして最新技術を駆使した安全・快適な移動手段としての大きな可能性です。手ごろなサイズと価格、欧州流のおしゃれと実用性を両立したラインナップは、今後の日本のモビリティ社会に新たな価値観をもたらしていくことでしょう。編集部としても、今後の新型BEVや実際のユーザーインプレッションを、引き続きお伝えしていきたいと思います。

  • BセグメントBEVは、都市部に最適な使い勝手と新しい運転体験を提供。
  • MINI クーパーSE、ボルボEX30クロスカントリーともに、個性や安全性、環境性能で選ぶ価値あり。
  • 松任谷正隆さんの「いやぁ~まいった」は、現代BEVへの評価の高さを象徴している。

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