マンモスコーヒー旋風!東京で1日1000杯を売り上げる韓国発カフェが話題
2025年1月、東京・虎ノ門に韓国発のコーヒーチェーン「マンモスコーヒー」が上陸し、驚異的な人気を集めています。
「格安・大容量コーヒー」という新しい訴求力で、1日1000杯以上を売り上げる快挙を成し遂げたその戦略と、なぜこれほど人々を惹きつけているのか、その実態に迫ります。
マンモスコーヒーとは?
マンモスコーヒーは、韓国で人気を博したコーヒーチェーンで、「大容量かつ低価格」という圧倒的なコストパフォーマンスを武器に、2025年1月に東京・虎ノ門に1号店をオープンしました。
イメージカラーのオレンジを基調とした店舗は、開業からわずか半年で累計10万杯の注文を受け、今や“虎ノ門の新名所”として多くのビジネスパーソンに愛されています。
格安・大容量が強み
- ブラジル産の厳選したコーヒー豆を使用しながら、355ml(S):190円、470ml(M):250円、650ml(L):400円で提供
- 同規模の他チェーンと比べて、ミリリットル単価はコンビニカフェの約半分、スターバックスの約3分の1
しかも、Lサイズでは実に650mlの大ボリューム。一部店舗限定で960ml・400円という圧倒的コスパのサイズも展開されています。日常的にコーヒーを大量に飲む層には、まさに“救世主”ともいえる存在です。
「味」「量」「値段」だけじゃない人気の理由
- オフィス街の立地で働く人々からの「時間と手間を省きたい」というニーズにフィット
- モバイルオーダーやセルフオーダー端末を活用し、注文から受け取りまでがとてもスムーズ
- ランチや出勤ピークタイムの行列にも、5人体制でスピーディーな提供を実現
- 顧客の約7割がリピーター(メンバーシップ制度の活用も大きい)
特に、メイン顧客は働く女性が多く、若い世代のみならず幅広い年代に受け入れられています。注文スタイルも、モバイルオーダー比率がオープン初月の19%から60%台へと急拡大。「早く・手軽に・おいしい」。これがマンモスコーヒーの信念です。
ランチタイムには長蛇の列、1時間に最大312杯販売も!
朝の出勤時間(8~9時台)から客足が途切れず、ランチタイム(12~13時)には1時間で最高312杯を売り上げた実績も。エリアの特性上、土日は閑散とするため平日のみ営業ですが、その分平日に集中的な需要が発生しています。
主力メニューと日本市場ならではの変化
- 一番人気は「アメリカーノ」
- 日本では「カフェラテ」の注文比率が韓国の2倍
- サイズ別ではMサイズ(470ml)が最も人気
海外発のチェーンでも、日本人の嗜好に合わせて柔軟にメニューや比率を調整しており、「カフェラテ」には特に女性や会社員のファンが増加中です。
広告なし、口コミとSNSが勝負のカギ
マンモスコーヒーの熱狂的な人気を支えているのは、広告費をかけずWebやSNS、口コミで効果的な発信を行っている点です。
自身の消費に敏感な現代人は、実際に飲んだ人の「お得だった」「また飲みたい」というリアルな声を重視します。これにより、70~75%の高リピート率が生まれているといいます。
今後の展望:2026年までに15店舗展開を目指す
東京・虎ノ門の1号店の成功を受けて、2025年10月中旬には早くも2号店がオープン。
2026年までに15店舗体制を目標に掲げ、展開エリアの拡大に意欲を見せています。ポップアップストア形式の短期賃貸で、柔軟に出店戦略を調整しているのも特徴です。
注目される背景とコーヒーチェーン業界へのインパクト
- 日本国内では約2000店にもなる「スタバ」やコンビニカフェの牙城に挑戦
- 大容量&低価格のマンモスコーヒーは、競合他社の価格設定や戦略にも影響
- 消費者にとっては選択肢が増え、日常的なコーヒー消費のあり方が変わる可能性
スターバックスは日本国内で多店舗展開を続ける一方、アメリカ本国では業績不振による閉店も続いています。市場が飽和する中でマンモスコーヒーのような異色のお店が生まれることで、「コーヒー選び」の選択肢が格段に多様化しました。
利用者の声
- 「コスパが最強。毎日でも買える手軽さが最高です」
- 「ボリュームが多くてこの値段なら、大満足!」
- 「ランチ後の眠気覚ましに重宝している」
- 「スマホオーダーでスムーズ。職場で頼んでおくと、店頭ではすぐ受取れる」
忙しいビジネスパーソンやコーヒー好きにとって、マンモスコーヒーは“救世主”と呼べる存在になっています。
マーケティングの巧みさや業務効率の高さなど、「今までにないカフェ文化」が日本に根付き始めている証拠かもしれません。
まとめ
- マンモスコーヒーは「格安・大容量」でコスパを追求、オフィス街で爆発的ブームに
- 競争が激化する東京のコーヒー市場で、顧客ニーズを捉えた戦略が功を奏している
- “日常の一杯”を変える大きなインパクトと、今後の拡大に期待が集まる
これからも日本のカフェ文化に新風を巻き起こすマンモスコーヒーの動向から目が離せません。