ロッテリアが54年の歴史に幕、ゼッテリアへ全面転換

ハンバーガーチェーン「ロッテリア」が、3月末までに国内のすべての店舗を「ゼッテリア」にリニューアルします。1972年にロッテホールディングスが日本橋高島屋に1号店をオープンしてから54年続いてきた看板ブランドが、その歴史に一区切りを迎えることになります。

ロッテリアを運営する企業は、2月16日に社名を「ロッテリア」から「バーガー・ワン」へ変更しました。この社名には「バーガー業界でナンバーワンを目指す」との思いが込められています。井上卓士社長は「かなり大きな差はあるのは重々承知ですが、やはりナンバーワンを目指したいなと。1位のところを抜きたいという目標としております」とコメントしています。

ゼッテリアへの転換状況と背景

ロッテリアはもともとロッテホールディングス傘下でしたが、2023年春にゼンショーグループに加わりました。その同年9月から、一部店舗を新ブランド「ゼッテリア」へ転換し始めています。

現在、国内にはロッテリアが43店舗、ゼッテリアが211店舗あり、改装休業中の店舗が19店舗となっています。3月末までにこのロッテリアの43店舗すべてが閉店し、ゼッテリアブランドへ移行する予定です。2月18日に都内で開催されたブランド説明会では、この完全移行について正式に発表されました。

ゼッテリアという名称と商品戦略

「ゼッテリア」という名称は、ロッテリアの看板商品である「絶品バーガー」の頭文字と、気軽に楽しめるお店という意味の「カフェテリア」を組み合わせて生まれたものです。

ロッテリアで人気だった「絶品ビーフバーガー」などの商品は、ゼッテリアでもそのままの名前で販売されます。ただし、バンズやパティを進化させた改良版として継承されます。井上社長によると、ゼンショーグループ傘下になったことで、原材料調達から製造、加工、物流などの領域でゼンショーが持つバックグラウンドを活用できるようになったとのこと。

また、ゼッテリアではシェイクの販売を続けながら、スイーツカテゴリーの強化を進める方針です。さらに、夜間の需要に応える商品展開も検討しているということです。

バーガー業界での競争加速

ロッテリアの変革は、日本のバーガーチェーン業界における競争の激化を象徴しています。バーガー・ワンは、ゼンショーグループの経営ノウハウや複数業態を持つ強みを活かし、売上高や店舗数などでバーガーチェーン1位を目指す戦略を打ち出しています。

ゼンショーホールディングスは、すき家やはま寿司など多くの業態を展開する大手外食企業です。井上社長自身がすき家出身という背景もあり、ゼンショーが培ってきた調達力や製造技術、物流システムといった基盤をバーガー事業に活かしていく考えです。

54年の歴史の終わりと新たなスタート

1972年の創業から今年2026年まで、ロッテリアは日本のファストフード文化の一部を担ってきました。その看板が完全になくなることに対して、長年のファンからは「少しさみしさ」を感じる声も聞かれます。

しかし、バーガー・ワンは単なるブランド切り替えではなく、ゼンショーグループの強力なバックアップを受けた「進化」として位置付けています。過去の人気商品を活かしながら、改良と新商品開発を進めることで、新時代のバーガーチェーンとして再出発を目指しています。

ロッテリアの名前は消えても、そこで培われた商品力と顧客の思い出は、ゼッテリアの中に受け継がれていきます。あなたの近くのロッテリアがゼッテリアに変わる際には、進化したバーガーを体験しに足を運んでみるのも良いかもしれません。

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