「ニンテンドースイッチ」「Switch2」に最新アップデート配信開始 システムバージョン21.1.0の内容と注意点まとめ

任天堂は、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」および「Nintendo Switch 2(Switch2)」向けに、本体更新データ「システムバージョン21.1.0」の配信を開始しました。今回のアップデート内容は、両機種ともに「いくつかの問題の修正」と「動作の安定性向上」が中心となっています。

システムバージョン21.1.0とは?

任天堂の公式サポート情報によると、Nintendo Switch本体の現在の最新システムバージョンは「21.1.0」です。同日、Nintendo Switch 2 向けにも同じバージョン番号「21.1.0」の更新データが配信されており、両プラットフォームで同時に最新環境が提供された形になります。

公式の更新内容として明らかにされているポイントは、以下の一文に集約されています。

  • いくつかの問題の修正と、動作の安定性向上を行いました。

このように、今回は新機能の追加や大きな仕様変更ではなく、主に不具合の修正安定動作のための調整が目的のアップデートとなっています。

今回のアップデートの位置づけ

21.1.0の直前には、2025年11月25日に「システムバージョン21.0.1」が配信されており、この際もSwitchとSwitch2の両方で「細かな不具合の修正」と「動作の安定性向上」が行われました。21.0.1では、たとえば以下のような具体的な修正内容が公表されています。

  • ローカル通信の「まるごと転送」で、データ転送中にSwitch側でエラーコード「2011-0301」「2168-0002」が繰り返し発生することがある問題を修正
  • Switch2で、スリープや機内モード解除後にコントローラーやBluetoothオーディオに接続できなくなることがある不具合を修正

21.1.0については、現時点でこれほど細かい個別の不具合内容は公表されていませんが、同様にユーザーから報告された問題の解消と、長期的な利用を見据えたシステムの安定化が主な目的と考えられます。

Nintendo Switchでのアップデート方法

Nintendo Switch本体は、インターネットに接続していれば自動的に本体の更新データがダウンロードされる仕組みになっています。ダウンロードが完了すると、ソフトを起動しようとしたタイミングなどで「本体更新」の案内が画面に表示されるため、案内に従って操作することで簡単に更新ができます。

自動更新以外にも、次の手順で手動で本体を更新することも可能です。

  • 本体をインターネットに接続する
  • HOMEメニューの「設定」を開く
  • 左側メニューから「本体」を選ぶ
  • 本体の更新」を選択する

この画面からは、現在使っている本体のシステムバージョンを確認することもできます。「21.1.0」と表示されていれば最新バージョンが適用されている状態です。

Nintendo Switch 2でのアップデートについて

Nintendo Switch 2 についても、任天堂サポートページでシステムバージョン21.1.0の配信開始と、その内容が案内されています。Switch2の更新情報でも、Switchと同様に

  • いくつかの問題の修正と、動作の安定性向上を行いました。

とシンプルに説明されており、主にシステムの信頼性を高めるためのアップデートであることがわかります。更新自体の手順はSwitchと大きく変わらず、インターネットに接続した状態で、本体設定の「本体の更新」から実行する流れとなっています。

なぜ「安定性向上」のアップデートが大切なのか

任天堂は、Nintendo Switchのサポートページで、本体更新について次のような方針を示しています。

  • ネットワークダウンロードによる本体機能の更新を継続的に実施し、より快適に使用できるよう改善を続けている
  • システムバージョンが最新ではない場合は、最新バージョンに更新して利用するよう案内している

ゲーム機は、一見すると「買ったらそのまま使うだけ」の製品に思われがちですが、実際には

  • 新しいソフトや周辺機器への対応
  • ネットワーク機能やオンラインサービスとの連携
  • 不具合・エラーの修正
  • セキュリティ上の懸念への対応

などのために、発売後も継続的なソフトウェア更新が欠かせません。とくに今回のような「安定性向上」を目的としたアップデートは、表向きの見た目の変化は少なくても、

  • ゲームプレイ中の予期せぬエラーや強制終了の減少
  • 通信機能の信頼性向上
  • 長時間プレイ時の負荷に対する安全性向上

など、日々の遊びやすさに直結する重要な改善を含んでいる場合があります。任天堂が過去のバージョンでもたびたび「いくつかの問題の修正と、動作の安定性や利便性の向上」を行ってきたことからも、こうした地道なアップデートが、プラットフォームを長く安心して使い続けるための土台になっているといえます。

本体更新時の注意点

任天堂および関連の案内では、Nintendo SwitchやSwitch2の本体を更新する際の注意事項についても触れられています。

  • 本体が正常な状態で更新を行うこと
  • 本体を改造している場合、または任天堂がサポートしていない周辺機器やソフトウェアを使用している場合、更新後に正しく動作しなくなるおそれがあること
  • 任天堂がサポートしていないデータなどが本体内にある場合、本体更新によって自動的に除去される場合があること

こうした注意書きは、Nintendo Switch向け、Nintendo Switch 2向けのいずれの更新情報でも共通して示されており、公式のサポート範囲内で本体を使用することの重要性をあらためてうながす内容となっています。

また、アップデート中に電源が切れたり、通信が途絶えたりすると、まれに更新が正常に完了しない場合もあります。そのため、

  • 本体のバッテリー残量を十分に確保しておく、またはドックやACアダプターに接続した状態で更新する
  • 安定したインターネット環境で実行する

といった点にも気を配っておくと、より安心です。

ユーザーはアップデートを行うべき?

任天堂は公式に、「システムバージョンが最新ではない場合は、最新バージョンに更新して使用してほしい」と案内しています。これは、

  • 最新の不具合修正が適用される
  • 今後配信されるソフトや更新データとの互換性が保たれる
  • オンライン機能やネットワークサービスが正しく利用できる

といった理由からです。特にオンラインプレイや、Nintendo Switch Online関連のサービスを利用しているユーザーにとっては、システムを常に最新の状態に保つことが実質的な必須条件になっているケースも少なくありません。

今回の21.1.0アップデートも、表向きには「安定性向上」と簡潔に説明されていますが、過去バージョンで報告されていた細かなエラーや、想定外の動作が改善されている可能性があります。とくに問題を感じていないユーザーであっても、今後のゲームやサービスを快適に楽しむために、できるだけ早めに更新しておくことが望ましいと言えるでしょう。

今後のアップデートにも注目

Nintendo Switchは2017年の発売以来、そしてNintendo Switch 2も含め、任天堂は継続的にシステムバージョンの更新を重ねてきました。その多くは今回と同じように、

  • 具体的な新機能が表立って紹介される大型アップデート
  • 不具合修正や安定性向上を目的とした、小刻みなメンテナンスアップデート

という形でリリースされています。

今回の21.1.0は後者、すなわち「信頼性を高めるためのメンテナンス的アップデート」に位置づけられますが、こうした更新の積み重ねが、長期にわたるプラットフォーム運用を支えています。SwitchとSwitch2の両方で同じバージョン番号のアップデートが同時配信されたことからも、任天堂が2つのハードを共通の環境としてしっかり並走させていく姿勢が垣間見えます。

ユーザーとしては、今後も任天堂サポートの「本体更新情報」や、任天堂サポート公式Xアカウント(旧Twitter)などをチェックしつつ、配信されるアップデートをこまめに適用していくことが、快適なゲームライフを送る近道と言えそうです。

参考元