京都産業大学が創立60周年記念で学食メニューを60円に!学生から喜びの声
物価高騰に対応した大学の支援策
京都産業大学(京都市北区)は、2025年11月19日から学生と教職員を対象に、学内食堂で通常価格の約10分の1である60円という特別価格でメニューを提供する企画をスタートさせました。近年の物価高騰が学生生活に深刻な影響を与えている状況に対応するため、大学が実施した学生支援の取り組みです。
この企画で提供されるメニューは、通常価格が約600円前後のものばかり。油そばやチキンカツなど、ボリュームのある人気メニューが60円で食べられるということで、学生からは驚きと喜びの声が上がっています。まさに創立60周年という節目の年だからこそ実現した、学生ファーストの支援策といえるでしょう。
創立60周年を記念した特別企画の詳細
京都産業大学が今回実施した「60円メニュー」提供イベントは、単なる値引きキャンペーンではありません。大学は創立60周年を記念し、このプロジェクトを通じて学生の経済的負担を大幅に軽減しながら、食を通じたコミュニティの活性化を図ろうとしています。
事業資金は、同窓会からの寄付金と日本学生支援機構の「物価高に対する経済対策支援事業」交付金を活用して実施されています。つまり、大学のOB・OGや国の支援制度によって支えられた、総合的な学生支援プロジェクトとなっているのです。
学生発案のメニューも登場「学食プロデュースコンテスト2025」
今回の企画では、60円で提供されるメニューだけにとどまりません。大学は「学食プロデュースコンテスト2025」という学生参加型の企画も同時に実施しています。
このコンテストでは、学生から「食べたい学食メニュー案」を募集し、投票によって選ばれた1位のメニューが実際に商品化されるという仕組みです。投票は現在も進行中で、12月5日(金)から1週間の期間、選ばれたメニューが60円で提供される予定となっています。学生自身がメニュー開発に参加できる点が、この企画の大きな特徴といえます。
学生から喜びの声、経済的負担が大幅に軽減
大学の支援策に対して、学生からは肯定的な反応が広がっています。「油そば60円」「チキンカツが60円で食べられる」といったニュースが話題となり、SNSやキャンパス内での会話で盛り上がっています。
学生たちからは「たくさん食べれば夕食も節約できる」といった実用的な喜びの声や、「めっちゃリーズナブル」といった率直な感謝の声が上がっています。この企画により、多くの学生が日々の食生活にかかる経済的負担を大きく軽減できると期待しているようです。
物価高騰下での大学の責任と役割
近年、日本全体を襲う物価高騰は、特に限られた予算の中で生活する大学生にとって深刻な問題となっています。食費の増加は学生の生活環境を圧迫し、学業に集中できない状況も生まれていました。
京都産業大学がこうした「60円メニュー」企画を実施したことは、学生の学びの環境を守るという大学の責任を果たす行動として評価されています。単なる一時的な支援ではなく、創立60周年という重要な節目に、学生の未来への投資として捉えられているのです。
創立60周年記念事業としての意義
創立60周年という大学の歴史的な節目で、単に記念式典を開催するだけでなく、現在の学生に直接的なメリットをもたらす施策を実施する京都産業大学の判断は注目に値します。
この企画を通じて、大学は「学生を最優先に考える組織」というメッセージを明確に発信しています。また、学生発案のメニューコンテストを並行実施することで、学生の主体性を尊重し、大学と学生が一体となって作り上げるキャンパス文化の構築を目指しているとも言えます。
今後の展開と期待
12月5日から1週間の予定で販売される学生投票選出メニューの発表も待たれています。この企画がどのような形で継続・発展していくのか、また他の大学での同様の支援策が広がるのかについても、注視する価値があります。
京都産業大学の「60円メニュー」企画は、物価高騰時代における高等教育機関の社会的責任を果たす一つの実例として、今後の学生支援施策の参考例になる可能性も秘めています。



