コクヨが仕掛ける「新しいまなび」とキャンパスノート50周年——進化し続ける定番文具の底力

コクヨ株式会社と聞いて、何を思い浮かべますか?多くの人がまず思い出すのは、「キャンパスノート」かもしれません。1975年の誕生から50年、累計37億冊を売り上げ、学生や社会人の“まなび”や“はたらく”を支えてきた定番ノートです。その堅実な歩みとともに、いまコクヨは「学び方」や「文具」を軸に、ブランドを再定義し始めています。本記事では、今話題の“あるあるストレス”を解消する最新プロダクトから、「キャンパスノート」50年の歴史、そして未来の“まなびかたブランド”へと向かうコクヨの挑戦まで、やさしく丁寧にご紹介します。

「ペンのように持ち運べる新製品」でストレス激減!コクヨが仕掛けるユーザー視点のイノベーション

勉強や仕事、趣味など、私たちの生活と共にある文房具。でも、いざ使う時に「カバンの中で迷子になる」「取り出しにくい」「スペースを取る」…そんな“あるあるストレス”を誰しも感じたことがあるのではないでしょうか。

コクヨは、こうした日常の小さな不便を見逃しません。2025年現在、同社から登場した話題の新製品は「ペンのように持ち運べる」ことが大きな特徴です。例えば、従来の消しゴムや修正テープと違い、ペンケースや胸ポケット、カバンのペンホルダーにもぴったりと収まるこのプロダクト。必要な時にサッと取り出せて、使いやすさも抜群。これまで感じていた「探す」「取り出す」「しまう」といったストレスがぐんと減りました。

幅広い年代のユーザーが、「使い勝手が格段に良くなった」「コンパクトだけどしっかり機能する」と高評価を寄せ、新しい生活の必需品として急速に支持を集めています。どんな場面にも自然となじむデザイン性も魅力です。コクヨは「ユーザーの日常」に徹底的に寄り添う姿勢で、文房具の在り方そのものをアップデートし続けているのです。

「キャンパスノート」50周年の快挙——「37億冊」を支えた進化のストーリー

誰もが一度は手に取ったことがあるであろう「キャンパスノート」。このノートが誕生したのは1975年ですが、その誕生には紆余曲折がありました。もともとコクヨは和式帳簿の表紙づくりから歴史を始め、やがて帳簿そのもの、そして洋紙を使ったノート生産へと進化していきます。

表紙に「Campus」と記された最初のシリーズは、海外の大学キャンパス風景がモチーフ。無線綴じの導入により「持ち運びやすさ」「書きやすさ」を大きく向上させ、ノートの新しいスタンダードを切り拓きます。そして、1975年に「キャンパスノート」の名で学生向けノートとして全国販売を開始。以降、ユーザーの声にこたえて罫線のバリエーションや、分かりやすい表記、独自デザインなどを取り入れ、進化を続けました。どんな時代でも「学ぶ人を応援し続ける」——そんな信念が、半世紀にわたるロングセラーの理由です。

今や「キャンパスノート」は累計37億冊を超えて販売、子どもから大人まで幅広い世代に圧倒的な信頼を得ています。きっと、ノートとともに歩んだ思い出が、誰の心にもあるはずです。

50周年記念の限定アイテム——学生の個性とモチベーションに寄り添う新たな提案

2025年、「キャンパスノート」誕生50周年を記念して、コクヨは特別な記念アイテムを展開しています。イラストレーター・一乗ひかる氏による描き下ろしデザインを採用した限定商品は、躍動感あふれる色彩とポジティブなエネルギーが魅力。シャープペンシルやペンケース、バッグ、ポーチなど、ノート以外にも現代の学生生活に即した文房具やカバン類まで幅広くラインナップされています。

「使いやすさ」や「品質」だけでなく、「安心感」や「モチベーションを高めてくれる」という学生の声に応え、ユーザーの心理的な側面にも寄り添っています。勉強や学校生活を彩り、毎日を応援するこれらの限定商品は、まさに“特別な50周年”にふさわしいアイテムといえるでしょう。

  • 発売日:2025年2月12日〜(店舗によって異なる場合あり)
  • ラインナップ:ノート、シャープペン、ペンケース、バッグ、ポーチなど全13種類57品目
  • デザイン:一乗ひかる氏による特別イラスト
  • 学生だけでなく、幅広いユーザー層にもおすすめ

「まなびかたブランド」への大転換——コクヨの新たな挑戦と次の50年

いま、時代は大きく変化しています。デジタルデバイスの普及、学びの多様化、働き方や生活スタイルの変化…。そんな中、コクヨは「キャンパス」ブランドを“ノートだけの存在”から、学びそのものを支える新たな「まなびかたブランド」へと進化させようとしています。

原点は「学生の学びをもっと深く広く支えたい」という思い。コクヨが長年培ってきた「観察」と「ノウハウ」、そして総合文具メーカーとしての技術を武器に、これからの“まなび”に必要なツールやサービスを総合的に提供していくと宣言しています。

これには、以下のような新しい取り組みが含まれています。

  • 文具とアプリ、デジタルツールの連携による“新しい学び方”の提案
  • 一人ひとりの子どもに最適な学び方を選べるサービス
  • 「使いやすさ」「携帯性」「デザイン」にこだわったマルチツール開発
  • 学生だけでなく、働く大人、家庭でも使えるアイテム群

すべては「前向きに挑戦し続ける人」を、これからも一番近くで応援したいから——コクヨの挑戦は、ノートの枠を超え、もっと自由でクリエイティブな「学び」を社会に広げていこうという意思の現れです。

子ども一人ひとりの“個性に合った学び”を、文具とともに

「どんな学び方が、うちの子には合っているのだろう?」——いま、親や先生たちが直面している新しい課題です。デジタルネイティブ世代の子どもたちは、これまで以上に多様な“学び方”を手にしています。

そこでコクヨは、「キャンパスノート」=「ノート」というイメージを超えて、
「学び方」と「文具」の両輪で子どもたち一人ひとりに“合う”学びを応援できるブランドへ転換中です。具体的には、ノートや文具の使い方を通じて「自分に合ったアウトプットの仕方」を身につけるサポートや、デジタルとアナログを組み合わせた勉強術、親子や先生のコミュニケーションを促す情報提供など、多角的な取り組みが展開されています。

結果、文具の世界が「ただの道具」ではなく「学びの出発点」としてリブランディングされ、子どもから大人まで、学びの形がますます自由になってきているのです。

定番を支えてきた「愛され続ける理由」——時代ごとに問い続けるコクヨの姿勢

コクヨが市場で長年支持され続けてきた理由は、製品の「便利さ」「書きやすさ」といった機能面にとどまりません。「どうしたら使いやすいか」「もっと学びやすくできないか」というユーザー視点を、時代ごとに問いなおしてきたからです。

  • 1975年:無線綴じによる薄くて軽いノート
  • 1983年:中身を見なくても罫内容がわかる表紙
  • 1991年:選べるカラーバリエーションと縦ロゴデザイン
  • 2000年以降:アプリや修正テープ、周辺アイテムの開発

こうしたアップデートに共通するのは、「本当に使う人のことを考え抜く」という徹底したこだわりです。コクヨはこれからも、その姿勢を大切にしながら、未来の「まなぶ」を支え続けていくでしょう。

おわりに

文具屋でふと目にするキャンパスノート。日々の勉強や仕事、アイデアメモ——何げない毎日も、きっとあなたのそばにコクヨがあります。50年という時の流れの中で、形や使い方は変わっても、そこに流れているのは「一人ひとりの学びや挑戦を応援する」という温かく誠実な想い。その継承と革新を、ぜひこれからも感じ取ってみてください。

参考元