関西と関東の電鉄がコラボ!近鉄に「東武8000系風」ラッピング車両が登場
2026年1月22日(木)から、近畿日本鉄道(近鉄)と東武鉄道が車両の外装デザインを相互交換したラッピング車両の運行を開始しました。関西と関東を代表する大手電鉄会社による珍しいコラボレーションが実現し、話題を呼んでいます。
東武の主力車両8000系が近鉄の路線に登場
今回のコラボレーションの第一弾として、近鉄の1252系の1編成に「東武8000系電車風」のラッピングを施した車両が運行を開始しました。対象となるのは1252系2両1編成で、VE77編成として奈良線、京都線、橿原線、天理線などの近鉄沿線を走ります。
東武8000系は、東武鉄道の通勤用主力車両として1963年から1983年にかけて712両が製造された実績のある車両です。現在でも155両が東武アーバンパークラインをはじめ多くの路線で活躍しており、東武沿線の乗客に親しまれています。この懐かしくも存在感のある車両デザインが、近鉄の路線に登場することで、関西の利用者にも大きな話題を呼んでいるのです。
観光地の相互PR で相互誘客を推進
このラッピング車両の運行には、単なるデザイン交換以上の狙いがあります。近鉄では車内広告などを活用して、日光や鬼怒川温泉(栃木県)といった東武沿線の観光地を紹介する予定です。これにより、関西の乗客に東武沿線の魅力を伝え、誘客促進を図ることが目的となっています。
逆に、東武鉄道では今春を目途に「近鉄電車風」のラッピング車両の運行を計画しており、関東の利用者に近鉄沿線の魅力を伝えることになります。両社が相互にPRすることで、東と西の交流人口拡大を目指す戦略的な取り組みです。
2024年4月からの営業連携施策の一環
近鉄と東武の連携は今に始まったことではありません。両社は2024年4月から、長大な路線を有する両社の強みを生かした相互PR を目的とする営業連携施策を展開してきました。
これまでの連携内容としては、以下のような企画が実施されています:
- コラボビール:両社の特急などで販売された限定コラボビール
- コラボグッズ:現在販売中の両社オリジナルコラボグッズ
- 「桃太郎電鉄」連携企画:ゲーム「桃太郎電鉄」の世界観をリアルに体験できる「すごろくイベント」として「リアル桃鉄でガチ沿線めぐり 東武 vs 近鉄 新幹線で東西制覇!」を開催中
ラッピング車両の運行は、こうした営業連携施策をさらに発展させた新しい取り組みです。両社の知名度向上と相互誘客の推進という目的のもと、顧客の目に留まりやすい車両そのものをコラボレーションのツールとして活用することで、より高い効果を期待しています。
運行期間と運行区間
「東武8000系風」ラッピング車両の運行は2026年1月22日(木)から当面の間の予定となっています。近鉄奈良線、京都線、橿原線、天理線などで見かけることができます。「当面の間」という表現になっているため、具体的な終了時期は未定ですが、近鉄と東武の営業連携が続く限り、この珍しいコラボ車両が走り続けることが期待されています。
乗客や業界から注目を集めるコラボレーション
このラッピング車両の登場は、鉄道ファンのみならず、観光客や一般利用者からも高い関心を集めています。普段見慣れた近鉄の車両が、異なる鉄道会社のカラーに変身することで、新鮮な驚きと楽しみがもたらされるためです。
また、このような取り組みは、異なるエリアを拠点とする大手鉄道会社が垣根を越えて協力し、相互の利益を図る現代的な経営戦略としても注目されています。関東と関西という離れた地域でありながら、両社の強みを組み合わせることで、より大きな相乗効果を生み出そうという姿勢が評価されているのです。
今後の展開に期待
今春予定されている東武での「近鉄電車風」ラッピング車両の運行開始により、このコラボレーションはさらに本格化することが見込まれています。近鉄と東武の営業連携施策が今後どのように展開していくのか、両社のファンや利用者から期待の声が上がっています。
このように、近鉄と東武のコラボレーションは、従来の電鉄会社の枠にとらわれない新しい形のビジネス戦略として機能しており、ラッピング車両の登場はその象徴的な取り組みといえるでしょう。



