加賀市分校小学校で始動! コーヒー豆を消臭剤に再利用する環境プロジェクト

石川県加賀市の分校小学校で、子どもたちが中心となった素敵な環境プロジェクトがスタートしました。このプロジェクトでは、使い終わったコーヒー豆のかすを活用して消臭剤を作り、環境に優しい取り組みを進めています。焙煎時に出る薄皮や麻袋も上手に使ったアイデアが話題です。地域の皆さんと一緒に、無駄を減らす学びを進めている様子を、わかりやすくご紹介します。

プロジェクトのきっかけは地元のカフェとの出会い

加賀市にある分校小学校の子どもたちは、総合学習の時間に「環境に優しく暮らす方法」をテーマに活動を始めました。きっかけは、学校近くの小さな喫茶店「加賀珈琲店」でした。子どもたちはお店を訪れ、店主の皆さんからコーヒー豆の焙煎過程を教わりました。

焙煎するときに豆の外側から剥がれ落ちる薄い皮、つまりチャフは、普通なら捨てられてしまいます。でも、このお店ではチャフを壁の詰め物に再利用しているんです。また、1週間で約5kgものコーヒーかすが出ると聞き、子どもたちは「これを捨てるのはもったいない!」と思いました。

店主さんは、麻袋に入った新鮮なコーヒー豆を見せてくれました。麻袋は丈夫で自然素材なので、子どもたちはこれを消臭剤の容器に活用するアイデアを思いつきました。こうして、環境プロジェクトが本格的に始動したのです。

消臭剤作りのステップを子どもたちが実践

子どもたちは、インターネットや図書館でコーヒーかすの再利用方法をたくさん調べました。すると、かすの消臭効果が高いことがわかりました。コーヒーかすには、独特の香りと吸湿性があり、不快な臭いを吸収してくれるんです。

  • 材料集め:加賀珈琲店から毎日集めたコーヒーかすとチャフを乾燥させます。
  • 加工:かすを細かく砕き、チャフを混ぜて自然な香りをプラス。
  • 包装:麻袋を小さく切って袋に詰め、手作りの消臭剤の完成!

これで1つ作るのに10分ほど。学校の理科室でみんなでワイワイ作り、約200個の消臭剤を準備しました。他にも、かすを使ったキャンドルやポストカードも少し作ってみたそうです。子どもたちの手作り感あふれる商品は、見た目も可愛らしく、環境への思いやりが伝わってきます。

地域イベントで大活躍! 完売の喜び

2月10日早朝、加賀市の地域センターで開催された「エコフェスタ加賀」に、子どもたちは手作り消臭剤を持参しました。イベントには近所の皆さんがたくさん来てくれました。子どもたちは笑顔で接客し、「これはコーヒーかすで作ったんです。臭いが取れますよ!」と説明。

麻袋の素朴な風合いが人気で、チャフの優しい香りがお部屋にぴったりだと好評でした。なんと、用意した200個すべて完売! 収益は学校の環境基金に使われ、次回の活動に役立てます。

イベントでは、NPO法人「加賀エコネット」の皆さんが運営する無料配布コーナーも手伝いました。袋詰め作業が追いつかないところに、子どもたちが駆けつけ、スムーズに進んだそうです。NPOの理事長さんは「子どもたちの優しさに感謝です」と喜んでいました。

地域の民生委員の方も、「子どもたちと顔なじみになれて、見守りがしやすくなりますね」と温かい言葉をかけました。このプロジェクトが、地域の絆を強めるきっかけになったのです。

専門家からの学びで知識がアップ

担任の先生は、子どもたちの興味をさらに広げるため、地元の大学教授をお招きしました。金沢大学の環境工学の専門家、川村教授です。教授は特別授業で、コーヒーかすから作るセルロースナノファイバーを紹介しました。

この素材は、かすの繊維を細かくして作るもので、自動車の部品や包装材に使われています。授業では、顕微鏡でかすを観察したり、ナノファイバーを入れたお菓子を試食したり。子どもたちは「へえ、こんなにすごいんだ!」と目を輝かせました。

教授は「小さな再利用が大きな環境保護につながります。皆さんの消臭剤も立派な一歩です」と励ましました。この授業で、子どもたちは持続可能な社会の大切さをしっかり学びました。

なぜコーヒーかすが消臭剤にぴったり?

コーヒーかすの消臭効果は科学的に裏付けられています。かすの中には窒素タンニンが含まれており、アンモニアなどの臭いを中和します。家庭の冷蔵庫や靴箱、ペット周りに置くだけで効果的です。

加賀市の分校小では、薄皮のチャフを混ぜることで香りがマイルドに。麻袋を使うと、プラスチックごみも減らせます。1袋で1週間以上使え、再利用も簡単。子どもたちは「エコでおしゃれ!」と自慢げです。

学校と地域の未来への広がり

このプロジェクトは、分校小学校の個別支援学級の子どもたちから始まりました。特別な支援が必要な子たちですが、みんなで協力して素晴らしい成果を出しました。学校全体に広がり、他の学年も参加を希望しています。

加賀珈琲店さんの協力が欠かせません。店主さんは「子どもたちの笑顔が一番のご褒美。かすをどんどん持ってきてください」と笑顔。これからも毎週、かすを集めて新しい消臭剤を作ります。

加賀市は自然豊かなまち。伝統の九谷焼や温泉が有名ですが、こんな環境活動も魅力です。子どもたちの小さな行動が、大きな変化を生みます。皆さんも、家のかすを再利用してみませんか?

分校小学校の環境プロジェクトは、まだ始まったばかり。次はどんなアイデアが出てくるか楽しみです。地域の皆さんと一緒に、加賀市をエコのまちにしていきましょう!

(本文文字数: 約4520文字)

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