JR東海、TOICA利用エリアを三重県に拡大 2027年春から19駅で導入

JR東海は、交通系ICカード「TOICA」の利便性向上を図るため、2027年春から三重地区の利用エリアを拡大することを発表しました。この拡大により、三重県内の主要駅でICカードが利用できるようになり、地域の鉄道利用がより便利になります。

TOICA利用エリアが大きく拡大

今回のエリア拡大では、紀勢本線の下庄~多気間の9駅、参宮線の外城田~鳥羽間の9駅、伊勢鉄道の鈴鹿駅の計19駅に新たにTOICAを導入します。これまで三重県内でのTOICA利用が限定的だったため、今回の拡大は大きな改善となります。

新たに利用可能になる駅には、津駅、松阪駅、伊勢市駅といった三重県内の主要駅が含まれています。TOICAは2006年の導入以来、順次利用エリアを広げてきましたが、三重県南部でのサービス展開は遅れていました。今回の拡大により、三重県内における鉄道利用の利便性が大幅に向上することになります。

特急「南紀」がチケットレス対応に

TOICAの拡大と同時に、特急「南紀」の指定席でチケットレス乗車サービスが導入されます。このサービスでは、JR西日本のインターネット列車予約サービス「e5489」を利用して、スマートフォンなどで予約し、事前に切符を受け取ることなく乗車することが可能になります。

チケットレス乗車サービスは特急券の効力のみを持つため、乗車券はTOICAなどの交通系ICカードで対応することになります。この方法により、乗車券と特急券の両方をかざすだけで、スムーズに特急「南紀」に乗車できる環境が整います。

特急「南紀」利用時には追加の駅でもTOICA利用可能

さらに利便性を高めるため、特急「南紀」を利用する場合に限り、TOICA利用エリア内の各駅に加えて、紀勢本線の三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市、新宮の5駅でもTOICAが利用可能になります。これらの駅は通常のTOICAエリアには含まれていませんが、特急利用時の利便性向上のために特別に対応されます。

このような工夫により、特急「南紀」の利用者は南紀エリアへのアクセスがより快適になります。チケットレス商品とTOICAを併せて利用することで、煩雑な手続きなく乗車できる環境が実現します。

第三セクター伊勢鉄道も利用可能に

これまで、第三セクターの伊勢鉄道の存在により、JR東海の三重県エリアでのICカード展開が難しくなっていました。しかし、今回の拡大により、伊勢鉄道線の一部もTOICAエリアに組み込まれることになります。これにより、三重県の主要交通網がより一体的に利用できるようになります。

運賃計算や利用条件について

運賃計算方法や具体的な利用条件などの詳細については、今後発表される予定です。なお、TOICA利用エリア内からエリア外にまたがる区間をICカードで利用することはできません。定期区間内での利用など一部の例外を除き、エリアをまたがる場合はあらかじめ全区間の切符を購入する必要があります。

利用者にとってのメリット

今回の拡大実施により、以下のようなメリットが期待できます。

  • 三重県内の主要駅でICカード利用が可能になり、切符購入の手間が削減される
  • 特急「南紀」がチケットレス対応となり、スマートフォンでの予約・乗車が容易になる
  • 乗車券と特急券をICカードでまとめて利用でき、改札通過がスムーズになる
  • 南紀方面への交通アクセスの利便性が大幅に向上する

今後の展開

JR東海は、TOICAの利便性向上を進めており、今回の三重県での拡大はその一環です。2027年春の実施に向けて、引き続き詳細な情報提供が予定されています。利用者は今後、より快適な鉄道利用を楽しむことができるようになるでしょう。

なお、TOICAはJR東海管内の広い地域で利用可能な交通系ICカードとして、今後も利用範囲の拡大が期待されています。

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