ホンダがF1に5年ぶり復帰を発表、アストンマーティンとのワークス提携で新時代に挑戦

本田技研工業は2026年1月20日、東京都内で「2026 Honda × Aston Martin Aramco F1 Team ニューパートナーシップ始動発表会」を開催し、2026年シーズンからF1に正式復帰することを発表しました。イギリスの高級スポーツカーメーカー「アストンマーティン」とのワークスパートナーシップにより、3月から本格的な参戦を開始します

「挑戦の原点」としてのF1復帰

本田技研工業の代表執行役社長である三部敏宏氏は、今回のF1復帰を「挑戦の原点」と位置付け、創業者・本田宗一郎の精神との結び付きを強調しました。三部社長は「世界最高峰のレースであるF1に参戦することは、『世界一にこだわれ』『最も困難なものへ挑戦せよ』という創業者・本田宗一郎の精神を体現するものです。これは、ホンダが大切にしてきた『挑戦への姿勢』の原点でもあります」とコメントしています

このF1復帰は単なる競技参加ではなく、レース活動を通じて人と技術を鍛え、将来の四輪事業の競争力を高めるという経営的な目標を持っています

2026年の大規模なレギュレーション変革への対応

ホンダがこのタイミングでF1に復帰する最大の理由は、2026年シーズンから導入される大規模なレギュレーション変革です。F1史上最大規模の見直しが行われ、車体とパワーユニット(PU)の両面で刷新されます

パワーユニットの変更は特に注目されています。電動出力が従来の約3倍に増加し、内燃機関にはサステナブル燃料の使用が義務付けられます。パフォーマンスを損なうことなく、先進的なサステナブル燃料で作動する、よりシンプルなハイブリッドエンジンが導入される予定です

ホンダは「F1は電動技術と脱炭素の両方に挑む次世代モータースポーツへと進化していく」と述べており、この環境対応技術こそが自社の強みを生かせる領域であると判断しました

新型パワーユニット「RA626H」の開発

ホンダのレース運営子会社であるHRCが、2026年シーズンに向けて新型パワーユニット「RA626H」を開発しています。技術難易度が相当高いとされるこの新世代パワーユニットの開発に対して、ホンダとアストンマーティンは「手応えを感じている」とのことです。

三部社長は「ホンダのレース運営子会社であるHRCが、2026年シーズンに向けて新型パワーユニット『RA626H』を開発しています。アストンマーティンと共に、世界の頂点を目指して挑戦を続けていきます」と述べ、両社の強固なパートナーシップを強調しました

新しいデザインの「Hマーク」を採用

ホンダの四輪事業の変革を象徴するため、2026年シーズンから新しいデザインの「Hマーク」を採用します。このロゴはホンダとF1のパートナーシップを象徴する新たなシンボルとなり、RA626Hを搭載するF1マシンに掲げられます

新型マシンの試作車と新パワーユニットが発表会で公開され、参加者たちはホンダの復帰への決意を目にすることができました

日本市場でのF1の成長を後押し

ホンダの復帰は、日本市場におけるF1の成長ポテンシャルをさらに後押しするものとして期待されています。日本国内のモータースポーツファンにとって、ホンダが最高峰のレースで再び活躍する姿を見ることは、大きな魅力となるでしょう。

ワンチームでの戦い

ホンダとアストンマーティンの提携は、単なるパワーユニット供給の関係ではなく、「ワンチーム」での戦いを目指しています。両社が一体となって新時代のF1に挑戦することで、技術面と競技面の両面での相乗効果が期待されます。

今回のニューパートナーシップ始動発表会を通じて、ホンダとアストンマーティンは、2026年シーズンに向けた意気込みと準備状況を世界に示しました。「ホンダの技術は世界トップ」であることを示すため、両社は全力で新時代のF1に取り組む姿勢を表明しています。

今後の展開

2026年3月のF1シーズン開幕に向けて、ホンダとアストンマーティンは精力的に開発と準備を進める予定です。新しいレギュレーションの下で、電動技術とサステナブル燃料という最新のモータースポーツ技術を駆使しながら、世界最高峰のレースで頂点を目指す挑戦が始まります。

この復帰は、ホンダが創業以来大切にしてきた「挑戦への姿勢」を現代に体現するものであり、F1という舞台で日本の技術力とイノベーション精神を世界に発信する重要な機会となるでしょう。

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