ホンダ、2026年3月期第1四半期決算を発表-通期利益予想を68%上方修正

2025年8月6日、ホンダは2026年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表しました。この期間の連結最終利益は前年同期比で50.2%減の1966億円となり、大幅な減益となりました。一方で、通期の最終利益予想は従来の2500億円から4200億円へ68%の大幅上方修正を行い、減益幅がこれまでの70.1%減から49.8%減に縮小する見通しが示されました。

第1四半期決算の詳細

ホンダの4-6月期の売上営業利益率は前年同期の9.0%から4.6%へと悪化しており、主に利益面での厳しい状況が浮き彫りとなっています。この減益は販売面の環境変化やコスト増加が影響していると見られます。

通期業績予想の上方修正

第1四半期は厳しい結果でしたが、ホンダは今後の市場環境改善やコストコントロール策を踏まえ、2026年3月期通期の最終利益見通しを大きく引き上げました。今回の上方修正により、減益幅の縮小が期待され、投資家の間でも注目されています。

決算発表の重要性と市場の反応

ホンダの決算発表は、国内外の投資家や業界関係者にとって重要な経済イベントです。特に2025年8月6日は川崎重工業やIHIなど167社もの企業が決算発表を行う日であり、ホンダの業績発表はその中でも注目の一つとなりました。

今回の決算では、短期的な利益減少が見られたものの、通期の業績回復見通しを出すことで市場にポジティブなメッセージを送りました。今後の業績動向や新たな経営戦略への期待が高まります。

今後の展望

ホンダは決算発表と同時にESG(環境・社会・ガバナンス)に関する取り組みや年次レポートも公開しており、持続可能な経営とイノベーションに力を入れています。これらの戦略が業績回復へどう寄与するかが注目されるところです。

また、世界の自動車市場の動向や電動化の推進、原材料価格の変動などが今後の業績に影響を与えるため、慎重な市場動向の見極めが必要となります。

参考情報

  • ホンダ2026年3月期第1四半期決算資料および決算説明会は2025年8月6日15時30分に発表(Honda公式サイト)
  • 4-6月期の最終利益は1966億円、前年同期比50.2%減(みんかぶニュース)
  • 通期最終利益見通しは4200億円に上方修正、減益率の改善を見込む(株探ニュース)
  • 同日、川崎重工、IHIなど167社が決算発表(株探ニュース)

参考元