北海道中央バスが約200台の高速バスに「Wi-Fi BUS」を導入決定 通信品質を大幅に改善
株式会社ファイバーゲートは、北海道中央バス株式会社が運行する都市間高速バス約200台に対し、バス車内用Wi-Fiサービス「Wi-Fi BUS®」の提供を開始することを発表しました。本導入は2026年1月下旬より順次開始されており、乗客の移動時間をより快適で便利なものにする取り組みとして注目を集めています。
これまでの課題と導入の背景
北海道中央バスでは、従来から他社の車両用Wi-Fiサービスを提供していましたが、接続の不安定さや通信速度に関して利用者からの意見が寄せられるなど、通信品質に課題を抱えていました。バスの乗客がオンライン会議やメール対応、動画視聴などを行いたいというニーズが増える一方で、既存のサービスでは十分な環境が提供できていなかったのです。
こうした状況を改善するため、北海道中央バスとファイバーゲートは高品質な通信環境の導入を決定しました。
実機による通信速度試験で優位性を実証
導入にあたり、両社は札幌駅と新千歳空港区間をはじめ、北海道地方各地を結ぶ都市間バスで実機を用いた通信速度試験を実施しました。既存機器とファイバーゲート機器の通信比較を行った結果、ファイバーゲートサービスが速度・安定性において優れた優位性を実証したのです。
このテストを通じて、実際の運行ルートにおいて新サービスがどの程度のパフォーマンスを発揮するかが検証され、導入への確信が高まったと考えられます。
国土交通省の補助事業を活用して導入コストを圧縮
本導入は、国土交通省の「交通サービス利便向上促進事業(交通DX・GXによる経営改善支援事業)」を活用しています。この事業は、地域公共交通や物流事業者が抱える人手不足と燃料高騰・脱炭素対応という2大課題をテクノロジーの力で解決することを目的としており、交通事業者が最新ITツール(DX)やエコ車両(GX)を導入して、赤字脱却や人手不足解消を目指すのを国がバックアップする制度です。
今回の取り組みは、この補助金により初期導入コストの一部を賄い、さらにファイバーゲート独自のプランを組み合わせることで、高品質なサービスを導入できる点が決め手となりました。導入コストを大幅に圧縮しながら通信品質を改善できるという、経営効率面でも優れたアプローチとなっています。
利用者にとって使いやすい接続方法
Wi-Fi BUSの接続方法は以下のように設定されています。利用者はSSID「Hokkaido Chuo Bus」を選択し、パスワードを入力するだけで接続が開始されます。その後、ブラウザが起動して表示された利用規約に同意し、簡易認証を完了させることで利用できるようになります。
複雑な操作は不要で、初めてのユーザーでも簡単に接続できるように設計されているのが特徴です。
利用促進に向けた取り組み
北海道中央バスとファイバーゲートは、Wi-Fiサービスの認知と利用促進を図るため、車内に接続手順を記載したガイドチラシの設置や掲示を行っています。これにより、乗客がスムーズに接続できる環境を案内することで、新サービスの活用を促進する方針です。
サービスを導入するだけでなく、利用者が実際に使いやすいようにサポート体制を整えることで、新サービスの定着を目指しています。
導入概要と今後への期待
導入対象は都市間高速バス約200台で、開始時期は2026年1月下旬より順次開始されています。提供サービスはバス車内用Wi-Fiサービス「Wi-Fi BUS®」で、使用機器はWi-Fi BUS対応機器(FGN-ER2等)となっています。
このプロジェクトは、公共交通サービスの質的向上を実現する取り組みであり、北海道地方を結ぶバス利用者の利便性が大きく向上することが期待されています。ビジネスパーソンから観光客まで、様々なユーザーにとって快適な移動環境が実現することで、北海道中央バスのサービス競争力強化にもつながるでしょう。
今回の導入事例は、地域交通事業者がDX技術を活用してサービス品質を向上させる好例として、今後の業界全体の動向にも影響を与える可能性があります。



