ほっかほっか亭、創業50周年で「ロゴの書体」をデザインした人物を捜索
埼玉県草加市発祥のお弁当チェーン「ほっかほっか亭」が、創業50周年を前に、今注目を集めています。というのも、ほっかほっか亭といえば、赤とオレンジが映える、どこか懐かしく温かみのある筆文字ロゴが印象的ですが、実は、この書体をデザインした人物が「50年前の学生アルバイト」であることが判明。しかし、その学生の性別や氏名は誰も知らず、ほっかほっか亭公式がSNSで広く情報提供を呼びかけたことが話題となっているのです。
「勘亭流」ではなく、学生の手書きだった驚きの事実
これまで、ほっかほっか亭のロゴは、歌舞伎の看板で使われる「勘亭流」と呼ばれる書体の専門家がデザインしたものだと多くの人が想像していました。勘亭流は、元々「客席に隙間がないように」という縁起を担いで太く丸く書く江戸時代生まれの書体で、雰囲気も似ていたため、そのまま信じられてきたのです。
しかし、創業50周年を前に自社の歴史を調べていたほっかほっか亭側が判明したのは、この書体が“勘亭流”ではなく、1976年の創業時に雇われた学生アルバイトが手書きで制作したものだったという驚きの事実。同社の青木達也会長兼社長も「てっきり勘亭流かと思っていた」と語るほど、まさかの展開でした。
50年前の「誰か」へ。企業と社会がつなぐ“感謝のリレー”
この書体は、ほっかほっか亭が全国展開を果たす中で、数え切れないほどの店舗看板や包材、広告素材として使われ続けてきました。その字には“熱々のお弁当”とともに、地域に根ざした優しさや温かさがしみ込んでいるように感じるファンも多いでしょう。それが、実は一人の学生の「手書き」から生まれたものだと思うと、何ともいじらしい話です。
ただ、50年も前の話となると、その学生の詳細な情報は一切残っておらず、今となっては「何かの関係者ではないか」と連絡をとることもできません。そこで、ほっかほっか亭は「この節目に、改めて感謝を伝えたい」と、公式X(旧Twitter)で情報提供の呼びかけを開始。投稿は、わずか2時間で4万件を超える“いいね”や1万8,000件以上のリポスト、そしてリプライで大賑わいとなりました。
「探偵ナイトスクープ案件!」と話題になるSNS人探し
Xでの呼びかけは、あっという間にトレンド入りし、「ほっかほっか亭のロゴ…、まさかこんな壮大な話だったとは」「まさに探偵ナイトスクープ案件!」「AIやSNSの力でこの“伝説の学生”が見つからなければ、誰が探すのか」と、ネット上で大きな話題を呼んでいます。また、「この時代ならAIやデータベースでヒントが見つかるかも」という声や、「若かりし頃にバイトしていたおじいちゃんやおばあちゃんに聞いてみたい」と、家族・知人に思いを馳せるコメントも目立ちました。
ほっかほっか亭側の姿勢も好感を持たれており、「華やかな周年キャンペーンではなく、地に足のついた感謝の気持ちを伝えたい」という思いが、多くの人の心を打っていることがうかがえます。情報提供は、ほっかほっか亭公式XのDM、または同社問い合わせフォームで受け付けています。
「ほっかほっか亭らしい壮大なストーリー」と広がる期待
「情報は『50年前、学生』のみ」という、現代の手がかりの少ない“謎”を前に、一体どんな人物がこの書体を生んだのか。また、その学生がもし今も生きて、この騒動を知ったら、どんな思いを抱くのか――。誰もが知らない物語が、今、急展開を見せています。
さらに、この人探しが“壮大なストーリーになりそう”と期待の声も多く、「全国紙の一面を飾ってもおかしくない」「もし見つかったら、どんな形で感謝が伝わるのか。全国中継したいくらい」「50年間、無名のままだった学生の物語が、企業と社会の“感謝のリレー”によって明かされる瞬間を見てみたい」というコメントがSNSでつづられています。
ロゴの歴史とほっかほっか亭のこれから
ほっかほっか亭のロゴは、2008年にイメージチェンジし、現在の「3つのH」やアルファベット表記が主となっていますが、創業当時からの“筆文字”は今なおファンの心に強く残っています。今回の騒動で改めて浮き彫りになったのは、企業の“顔”ともいえるロゴの向こうに、個人の小さなストーリーが息づいているという事実でした。
いつの時代も、何気ない日常や地域に寄り添う姿が、企業の財産となっていく――ほっかほっか亭の歩みは、そんなことを改めて気づかせてくれます。創業50周年を控えた今、全国のファンや地域の人々が一体となって“元バイト学生”を探す姿は、ほっかほっか亭らしい“あったかさ”が詰まった、今の時代ならではの物語となりそうです。
今後の展開に注目
果たして、ほっかほっか亭のロゴを書いた学生は見つかるのでしょうか? 50年の時を超えて、本人が見つかり、「ありがとう」が伝わる日がやって来るのか――。2026年6月の創業50周年までの一年半余り。この人探しは、ほっかほっか亭に限らず、日本中の人々が“小さな奇跡”を願う壮大な社会現象になりつつあります。