【バロー豊川店】地域がつながる“ありがとう”のリレー 〜フードドライブ活動が広げる温かな輪〜
お盆に広がる善意―バロー豊川店で始まった“使わない食品”の行方
お盆のこの季節、多くのご家庭が家族や親戚と集い、日常より少し贅沢なお買い物を楽しむ一方で、家に眠っている「使わない食品」について考えたことはありますか。
愛知県豊川市にあるバロー豊川店では、そんな食品を“ありがとう”に変える素敵な取り組みが、今静かに広がっています。
食品ロス削減と地域貢献—「フードドライブ」とは?
私たちの家庭には、つい買いすぎてしまったり、贈り物としていただいたものの消費しきれなかった食品が意外に多く眠っています。
それらの未開封・未使用の食品を家庭から持ち寄り、必要としている地域の福祉団体や子ども食堂などへ寄付する活動が、フードドライブです。
この活動は食べものの無駄をなくし、社会福祉にも寄与できる「善意のリサイクル」として、全国のスーパーマーケットを中心に拡大しています。
バロー豊川店の新しいフードドライブの仕組み
バロー豊川店では、お盆の買い物ついでに「家庭で眠っている食品」を気軽に持ち寄れるよう、店内にフードドライブ専用回収ボックスを設置しました。
各家庭から集まった食品は、地域の社会福祉協議会やフードバンクを通じて、支援を必要とする家庭や子ども食堂へ届けられます。
同時に、豊川市社会福祉協議会とも連携し、市内の複数拠点で回収ボックスの設置が進められています。この動きは、日ごろの買い物を「善意の循環」の場へと変え、地域の助け合いをより身近に感じられるきっかけとなっています。
具体的にどんな食品を持ち寄れる?
- 未開封かつ賞味期限内の食品
- お米、パスタ、缶詰、レトルト食品、インスタント食品、飲料など常温保存ができるもの
- 調味料や乾物、お菓子類、ギフトパックなど
※要冷蔵・要冷凍、アルコール飲料、手作り食品、開封済みのものは対象外です。
市民の声―「ありがとう」が生まれる場
フードドライブは「助け合いたいけど何から始めれば…」という市民と、「日々の食卓に困っている方々」とを橋渡しする新しい仕組みです。
実際に食品を寄付した方からは、「家で余った食材が役立ってうれしい」「社会とのつながりを感じられる」といった声が寄せられています。
また、支援を受けた側からも「温かい気持ちが伝わった」「これで子どもたちにご飯をしっかり食べてもらえる」など、感謝と喜びが沢山届いています。
フードドライブはどう拡がっている?—全国スーパーの連携と広がり
この善意のリレーは、全国の大規模スーパーにも広がっています。
例えばマックスバリュ東海では、2025年7月28日からグループ全245店舗でフードドライブを常設化しました。
店舗ごとに「未開封で、賞味期限が十分残っている」「常温保存可能」な食品を持参でき、地域のこども食堂や福祉団体に寄贈しています。
イオングループなどを含む全国2,000店舗超が10月の「食品ロス削減月間」にあわせて大規模なフードドライブを展開し、ネットワークの規模を拡大しています。
社会の課題と向き合う—食品ロス・子どもの貧困をなくすために
日本国内の食料ロスは年間522万トンと言われ、家庭からの“まだ食べられる食品”の廃棄が大きな割合を占めます。
一方で、経済的困難などで十分な食事が取れていない家庭や子どもも少なくありません。
バローやマックスバリュ東海のようなスーパーマーケットを拠点としたフードドライブは、こうした社会の課題に対し、生活者が手軽に参加できる実践的なアクションです。
活動に参加するだけでなく、「なぜ食品ロスが起こるのか」「なぜ支援を必要とする人がいるのか」といった根本的な問いにも、多くの市民が意識を向けるきっかけになっています。
地域でつながる善意—益田市社会福祉協議会の取り組み
フードドライブの広がりは大都市だけではありません。
島根県益田市では、益田市社会福祉協議会が地域の商業施設や自治体、公共施設などに回収ボックスを設置し、家庭で眠る食料の寄付を呼びかけています。
地域の特色や課題に合わせて、支援の仕組みがきめ細やかに育っていることも、この運動の大きな特色です。
バロー・マックスバリュ東海による新たなモデル—地域と企業が連携する時代
バロー豊川店、マックスバリュ東海、イオングループなど、スーパーマーケットを中心に地域と企業が協力し合うフードドライブは、今後の「地域包括ケア」や「企業の社会的責任」の新しいモデルとなりつつあります。
回収された食品は、透明性ある流れで適切な福祉団体に届けられています。
「スーパーで手軽にできる社会貢献」というスタイルは、子どもから高齢者まで年齢や性別・生活環境を問わない参加を実現し、食品ロス削減と支援の両立を可能にしました。
あなたもできる、身近な善意の一歩
お盆に限らず、ご家庭の棚や冷蔵庫を眺めて、「まだ食べられるけど使わなかった食品」があれば、ぜひお近くのバローやマックスバリュ東海など、フードドライブ実施店舗に持参してみてはいかがでしょうか。
小さな行動が、誰かの「ありがとう」につながり、地域全体を温かく包み込む大きな力になります。
まとめ—日常から広がる“ありがとう”の連鎖
バロー豊川店をはじめとする各地のフードドライブは、ちょっとした思いやりが地域や社会の大きな助けになることを、私たちに気づかせてくれます。
日々の生活の中で生まれる余剰食品が、誰かの笑顔に変わる――この循環が広がれば、持続可能で心豊かな社会がきっと実現できると信じています。