年末年始の高速道路情報まとめ:渋滞ピークと「少しズラす」上手な走り方

年末年始は、帰省や旅行で高速道路が一年で最も混み合う時期です。「渋滞を完全に避ける方法」は残念ながらありませんが、少し時間や日程をずらすだけで、移動のストレスをぐっと減らすことはできます。

この記事では、最近話題になっている高速道路関連のニュースをもとに、

  • 年末年始の高速道路渋滞の特徴
  • 九州を含む各地の渋滞予測
  • 新幹線・飛行機との「帰省ピーク」比較
  • 渋滞を少しでもラクにする「ずらしテク」

をわかりやすく整理してお伝えします。

年末年始の高速道路はなぜこれほど混むのか

まず押さえておきたいのは、年末年始の渋滞は主に「交通集中」が原因だという点です。NEXCO各社と日本道路交通情報センターは、毎年、過去の実績をもとに「10km以上の交通集中渋滞」の予測を公表しています。事故ではなく、同じ時間帯に車が集中することで起こる渋滞が中心です。

最新の全国版の予測では、年末年始期間(おおむね12月26日~1月4日の10日間)に、全国で多数の10km以上の渋滞が発生するとされています。下り線・上り線ともに、年明け2日・3日に渋滞が集中する傾向が指摘されており、この「日にちの集中」が大きな要因になっています。

全国的な渋滞ピーク:下りは「帰省」、上りは「Uターン」

全国の高速道路の渋滞傾向を見ると、

  • 下り線(地方方面):帰省やレジャーで年末~年始2日ごろに混雑
  • 上り線(都市方面):Uターンで年始2日~3日に渋滞が集中

となっています。

例えば、NEXCO東日本の年末年始渋滞予測では、

  • 下り方面:午前~昼過ぎを中心に渋滞が発生し、特に1月2日・3日が要注意とされ、東北道では最大25kmの渋滞が予測されています。
  • 上り方面:昼過ぎ~夜にかけて渋滞が発生し、1月3日に最大35kmの渋滞が予測されています。

関東甲信・静岡エリアの予測でも、上下線ともに1月2日をピークに、2日~3日に混雑すると発表されており、全国的に「年始2日・3日集中型」になっていることがわかります。

九州の高速道路:26日・27日から渋滞本格化

ニュース内容2で取り上げられているように、九州の高速道路では、年末年始の渋滞が12月26日(金)・27日(土)ごろから本格的に始まると予測されています。

NEXCO西日本などが参加する全国版の渋滞予測でも、対象期間は12月26日~1月4日とされており、九州エリアでもこの期間中に10km以上の渋滞が複数回予測されています。具体的な路線名や区間は別紙資料に細かく掲載されていますが、

  • 九州自動車道
  • 長崎自動車道
  • 大分自動車道

といった幹線で、帰省のピークに合わせて渋滞が発生しやすいとされています。

特に、「下り線の帰省ラッシュ」は早いところで26日から始まり、週末と重なる27日(土)に一段と混雑するパターンが想定されています。年末ギリギリに出発するほど、渋滞に巻き込まれるリスクは高くなります。

東名・新東名など本州主要路線の状況

中日本エリアの予測では、東名・新東名を含む区間で10km以上の渋滞が合計98回発生するとされています。下りのピークは年始2日、上りは2日・3日に集中しています。

特に東名高速では、

  • 東京IC~綾瀬スマートIC間を先頭とする渋滞が連日発生
  • 下り:12月26日~1月3日にかけて、最大25km・所要時間最大60分の予測
  • 上り:1月2日・3日を中心に、横浜町田ICやトンネル付近で最大20kmの渋滞予測

となっており、首都圏と静岡方面を結ぶ主要ルートは、早い段階から混雑します。

これらの情報からも、

  • 東名・新東名・九州道などの幹線は、全国的な傾向と同様に「年始2日・3日集中」
  • 一部のエリアでは、12月26日・27日から渋滞が目立ち始める

という構図が見えてきます。

新幹線・飛行機との「帰省ピーク」の違い

ニュース内容3では、新幹線・飛行機・高速道路それぞれの年末年始のピークが話題になっています。一般的に、

  • 新幹線・飛行機:座席の予約状況が早期に埋まり、帰省のピークは12月下旬~年末に集中しやすい
  • 高速道路:家族の予定や仕事納めのタイミングに左右され、年末~年始2日ごろにかけて分散しつつも、年始に大きなピークが出やすい

という違いがあります。

また、Uターンのピークについても、

  • 新幹線・飛行機:年始3日・4日前後が混雑しやすい
  • 高速道路:2日・3日に集中し、その後は徐々に解消

という傾向があり、高速道路のほうが、より「年始前半」に負荷がかかると言えます。

「渋滞を避ける方法はない」…でも「少しズラす」だけで違う

ニュース内容1では、「年末年始の高速渋滞を完全に避ける方法はない」という現実的な指摘がなされています。ただし、その一方で、出発時間や日程を少しずらすだけで、渋滞の影響をかなり軽減できるという点も強調されています。

NEXCO各社も、公式の渋滞予測で、

  • 「ご利用の日や時間帯を変更いただくなど、分散利用に協力を」と呼びかけており
  • リアルタイムや事前の渋滞予測を見ながら、ピークを少し外した移動を推奨しています

完全に空いている時間を見つけるのは難しくても、「最悪の時間帯」を避ける工夫は十分に可能です。

具体的な「ずらし方」のコツ

1. 日にちをずらす

全国の予測を踏まえると、

  • 帰省の下り線は、1月2日を避けるだけでも混雑度がかなり変わります。
  • Uターンの上り線は、2日・3日を避けて4日以降にすると、渋滞のピークを外しやすくなります。

もし休みの調整が可能であれば、

  • 「1日早く出る・1日遅く戻る」

というだけで、同じ区間でも所要時間が大きく変わる可能性があります。

2. 時間帯をずらす

渋滞の発生時間帯について、NEXCO東日本の予測では、

  • 下り方面午前~昼過ぎに渋滞が集中
  • 上り方面昼過ぎ~夜に渋滞が集中

とされています。

この傾向を踏まえると、

  • 下りであれば、深夜~早朝に出発して午前中のピーク前に抜ける
  • 上りであれば、早朝に移動を開始するか、渋滞の山を越えた遅い時間にずらす

といった工夫が効果的です。

もちろん、無理な「夜通し運転」は危険ですので、こまめな休憩や複数人での運転交代もセットで考えることが大切です。

3. 区間をずらす(ルート選びを工夫)

東名・新東名や東北道など、とくに渋滞が長くなりやすい区間が予め示されている場合があります。そうした情報をもとに、

  • 多少遠回りでも混雑しにくい並行ルートを選ぶ
  • スマートICを活用して、渋滞の手前で一度高速を降りる

といった工夫も考えられます。

ただし、一般道も同じように混雑することがありますので、事前にナビや渋滞予測サービスでトータルの所要時間を確認しながら判断するのがおすすめです。

出発前に必ずチェックしたい「高速道路情報」

高速道路を少しでも快適に利用するためには、出発前の情報収集が欠かせません。NEXCO各社や関連機関は、次のような情報を提供しています。

  • 年末年始の渋滞予測(10km以上の交通集中渋滞の見通し)
  • 渋滞予測カレンダー:日付と路線を選んで渋滞が起きやすい時間帯を確認できる
  • リアルタイム交通情報・渋滞マップ:現在の渋滞状況や規制情報を確認できる
  • 本州四国連絡高速道路の年末年始ガイド:瀬戸内エリアの橋梁区間の渋滞予測など

とくに、渋滞予測カレンダー渋滞予報士のページでは、

  • 10km以上に限らない細かな渋滞の見通し
  • 「ねらい目の時間帯」

などもわかりやすく紹介されています。移動の日程が決まったら、一度チェックしてから出発時間を決めると安心です。

安全に年末年始を走るためのポイント

最後に、渋滞そのものとは少し違いますが、年末年始の高速道路を安全に走るための基本ポイントも簡単に触れておきます。

  • 時間に余裕を持つ:渋滞による遅れを前提に、到着時間をゆったりめに設定する。
  • 休憩計画を立てる:サービスエリア・パーキングエリアで、2時間に1回を目安に休憩を取る。
  • ガソリン・充電は早めに:渋滞中は燃費・電費が悪化することもあるため、早めの給油・充電を心がける。
  • 天候のチェック:雪や凍結の恐れがある地域では、チェーンやスタッドレスタイヤの準備を忘れずに。
  • 最新情報の確認:出発前と走行中に、高速道路会社や道路交通情報センターの情報をこまめにチェックする。

「渋滞をゼロにする」ことはできなくても、あらかじめ状況を知り、少し日程と時間をずらし、最新の高速道路情報を活用することで、「後悔しない移動計画」にぐっと近づくことができます。

年末年始の大切な時間を、移動のストレスで消耗してしまわないように、ぜひ早めの準備と「少しのずらしテク」を意識してみてください。

参考元