ファイズHD、川崎市にリクルートセンター新設──採用強化と人材戦略の最前線
リクルート体制強化：ファイズHDが川崎市に新拠点開設の背景と狙い
物流業界の変革期
2025年9月16日、ファイズホールディングス（HD）のグループ会社、ファイズオペレーションズは、神奈川県川崎市に「川崎リクルートセンター」の開設を正式に発表しました。この新拠点は、神奈川県全域および東京都の一部（大田区・品川区）を中心に、採用活動を強化する役割を担っています。
同社が展開するオペレーション業務代行は、物流センターだけでなく生産拠点や販売拠点など多岐にわたり、急成長するEC市場の需要増加に応えるべく、安定した人材の確保と育成体制が必須となっています。
- 開設日：2025年9月16日
- 対象エリア：神奈川県、東京都（大田区・品川区）
- 目的：採用活動の効率化・人材確保体制の強化
既存拠点との連携、拡大する人材確保体制
ファイズHDは、既存営業所との密な連携を図ることで、効率的かつ安定的な採用活動の実現を目指しています。また、神奈川県だけでなく千葉、埼玉、愛知、大阪、福岡といった全国主要都市にも積極的に拠点を拡大し、物流センターや生産・販売拠点に人材を供給する体制を強化しています。こうした取り組みは、業績好調や事業所数の拡大を背景とした、長期の成長戦略にも直結しています。
- 主なオープニング拠点：横浜杉田（神奈川）、海老名（神奈川）、鶴見（神奈川）、青梅（東京）、流山（千葉）他多数
- U・I・Jターン歓迎：全国から多様な人材を受け入れ、新拠点でも柔軟な採用体制を構築
採用強化の社会的意義と背景
物流業界は、国内外の消費活動の拡大やネット通販市場の成長に伴い、人材ニーズが高まっています。ファイズHDはこのニーズに応えるべく、オペレーション業務の品質維持・向上と、従業員の働きやすい環境づくりに力を注いでいます。今後も新事業所の開所や採用の拡充計画が進められる見込みです。
人事・管理職層の最新意識調査、2025年版の動向──ラーニングイノベーション総合研究所®発表
続いて、人材・組織開発領域の最新トピックとして「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査（2025）」の結果発表に注目が集まっています。
- 発表主体：ALL DIFFERENT株式会社 ラーニングイノベーション総合研究所®
- 調査対象：企業の人事担当者と管理職層
- 発表日：2025年9月中旬
管理職になって良かった──95%が実感、その理由と“やりがい”の価値
今回の調査によると、管理職になって良かったと答えた人が95%に上り、単なる収入アップ（3位）を上回る「やりがい」（1位）が最も支持される結果となりました。管理職層は、組織の成長や変革をリードする役割の中で、自身の成長機会・組織貢献の実感が大きなモチベーションとなっているようです。
- 管理職になって良かった理由：
- 1位：やりがい──組織を牽引し成果を出す充実感
- 2位：部下の成長やチームの活性化を実感できたこと
- 3位：収入・福利厚生などの向上
- やりがいの内容：新たな挑戦の機会・自身の裁量の広がり・組織課題の解決
人事担当者・管理職が考える理想の組織
調査結果から、人事担当者と管理職層双方が求める理想的な組織には共通点があることがわかりました。特に、「多様性の尊重」「個人の成長支援」「心理的安全性」の確保が重要視されています。これは、企業の持続的な成長やイノベーション創出には、一人ひとりの活躍が欠かせないという認識が広がっているためです。今後、人事制度やマネジメント手法の見直し・強化は、企業競争力を左右する重要なポイントとなります。
- 多様性を活かす職場づくり
- 風通しの良い組織風土の形成
- 部下の育成と適正な評価制度
- リーダーのマインドセット変革への支援
まとめ──リクルート拠点新設と管理職意識調査から見える日本企業の未来像
2025年秋、ファイズHDのリクルートセンター新設およびラーニングイノベーション総合研究所®の意識調査から、日本企業が直面する「人材確保の戦略」「管理職の意識変化」「働く人のモチベーション向上」の新たな潮流が見えてきます。今後は、採用・育成・マネジメントの各ステージで、“やりがい”や“働きがい”を追求する組織が競争力を高めていくでしょう。
現場の声、管理職層の意識の変化、そして物流・オペレーション業務の拡大戦略。複雑化する社会の中で、企業が働く人をどう支え、成長に導くのか――今後も注目が集まります。
