半導体製造装置大手のディスコが好決算を発表、6期連続の最高益達成

半導体製造装置メーカーのディスコ(6146)が2026年1月21日に発表した2026年3月期第3四半期(累計)の決算結果は、堅調な業績を示しました。生成AIの普及に伴う需要拡大を背景に、好調な経営成績が続いています。

第3四半期累計の経常利益は126,451百万円

ディスコが発表した2026年3月期第3四半期(累計)の経常利益は126,451百万円となりました。これは前年同期比で8.0%の増加となっており、堅調な伸びを示しています。

売上高は3,038億28百万円で、前年同期比11.5%増となっています。営業利益は1,262億12百万円で前年同期比9.7%増、営業利益率は41.5%に達しており、高い収益性を維持しています。さらに親会社株主に帰属する四半期純利益は926億39百万円で、前年同期比8.7%増となっており、利益が着実に増加していることがわかります。

6期連続で最高益を更新

今回の好決算により、ディスコは6期連続で最高益を達成しています。これは生成AIの急速な普及に伴い、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)やHBM(高帯域メモリ)などの高性能半導体の製造需要が急増していることが大きな要因となっています。

ディスコのように半導体製造装置メーカーは、半導体産業の成長の恩恵を直接受ける立場にあります。生成AIやデータセンター関連の需要拡大により、半導体の生産増強が急速に進んでおり、それに伴う製造装置の需要が大幅に増加しているのです。

通期業績予想は2%増益、配当は24円の増配を発表

ディスコが発表した2026年3月期通期の経常利益予想は172,400百万円で、前期比2%増となっています。この数字はIFISコンセンサスとほぼ同じ水準とされており、市場の期待に沿った堅実な見通しとなっています。

注目すべきは配当に関する発表です。従来は非開示とされていた配当について、ディスコは今回24円の増配を発表しました。これは、良好な業績と経営環境の改善を背景に、株主還元を強化する経営姿勢を示すものとなっています。

高い利益率と堅実な財務基盤

ディスコの第3四半期における経常利益率は41.6%という高水準を達成しており、ビジネスモデルの優位性が明確に表れています。純利益率も30.5%に達するなど、収益性の高さが特徴です。

財務状態についても、負債は前期末比で257億31百万円減少し1,356億52百万円となっており、財務体質の強化が進んでいます。これにより、経営の安定性と配当余力がさらに向上していることが示唆されます。

生成AI需要がもたらす成長機会

ディスコの好決算の背景には、生成AIの急速な普及があります。大規模言語モデルの学習や推論に必要なGPUやHBMなどの高性能半導体の製造は、既存の製造装置では対応できないケースが多く、新型・高度な製造装置の需要が急速に高まっています。

ディスコをはじめとした半導体製造装置メーカーは、こうした新たな需要に対応する製品の開発を急速に進めており、それが業績の向上に直結しています。今後も生成AI関連の需要が続く限り、このプラスの循環が継続する可能性が高いと考えられます。

市場での評価と今後の見通し

ディスコは同業他社の東京エレクトロンアドバンテストなどとともに、半導体産業の成長を支える重要な企業として注目を集めています。これらの企業は、半導体製造装置セクターの代表的な銘柄として投資家の関心を集めています。

今回の決算発表は、ディスコが単なる一時的な好況ではなく、構造的な需要増に基づいた持続的な成長軌道に乗っていることを示唆しています。6期連続最高益の達成と配当増配は、経営層の自信と今後の事業拡大への期待が反映されたものと言えるでしょう。

まとめ

ディスコの2026年3月期第3四半期決算は、堅調な業績と明るい展開を示すものとなりました。経常利益126,451百万円、6期連続最高益、配当24円増配という三つのポイントは、同社が生成AIという大きな成長機会を確実に取り込んでいることを物語っています。今後の事業展開に注目が集まります。

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