デジタルデータソリューションとカナモトが サイバーセキュリティ分野で業務提携

デジタルデータソリューション株式会社(東京都港区)
株式会社カナモト(北海道札幌市中央区) は、 2025年10月24日、データインシデント対応・サイバーセキュリティ分野における業務提携契約を締結しました。今回の提携では、データ復旧サービスフォレンジック調査サービス、さらにはセキュリティ対策製品「DDHBOX」の販売を通じ、建設業界をはじめとした国内外の企業の情報資産保護とサイバー攻撃の被害防止を目指します。

デジタルデータソリューションの取り組みと提携の背景

デジタルデータソリューションは「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します。」という理念のもと、データリカバリー事業フォレンジクス事業サイバーセキュリティ事業の三本柱で事業を展開しています。建設業界を含むさまざまな業界で急増しているデータ消失や情報漏えい、サイバー攻撃への迅速な対応予防がますます重要となっています。

建設業界においては、完工写真や施工図面、設計データなどの重要情報が消失や破損する事故が増えています。これにより、現場工事の進行遅延や取引先との信頼問題にまで発展するケースも見受けられます

カナモトの社会的役割とサイバーセキュリティ推進

カナモトは、建設機械レンタル事業を中核とし、全国および海外7カ国で事業を展開しています。国土強靭化やインフラ整備、災害復旧工事など、社会の安心・安全を支える中で、データを安全に管理し、取引先や従業員の信頼を維持するためのセキュリティ対策の強化が不可欠です。

近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進により、業界全体で電子データ化の流れが強まりましたが、同時に

  • サイバー攻撃による情報漏えい
  • 内部不正による情報流出
  • ランサムウェアによるデータ流出や業務停止
  • 重要データの消失

などのデータインシデントが急増しています。こうした現状から、実践的なセキュリティ対策と事故発生時の迅速な対応体制の構築は社会的課題といえるでしょう。

提携の主な内容と双方の役割分担

  • データ復旧サービス:データ消失や破損時に専門技術を活用して、失われた情報の回復を支援。現場における事業中断リスクを最小化します。
  • フォレンジック調査:インシデント発生後、証拠保全や原因調査を迅速かつ的確に実施し、社内不正やサイバー攻撃の全容解明と再発防止をサポートします。
  • セキュリティ対策製品「DDHBOX」販売:情報漏えいを未然に防ぐための最新ツールを提供。建設現場や事務所のITセキュリティ水準を向上させます
  • 教育・啓発活動の強化:被害の未然防止・意識向上のため、サイバーセキュリティセミナーや従業員向けトレーニングも共同実施予定です。

業界に与えるインパクトと今後の展望

建設業界のデータインシデントは工事の進捗や社会インフラの安全に直結し、被害の拡大は社会的な混乱にもつながりかねません。デジタルデータソリューションとカナモトの業務提携は、デジタル化の進展とともに複雑化するリスク対策の新たなモデルケースとなります。

両社は、今後も引き続き

  • より多くの顧客に対するセキュリティサービスの提供範囲拡大
  • 被害が表面化する前のリスク予防・早期検知体制の構築
  • インシデント発生時の迅速対応と被害最小化

を重視し、建設業界全体のサイバーセキュリティレベルの底上げを目指す方針です。また、今後は建設業界のみならず、他業種へのノウハウ展開も期待されます。

お客様・社会に向けたメッセージ

近年、「自社は狙われることはないだろう」「セキュリティは専門家任せで十分」と考える企業もまだ少なくありません。しかし、サイバー攻撃や内部不正は事業規模・業種を問わず発生する時代です。社会インフラを支える建設業界の現場での安全と安心を守るためには、「万が一」ではなく「常に」対策が求められるのです。

今回の業務提携は、単なるシステムや製品の導入にとどまらず、人・組織・技術が一体となったセキュリティ文化の醸成にも寄与するものとなります。今後もデジタルデータソリューションとカナモトは、信頼されるパートナーとして社会の課題解決に取り組み続けます。

まとめ

  • 建設業界で重要性を増すデータインシデントやサイバー攻撃への対応力向上が今回の提携の目的。
  • データ復旧・フォレンジック調査・セキュリティ製品「DDHBOX」の共同展開を通じ、お客様の安心・安全、情報資産を守る。
  • 両社による活動は、業界全体のデジタルリスク対策モデルとして今後も注目される。

建設現場から社会全体まで、セキュアなデジタル社会実現にむけ、今後の両社の動きにもご注目ください。

参考元