秋田ノーザンハピネッツがFE名古屋に快勝 CNAアリーナ☆あきたで年末の一大イベントデー
秋田市のCNAアリーナ☆あきたでは、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズン第17節として、秋田ノーザンハピネッツ対ファイティングイーグルス名古屋(FE名古屋)の一戦が行われ、秋田が89―73で勝利を収めました。 この試合にあわせて、会場周辺では年末おたのしみ大抽選会や、秋田の魅力を伝えるイベント「Charm of AKITA ―届け!!わが社のチャームポイント―」、さらに秋田の先進企業による企業説明会「ア・ハッピーターン」も開催され、バスケットボールと地域振興が一体となったにぎやかな1日となりました。
試合概要:東地区・秋田がホームで主導権を握る
この日の試合は、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26 B1リーグ戦・第17節として実施されました。 東地区の秋田ノーザンハピネッツがホームに西地区のファイティングイーグルス名古屋を迎え、14時05分ティップオフで試合開始。 会場は秋田県秋田市のCNAアリーナ☆あきたで、多くのブースやイベントも展開される中、年末らしい華やかな雰囲気に包まれました。
試合は、秋田が早い時間帯から攻守で主導権を握り、4クォーターを通して着実にリードを広げる展開となりました。
スコア推移:秋田が全クォーターで上回り89―73
最終スコアは秋田89―73FE名古屋。 クォーターごとのスコアは次のとおりです。
- 1Q 秋田 23―15 FE名古屋
- 2Q 秋田 21―24 FE名古屋(前半合計 秋田44―39 FE名古屋)
- 3Q 秋田 22―15 FE名古屋
- 4Q 秋田 23―19 FE名古屋
1Qは秋田が8点リードで終え、試合の主導権を確保。 2QはFE名古屋が反撃し、このクォーターだけを見れば3点リードを奪いましたが、前半トータルでは秋田が44―39とリードして折り返しました。 後半に入っても秋田の勢いは衰えず、3Q・4Qともに秋田が得点で上回り、最終的には16点差をつけてホームでの勝利を飾りました。
FE名古屋視点の試合展開:要所でのミスが響く
FE名古屋の試合レポートによると、立ち上がりから攻撃のリズムに苦しんだことが序盤のビハインドにつながりました。
1Q、FE名古屋は最初のポゼッションでオフェンスリバウンドを奪い、複数回のチャンスを作りながらも決め切れず、先制点を逃します。その直後に秋田へフリースローを与えてしまい、先手を取られる展開となりました。 その後、#3 並里選手のドライブや、#54 オマラ選手のリバウンドショットで一時リードを奪う場面もありましたが、ディフェンスの綻びから連続失点を喫し、1Q終了時点で15―23と8点ビハインドになりました。
2Qでは、FE名古屋が#54 オマラ選手のリバウンドや、#0 ピケット選手のスティールからの得点などで反撃。途中には27―32と点差を詰める場面も見られました。 しかし、ここから秋田に3連続得点を許してしまい、一気に点差を広げられます。 クォーター終盤にオマラ選手や#10 杉本選手の得点で再び巻き返し、前半終了時点では39―44と5点差まで追い上げました。
後半の3Q、FE名古屋は#54 オマラ選手のフリースローで点差を3点(46―49)まで縮める場面もありましたが、その直後のディフェンスで秋田に3ポイントを決められ、さらにミスから失点して再び点差を広げられます。 無理なシュート選択などからポゼッションを失う場面が続き、3Q終了時には54―66と12点差。
4Qに入っても、FE名古屋は積極的にオフェンスを仕掛け、#0 ピケット選手のプットバックやインサイドでの得点で一矢報いますが、秋田が落ち着いて加点を続け、最終的には73―89で試合終了となりました。
秋田の勝因:ホームの声援と安定したゲーム運び
秋田ノーザンハピネッツは、この試合を通じて全クォーターで主導権を維持したことが勝因の一つとして挙げられます。 1Qから積極的なアタックと3ポイントでリズムをつかみ、FE名古屋の追い上げを受けた場面でも、タイムリーな得点とディフェンスで流れを渡しませんでした。
特に、FE名古屋が点差を詰めかけたタイミングでの連続得点や、外角シュートとインサイドのバランスの取れた攻撃が効果的でした。 また、ホーム・CNAアリーナ☆あきたでの試合ということもあり、観客の大きな声援が選手たちの背中を後押しした形です。
年末おたのしみ大抽選会:観戦+αの楽しみを提供
この日の試合に合わせて開催された「年末おたのしみ大抽選会」では、来場者を対象に豪華景品が当たる企画が用意され、多くのファンが試合前後の時間も楽しめるよう工夫されました。バスケットボール観戦にプラスして、家族連れや子どもたちも参加しやすいイベントとなり、会場全体が一体感のある雰囲気に包まれました。
年末の恒例イベントとして定着しつつあるこうした抽選会は、「試合を見るだけでなく、1日を通して楽しめる」エンターテインメント性を高め、地域密着型クラブとしての取り組みの一環とも言えます。
Charm of AKITA ―届け!!わが社のチャームポイント―
同日には、「Charm of AKITA ―届け!! わが社のチャームポイント―」と題した企画も行われました。これは、秋田県内の企業や団体が自社の魅力(チャームポイント)を来場者にアピールする場として設定されたもので、ブース出展や紹介コーナーを通じて、地元企業の技術や製品、働き方、地域への取り組みなどを分かりやすく発信する取り組みです。
バスケットボールの試合観戦に訪れた人々が、試合以外の時間に秋田の企業や産業に自然と触れられる構成となっており、「スポーツ×地域・産業」の新しい連携の形として注目されます。来場者にとっては「知らなかった秋田の企業」を知るきっかけとなり、企業側にとっても若い世代や家族連れに自社を知ってもらえる良い機会となりました。
秋田の先進企業による企業説明会【ア・ハッピーターン】
さらに、この日は秋田の先進企業による企業説明会「ア・ハッピーターン」も開催されました。名称には、秋田で学ぶ・働く若者たちにとって「ハッピーな転機(ターン)」となるような出会いの場にしたい、という思いが込められています。
説明会には、県内の先進的な取り組みを行う企業が参加し、会社概要や事業内容だけでなく、実際の働き方やキャリアパス、地域と関わりながら働く魅力などを、担当者が直接説明しました。学生や若手社会人にとっては、就職活動やUターン・Iターンを考えるうえで参考になる情報が得られる場となり、試合観戦とあわせてキャリアについて考えるきっかけにもなりました。
スポーツイベントと企業説明会を組み合わせることで、「気軽に会場に足を運んだ人が、自然な流れで企業の話を聞ける」というメリットが生まれ、企業・クラブ・地域の三者にとってプラスとなる取り組みになっています。
バスケットボールと地域活性化のシナジー
今回の秋田 vs FE名古屋戦は、単なる一試合にとどまらず、年末おたのしみ大抽選会、「Charm of AKITA」、企業説明会「ア・ハッピーターン」といった企画が同時開催されたことで、スポーツと地域振興が一体となった一日として位置づけられました。
こうした取り組みには、以下のような効果が期待できます。
- 来場者層の拡大:バスケットボールファンだけでなく、家族連れや学生、就職活動中の若者など、多様な層が会場に足を運びやすくなる。
- 地域企業の認知度向上:試合の集客力を活かして、地元企業・団体の魅力を広く発信できる。
- ファンとのつながり強化:「観戦して終わり」ではなく、1日を通じて楽しめる体験を提供することで、クラブへの愛着が深まる。
- 若者の地元定着・Uターン促進:先進企業の情報に触れることで、「地元で働く」という選択肢を具体的にイメージしやすくなる。
秋田ノーザンハピネッツにとっては、B1リーグでの競争を勝ち抜くだけでなく、「地域とともに成長していくクラブ」である姿を示す場ともなりました。 一方のFE名古屋にとっても、強度の高いアウェーゲームを経験することで、シーズン後半に向けた課題と収穫を確認する機会となりました。
今後の秋田ノーザンハピネッツのホームゲームにも注目
秋田ノーザンハピネッツは、この節以降もCNAアリーナ☆あきたでのホームゲームを予定しており、1月には川崎ブレイブサンダース戦など注目カードも控えています。 試合ごとに趣向を凝らしたイベントやコラボ企画が行われており、「バスケットボール観戦をきっかけに秋田の魅力を再発見できる場」として、今後のホームゲームにも期待が高まります。
スポーツを軸に、地元企業・自治体・ファンがつながっていく。今回の秋田 vs FE名古屋戦は、そんな「新しい地域の盛り上がり方」を感じさせる一日となりました。




