ダイハツ新型「ミゼットX」28年ぶり復活!JMS2025で披露されたちんまりコンパクトの進化と未来
2025年10月、「ジャパンモビリティショー2025」(以下JMS2025)が東京ビッグサイトで開催され、自動車ファンの間で大きな話題となったのがダイハツ新型「ミゼットX」の公開です。1957年に初代「ミゼット」として誕生し、日本の小型モビリティの象徴となったミゼットが、28年ぶりに最新コンセプトモデルとして復活を遂げました。その愛らしいレトロな外観と新たな都市型モビリティコンセプトは、ダイハツの「小さいからこそできること」という原点に立ち返りつつ、これからの社会や暮らしを彩る提案となっています。
“軽”よりも小さいボディ×斬新な「1+2シート」
新型「ミゼットX」はこれまでの軽自動車よりもさらに小型の設計が特徴です。ダイハツ独自の蓄積されたノウハウを活かし、都会の狭い路地や限られた駐車スペースを想定した「ちんまり」サイズが追求されました。特筆すべきは「1+2シート」という独創的な座席レイアウト。従来の2人乗りや4人乗りとは異なり、運転席が前方中央に置かれ、その後ろに左右2席を備えた3人乗り仕様となっています。
- 運転者は前方中央。運転のしやすさと視界の広さを確保。
- 後列左右に配置された2席が家族や友人との移動に最適。
- コンパクトボディでありながら実用性と親しみやすさを両立。
この新たなシート構成は、かつてのミゼットのオート三輪のコンパクトさを現代流にアップデートしたものと言えます。筆者も現地で実車を目にしましたが、丸みを帯びたボディや丸目ライトがレトロで親しみやすい印象を与える一方、都市生活に合わせた機能性と遊び心が融合していると感じました。
復活の背景~「ダイハツメイ」からの展開
ダイハツが新型ミゼットX公開とともに掲げた出展テーマは、
「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」
でした。
- 1907年の創業以来、人々の暮らしに寄り添い小さなクルマを開発してきたこと。
- 価格の手頃さ・親しみやすさ・ワクワク感・便利さを追求した歴史。
- 今回のミゼットXは、原点への回帰と未来志向の両立を象徴するモデル。
ミゼットXは単なる復刻ではなく、都市部や地方での新しい生活スタイルに対応する“超ちょうどいい”サイズ・使い勝手が提案されています。展示会のブースでは、暮らしがもっと楽しくなる、自分に“ぴったり”と感じられる未来のダイハツらしいモビリティが表現されました。
話題の展示と多世代へのアプローチ
会場では「ミゼットX」以外にも様々なコンセプトカーが発表予定ですが、詳細は10月29日のプレスデーに公開されることとなり、当日まで興味を引く演出がなされていました。
- 「Tokyo Future Tour 2035」など未来技術を体感できる展示。
- 歩行領域モビリティ「e-SNEAKER(イースニーカー)」など小型モビリティのさらなる提案も注目の的。
- 「Out of kidZania in JMS」など子どもたちが将来のモビリティを体験できる企画も実施。
ダイハツは、昭和レトロを感じる往年のファンはもちろん、これから車に乗る若い世代や家族連れなど、幅広い層へ新しい都市モビリティのあり方を提示しました。「ミゼットX」はコミュニティの足としてだけではなく、趣味やレジャーにも活用できる自由度の高さも期待されています。
初代から現代へ~変わらぬミゼットのDNA
初代ミゼットは1957年にオート三輪として登場し、昭和~平成にかけて日本の小型商用車の定番として活躍しました。その歴史は、小さな車体だからこそ可能な機動性・経済性にあり、商店街や町工場、配送業など幅広い分野で重宝されました。今回の「ミゼットX」にも、この
DNAはしっかり受け継がれています。
- ノスタルジックな外観:丸目ライトとレトロシルエット。
- 最新安全技術や電動化:小型EV仕様の可能性も噂されるが、詳細は追って発表。
- 現代の社会課題に応じた設計思想:ミニマムサイズの利点を生かし、交通混雑や環境負荷への新提案。
新型ミゼットXは単なる懐古ではなく、現代都市生活に最適化した新発明モデルです。小さな車体による駐車のしやすさ、維持費や環境負荷の軽減、小回り性能、移動の自由度。これらの利点が日常に「ちょうどいい」新しい価値として改めて注目されています。
「新型コペン」の登場は?ダイハツのモビショーへの期待
今回JMS2025では、新型「コペン」のサプライズ登場があるのかという声もファンの間で盛り上がっています。コペンはミゼットとはまた異なる小型オープンカーとして愛されてきましたが、今回の展示はミゼットXが主役。具体的なコペンの新バージョン発表は今回なかったものの、ダイハツ自体が多彩な未来型モビリティを提案していることで、「次は何が出るのか?」という期待感が高まっています。
都市型コミュニティカーとしての意義
日本社会では人口減少・高齢化・コンパクトシティ化など様々な課題が浮上しています。ミゼットXは、「必要十分」な移動空間と機能を追求したことで、次世代の街乗り車として超ちょうどいいという新コンセプトを体現しています。
- 狭い路地にもスマートに対応。
- 近距離移動や送り迎え、買い物、趣味用途まで多様な使い方。
- 強い経済性と環境配慮、都市型コミュニティへの最適解。
まとめ:ダイハツの未来像を担う「ミゼットX」
JMS2025にて披露されたダイハツ「ミゼットX」は、原点回帰と未来志向を両立した新しいモビリティ提案です。レトロなデザインに最先端の工夫を注ぎ、運転のしやすさと使い勝手、地球にも人にも優しい「超ちょうどいい」コミュニティカーの姿を示しました。
今後、ダイハツから発表される「ミゼットX」の詳細や、関連コンセプトモデルに期待が高まります。昭和と令和、過去と未来をブリッジする新型車として、多くの人々の日常や都市に「新しい楽しみ」を届ける一台になることでしょう。




