退職金2000万円、貯蓄3000万円でも「1日が長すぎる」…60歳定年男性の絶望とシニアのリアルな家計事情

最近、貯蓄をめぐるシニア世代のニュースが注目を集めています。退職金や長年の貯蓄があっても、老後の生活が思うようにいかないという声が相次いでいます。この記事では、最新のデータをもとに、60歳代・70歳代の貯蓄の実態や、具体的な家計の悩みを優しく解説します。あなたのお家の状況も、きっと参考になるはずです。

60歳定年で迎えた「残り20年」の恐怖…貯蓄があっても絶望?

ある60歳で定年を迎えた男性の話が話題です。退職金として2000万円を受け取り、すでに貯めていた3000万円の貯蓄を合わせ、合計5000万円もの資産を持っていました。それでも「1日が長すぎて絶望的」と感じているそうです。平均寿命から見て、残りの人生は約20年。毎日の生活費や医療費、予期せぬ出費を考えると、心細さが増すんですね。

この男性の場合、毎月の生活費が年金だけでは足りず、貯蓄を取り崩す生活を強いられています。ニュースでは「時間が経つのが遅く感じるほど、ゆとりがない」と語っています。確かに、貯蓄額が多額でも、インフレや長寿リスクを考えると、安心とは言えません。あなたも、退職後の1日を想像してみてください。趣味や旅行を楽しむはずが、節約ばかりの日々になるのは避けたいですよね。

76歳女性の家計簿診断…別居夫婦と息子たちとの暮らし

別のニュースでは、76歳の女性が夫と別居し、息子二人と暮らすケースが紹介されています。自分の年金が月7万円、同居の長男から生活費として7万円もらって、なんとかやりくりしているそうです。FP(ファイナンシャルプランナー)の横山光昭さんが診断したところ、食費や光熱費、医療費などで毎月赤字が出やすい状況でした。

この女性のように、年金中心の生活をしている高齢者は少なくありません。息子さんからの援助がある今はいいですが、将来どうなるか心配です。家計簿を見直すことで、無駄を減らし、少しでも貯蓄を守る工夫が必要ですね。皆さんも、家族と話し合って、こうしたリスクを考えておくのがおすすめです。

60歳代・70歳代の二人以上世帯で「貯蓄2000万円以上」は何%?

では、実際のデータを見てみましょう。金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査によると、60歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額2683万円中央値1400万円です。中央値とは、データを並べたときの真ん中の値で、平均より実態に近い数字ですよ。一方、金融資産非保有世帯12.8%、100万円未満は4.7%と、貯蓄ゼロ層も目立ちます。

70歳代では、平均2416万円、中央値1178万円。非保有世帯は10.9%です。さらに詳しく見ると、60歳代で3000万円以上の世帯は約27.2%を占めています。つまり、貯蓄2000万円以上はかなりの割合ですが、全体の3割近くが十分な蓄えを持っている一方で、残りは苦しい状況です。

年代 平均貯蓄額 中央値 金融資産非保有割合
60歳代 2683万円 1400万円 12.8%
70歳代 2416万円 1178万円 10.9%

別のデータ(楽天証券)では、60歳代の平均3087万円、中央値1775万円、70歳代は平均2714万円、中央値1495万円と、少し高めに出ています。Sony生命の調査でも、60歳代平均2499万円、中央値1200万円です。これらの数字から、平均は高く見えますが、中央値が低いのは、一部の富裕層が平均を押し上げているからです。

65歳以上の二人以上世帯…3000万円以上の割合は約3割

世帯主65歳以上の二人以上世帯では、平均貯蓄額2509万円、貯蓄保有世帯の中央値1658万円です。注目は、3000万円以上の世帯が約3割(3000~4000万円未満9.4%、4000万円以上20.0%)を占めている点。2024年のデータで、5年連続増加しています。物価上昇への備えや退職金確保が背景にあるそうです。

しかし、全体の約1割が貯蓄ゼロで、低貯蓄世帯も少なくありません。70歳以上の世帯金融資産は総額648兆円と巨額ですが、貯蓄ゼロ世帯は23.4%、0~200万円世帯は10.5%で、約350万世帯が低貯蓄です。60歳代を加えると676万世帯が該当し、公的年金に頼る無職世帯が多いんです。

  • 70歳以上人口:約2900万人(総人口の1/4)
  • 家計金融資産:648兆円(全体の31.8%)
  • 低貯蓄世帯(70歳以上):350万世帯
  • 住民税非課税高齢世帯:1032万世帯

なぜ平均と中央値にこんなに差が出るの?

すべてのデータで、平均貯蓄額が中央値の約2倍です。例えば60歳代で平均2683万円に対し中央値1400万円。これは、貯蓄3000万円以上の富裕層が全体の数字を上向かせているからです。一方で、1割以上の世帯が貯蓄ゼロか低額。格差が家計の実態を表しています。

勤労者世帯全体では、平均1984万円(貯蓄保有世帯中央値947万円)で、シニア世帯が平均を押し上げています。60歳代で3000万円以上が19~27%なのも、退職金のおかげです。

シニア家計の赤字事情と年金頼みの現実

総務省データでは、60歳代・70歳代の毎月収支が赤字続き。実収入25万円超でも支出が上回り、約2万円不足です。65歳以上の単身世帯は公的年金だけで生活費を賄うのが厳しい状況。こうした中、貯蓄の取り崩しが避けられません。

ニュースの60歳男性のように、5000万円あっても「残り20年」が怖いのは、医療・介護費の増大やインフレが原因。76歳女性のケースでは、家族援助が鍵ですが、頼りきりは不安定です。

あなたの家計、どうですか?データから学ぶポイント

データをまとめると、60歳代・70歳代の貯蓄2000万円以上は3~4割程度ですが、低貯蓄層も3~4割います。平均は2500万円前後、中央値は1200~1700万円。これを踏まえ、以下の工夫を。

  • 支出を見直し:食費・光熱費を家計簿で管理
  • 年金プラスアルファ:パートや投資を検討
  • 家族で共有:相続や援助の計画を
  • リスク対策:医療保険や貯蓄分散

70歳以上の資産648兆円は心強いですが、低貯蓄世帯676万世帯の支援も課題です。今から貯蓄を増やしたり、知識を身につけたりしましょう。ニュースの事例のように、数字だけじゃなく、心のゆとりが大事ですよ。

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