報道の現場を飛ぶドローンと、伝える力──中京テレビの新たな挑戦「そらメディア」最新ウェビナーアーカイブ配信開始

近年、テレビ報道や中継現場でドローンの活用が急速に進んでいます。その最前線に立つのが、中京テレビのドローンアナウンサー・鈴木康一郎氏です。自らアナウンス業とドローン操縦を兼ね、映像表現の幅を広げている彼が語る「伝えるドローン活用」をテーマにしたウェビナーが、2025年8月6日に開催されました。そしてこのウェビナーのアーカイブ配信が、2025年10月30日~11月5日の期間限定で公開され、多くの関心を集めています

アナウンサーが「現場で飛ばす」ドローンのリアル

鈴木康一郎アナウンサーは、テレビ局という枠を超え、「自らの手でドローンを操縦し、現場から伝える」新しい役割を担っています。この取り組みは単なる空撮にとどまらず、報道の現場に新たな意味をもたらしました。

  • なぜアナウンサーがドローンを飛ばすのか
  • どのように番組制作やニュース中継へ活用されているのか
  • 実際の空撮映像や現場映像を交えて、その効果と舞台裏を解説

ウェビナーでは、鈴木氏が自ら現場に立ち、さまざまな課題や新たな可能性について語りました。

ウェビナーの概要と反響

  • テーマ: 現場で飛ばす、伝えるドローン活用
  • 出演: 中京テレビ ドローンアナウンサー 鈴木康一郎氏
  • 配信期間: 2025年10月30日(木)~11月5日(水)
  • 配信形式: オンライン(Zoom録画による配信、アーカイブ形式)
  • 参加費: 無料(事前申し込み制)
  • 視聴対象: ドローン活用に興味のある方、メディア・報道関係者、表現者

本ウェビナーは、配信初期から大きな反響を呼び、特に「伝える手段としてのドローン」に関心が集まっています。視聴者からは「映像表現の進化を感じた」「今後の報道現場が楽しみ」など、多くの声が寄せられています。

「そらメディア」とは?

中京テレビが運営するドローンスクール「そらメディア」は、2023年1月にサービスを開始しました。テレビ局ならではの現場経験をもとに、初心者からプロ志向の方まで幅広いニーズに対応しています。

  • 免許取得から活用支援までワンストップサポート
  • 資格取得後のビジネス展開や運用方法まで実践的に指導
  • 撮影専門スタッフによる丁寧な講習
  • ドローン飛行に関する法律や安全管理も重視
  • 2023年8月より国家資格コースも新設

従来の「資格取得がゴール」ではなく、「活用がスタート」という意識改革を推進しています

報道の現場で求められる『伝えるドローン』の価値

ドローンが報道・中継現場で活躍する理由は多数あります。中でも、現場の状況を“俯瞰的視点”で映し出し、従来の映像表現では届かなかった情報を視聴者に直接届ける力が際立っています。

  • 広域災害や交通事故、イベント現場などの鳥瞰映像による「現場の今」を視覚化
  • アナウンサー自身が映像制作や現場伝達の主導権を握る新たな役割
  • 臨場感と説得力を融合させた報道スタイルの拡張

鈴木アナは、「単に飛ばすだけではなく、伝えるために“どう撮るか”を考え抜くことが大切」と語っています。そして現場ごとに求められる視点や技法を工夫し、日々チャレンジを重ねています。

ドローン活用が拡げる報道とメディアの未来

2020年代に入り、急速に進化したドローン技術は、報道やコンテンツ制作の現場に驚くべき変化をもたらしました。

  • 機動力に優れ、交通規制や人の立ち入りが困難な地域でも撮影が可能
  • 遠隔操作型ドローンによるリアルタイム配信や安全性の確保
  • 今後のAI連携や多視点同時配信への発展

ドローン活用の拡大が、「災害報道」「スポーツ中継」「イベント記録」など、ますます多様な媒体・形式に波及しています。従来の映像制作から一歩進んだ「双方向性」や「即時性」「広域性」の追求も可能となりました

ウェビナーで語られた“二刀流”アナウンサーの挑戦

ウェビナーの中心を担った鈴木康一郎アナウンサーは、番組の演出や「現場から伝える責任」を強く意識しています。自らドローンを操縦し、緊張感とともに「リアルな現場」を映像化。その表情やトーン、操縦時の想いもカメラ越しに伝わってきます。

  • 自分で飛ばすからこそ得られる本物の臨場感
  • スタッフ任せではなく、自分の目で状況を判断し、最適な映像表現を即座に選択
  • ミスやハプニングもすべて「現場の真実」として描ききる覚悟

このような「二刀流」の現場力は、今後ますます多くのメディア現場で求められていくと考えられます。

今後のアーカイブ配信スケジュールと展望

中京テレビと「そらメディア」では、今後もドローン活用をめぐるウェビナーやオンライン講座のアーカイブ配信を予定しています。
ドローン運用や免許取得に関するセミナー・体験会の最新情報は、公式サイトやブログなどで随時案内されています

  • 最新の法律や技術動向を踏まえた講座設計
  • SNSや動画配信サービスを活用した情報提供
  • ドローンの「安全・安心活用」を基盤に、地域・社会貢献への広がりも視野に

幅広い世代・業種で広がるドローンの可能性

「そらメディア」の特色は、テレビ局の持つ映像技術・現場ノウハウを活かし、企業・自治体との連携やイベント支援にも力を入れている点です。
ドローン操縦はもとより、撮影・映像編集・現場運用までをトータルに学べる環境が提供されており、現在ではビジネスパーソンからクリエイター、学生、シニア世代まで受講者の層が広がっています。

  • 災害時の迅速な状況把握・情報伝達
  • 農地・工場等の点検、物流・測量といった産業用活用
  • 観光・プロモーション映像やイベント動画の制作
  • ドローンとAI、IoTの連携による未来志向の技術開発

まとめ:進化する報道、拡がる「伝える」力

中京テレビと「そらメディア」が推進する「伝えるドローン」の取り組みは、メディアのあり方、情報伝達の形に大きなインパクトをもたらしています。アーカイブ配信として誰もがその経験とノウハウに触れることができ、「現場目線」と「映像表現」の融合が今、新たな局面を迎えています。

今後も、現場からの声と最新技術を融合した「飛ばす、伝える」ドローン活用に、業界や社会が注目していくことでしょう。

参考元