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英海軍空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が横須賀基地に入港
-ノルウェー海軍艦「ロアール・アムンセン」も初来日-

2025年8月12日、イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が神奈川県横須賀市の在日米軍横須賀海軍基地へ寄港しました。これは2021年の「クイーン・エリザベス」寄港以来、4年ぶりの日英空母来日となります。また、同打撃群にはノルウェー海軍フリゲート艦「ロアール・アムンセン」も参加し、日本初寄港となりました。

空母「プリンス・オブ・ウェールズ」と打撃群の構成・特徴

  • 全長:280m、排水量:約65,000トン
  • ヘリコプターや艦載機(F-35B ライトニングIIほか)20機以上搭載
  • 母港:イングランド・ポーツマス
  • 出発:2025年4月22日
  • 編成:空母打撃群「CSG25」(英、ノルウェー、スペイン他の艦艇が参加)

今回の寄港は、日本・イギリス・ノルウェーの安全保障協力の象徴であり、日本近海・インド太平洋地域での軍事協力強化が目的です。空母打撃群はシンガポールやオーストラリアなど複数の港を経て長駆航海し、東アジアに到着しました。

F-35Bを搭載した最新空母の存在感

「プリンス・オブ・ウェールズ」は、ステルス戦闘機であるF-35B「ライトニングII」を艦の飛行甲板に20機以上搭載しています。これに加え、AW101などの多用途ヘリコプターも運用中です。横須賀到着時、最新鋭のF-35Bが甲板上でその姿を現し、多くのファンや関係者が見守る中、圧倒的な存在感を示しました。

大規模な空母打撃群と多国籍連携

空母打撃群「CSG25」は、イギリスの空母を中核に、ノルウェー・スペインなどの海軍フリゲート艦や補給艦等で編成されています。各国の艦艇が隊列を組み、長期間に及ぶ共同訓練と航海を経て、日本に寄港しました。ノルウェー海軍の「ロアール・アムンセン」は今回が日本初訪問となり、今後の安全保障協力の象徴的な存在です

中国を牽制する意味合いも

防衛省は今回の寄港について「東シナ海・南シナ海において、中国が軍事活動を活発化させていることへの牽制」と説明しています。日英ノルウェー協力による空母打撃群の展開は、インド太平洋地域の安定に大きな意味を持ちます。

武器等防護・日英安全保障協力の新展開

また、寄港中は日本側による「武器等防護」任務が実施されました。これは自衛隊が米・英など友好国艦艇の防護を行う新しい安全保障任務のひとつであり、日本の国際軍事協力の実際的な進展を示します。

過去には英国空母「クイーン・エリザベス」も武器等防護の対象となった経緯があり、今回は「プリンス・オブ・ウェールズ」および空母打撃群参加艦への武器等防護任務が強化されました。日本政府は「自由で開かれたインド太平洋」を旗印に、英国、ノルウェー等と協力し、安定した国際秩序を維持するため活動を強化しています。

寄港式典と市民・防衛関係者の反応

横須賀港では早朝から多くの市民や軍事ファンが見守り、空母「プリンス・オブ・ウェールズ」到着の瞬間をカメラに収める姿が見られました。艦橋から甲板まで整然と並ぶ英海軍兵士、そしてF-35B戦闘機の迫力ある姿は、平和と安全保障協力への期待を改めて感じさせるものでした。

今後、空母打撃群は横須賀に9月2日まで滞在し、東京港(東京国際クルーズターミナル)への寄港も予定されています(運用次第で変更の可能性あり)。多国間の訓練や交流、そして自衛隊との防護任務が展開される見通しです。

「ロアール・アムンセン」:ノルウェー海軍初の日本寄港

ノルウェー海軍のフリゲート艦「ロアール・アムンセン」は、今回が初の日本寄港となり、空母打撃群の中でも特に注目されています。北欧と東アジアの軍事協力の象徴として、地域の安全保障の未来に新たな歴史を刻む出来事となりました。

まとめ:日英ノルウェーの安全保障関係深化と今後の展望

  • 英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の4年ぶり日本寄港
  • ノルウェー艦「ロアール・アムンセン」が日本初寄港
  • F-35Bを搭載した世界最大級空母の来日
  • 武器等防護任務による日英防衛協力のさらなる進展
  • 地域安全保障・自由で開かれたインド太平洋の実現を目指す象徴的事例

今回の寄港と多国間連携は、日本とイギリス、ノルウェーの安全保障分野の結びつきが着実に深まっていることを示しています。空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を中心とした打撃群の来日は、軍事技術交流や共同訓練だけでなく、市民レベルでの友好・理解を促進する貴重な機会です。

今後もインド太平洋地域の安定化を目指して、多国間の安全保障協力が一層活発化していくことでしょう。

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