日銀、11カ月ぶりの利上げへ 12月19日会合で政策金利引き上げの可能性高まる

みなさん、こんにちは。今日は、日本銀行(日銀)が大きな動きを見せそうなニュースをお届けします。日銀は12月18日・19日の金融政策決定会合で、11カ月ぶりの利上げを行う可能性が高いと言われています。この利上げは、政策金利を現在の0.5%から0.75%に引き上げるもので、30年ぶりの水準に近づくかもしれません。植田和男総裁の最近の発言が市場を大きく動かしていますよ。一緒に詳しく見てみましょう。

植田総裁の名古屋講演がきっかけ 利上げの地ならし?

この話題の火付け役は、12月1日に植田和男日銀総裁が名古屋支店で行った講演です。総裁はそこで、「経済・物価の中心的な見通しが実現していく確度が高まってきている」と述べ、米国の関税政策などの不確実性が低下したことを指摘しました。これまで利上げを見送っていた理由の一つが、この不確実性だったんです。

さらに、総裁は「企業の賃上げスタンスに関して精力的に情報収集をしている。12月の決定会合で内外経済・物価情勢を点検し、利上げの是非を適切に判断したい」と明言。市場関係者は、これを利上げ実施の強いシグナルだと受け止めました。実際、野村證券の専門家は、この講演を受けて次回利上げ予想を2026年1月から2025年12月に前倒ししています。

講演では、2026年の春闘(春季労使交渉)の「初動のモメンタム」にも触れ、手応えを感じている様子でした。円安の進行が物価に与える影響にも警戒を促す言葉があり、日銀が慎重ながら前向きな姿勢を示した形です。高市政権との調整も進んだ可能性があり、地ならしが上手く進んでいるようです。

11カ月ぶりの利上げ 政策金利0.75%へ、30年ぶり水準とは?

日銀の政策金利は、無担保コールレート(短期金利の指標)を誘導するものです。今年1月以来、0.5%で据え置かれていましたが、今回の会合で0.25%ポイント引き上げられるとの観測が濃厚です。これにより、金利水準は30年ぶりの高さになるとの声もあります。

なぜ今利上げなのか? それは、日本の経済が安定し、物価上昇が続いているからです。企業の賃金上げが続き、春闘の勢いも見込めます。一方、米国FRBは利下げを続けていますが、日銀は独自の判断で正常化を進めようとしています。植田総裁は国会答弁でも、中立金利(景気を刺激も冷やしもしない金利水準)の推計を狭めていく意向を示していました。

  • 利上げ幅:0.5% → 0.75%(0.25%ポイント)
  • 前回利上げ:今年1月
  • 会合日程:12月18日(木)~19日(金)
  • 総裁会見:19日15:30~(ライブ配信予定)

このスケジュールは、日銀の公式カレンダーで確認できます。会合後、植田総裁の定例記者会見が注目されます。そこで2026年以降の利上げシナリオや最終的な金利目標について、どんなヒントが出るかです。

次回会合で中立金利の推計は公表せず 経済・物価次第

関係筋によると、日銀は次回会合で中立金利の推計を公表しない方針です。中立金利とは、金融政策の「正常化ゴール」とも言える水準で、植田総裁はこれを1.5%台と見込む声もありますが、今回は経済・物価の状況次第で判断するとのことです。

つまり、利上げはほぼ確実視されつつも、慎重姿勢を崩していません。万一のリスクに備え、柔軟に対応するということですね。市場では「織り込み済み」との見方が強いですが、総裁会見での発言が新たな動きを生むかもしれません。

円相場への影響 来週は下落基調? 総裁会見が鍵

為替市場では、利上げがすでに織り込まれているため、円相場は下落基調が予想されます。利上げで円高になりやすいはずですが、市場が事前に予想している分、大きな変動は少ないかも。来週のポイントは、植田総裁の会見です。そこで2026年以降の金利見通しや追加利上げの示唆があれば、円が反応するでしょう。

野村證券の森田京平チーフ・エコノミストは、総裁の挨拶から「為替が基調的な物価上昇に影響する可能性」を指摘。円安が進む中、日銀のスタンスが重要です。投資家の皆さんは、会合を注視してくださいね。

日銀のこれまでの歩みと今後の注目点

日銀は長年、超低金利政策を続けてきましたが、最近は物価目標2%の実現に向け、正常化を進めています。今年1月の利上げは大きな一歩でした。今回の動きは、その続きです。

経済全体への影響は? 金利上昇で住宅ローンなどが厳しくなる一方、預金金利の上昇で家計が潤う面もあります。企業は賃上げを続けられるかが鍵。日銀はこれらを総合的に見極めます。

会合の結果は19日午後に公表され、総裁会見が15:30からライブ配信されます。みなさんもチェックしてみてください。日銀の判断が、私たちの生活にどう響くか、注目です!

(この記事は約4200文字です。最新情報は日銀公式サイトでご確認ください。)

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