バンコク発・アジアが変わる！ベトジェットが描く空の未来――持続可能性評価で最高、名古屋路線計画や堅調な業績まで徹底解説
バンコクとアジアの空をリードするベトジェット――最新のニュースを総まとめ
近年、東南アジアの航空業界では著しい変化が起きています。その中心にいるのが、急成長を続けるベトナムのエアライン「ベトジェット」です。バンコクもその重要な拠点の一つ。今回は2025年以降の最新情報として、
- 「2025年トップグローバルサステナブルエアライン」選出
- タイ・ベトジェットによるバンコク～名古屋線計画（2026年内）
- 2025年上半期の経営状況と日本・ベトナム間のネットワーク拡大
これらのトピックスについて、わかりやすく解説します。
エアラインレーティングスが選ぶ「2025年トップグローバルサステナブルエアライン」にベトジェット
エアライン各社の競争が激しさを増す現在、「持続可能性（サステナビリティ）」は航空業界のキーワードとなっています。この度、エアラインレーティングス（AirlineRatings.com）が選ぶ「2025年トップグローバルサステナブルエアライン」として、ベトジェットが選ばれました。
この栄誉は、単に環境負荷低減だけでなく、企業の運営や社会貢献活動、次世代型航空機の導入、燃費・運行効率の最適化、持続可能な燃料の活用、従業員の働きやすさ向上までが総合的に評価された結果です。
ベトジェットはボーイング737MAXシリーズなど燃費効率の高い最新鋭機材を積極導入するなど、設備面から環境対策を加速。グリーンエネルギーへの投資、不要なプラスチックの削減やリサイクルグッズの採用、カーボンオフセット・プログラムなど、広範な取り組みを推進しています。
さらに、「持続可能な社会」の観点から、雇用創出や多様性推進、地域コミュニティ支援への貢献も評価ポイントとなりました。ベトジェットは東南アジアだけでなく日本路線も展開し、日本人スタッフを含め多様な人材が活躍する職場づくりを重視しています。
タイ・ベトジェット、バンコク～名古屋線を2026年内に開設検討――日本とタイを結ぶ新たな架け橋
2026年内に、バンコク～名古屋線が実現する可能性が高まりつつあります。ベトジェットグループのタイ子会社である「タイ・ベトジェットエア(Thai Vietjet Air)」は、自社のネットワーク拡大戦略の一環として、名古屋/中部国際空港～バンコク・スワンナプーム空港線の開設を検討していることが明らかになりました。
既に2025年12月には、成田・関西～バンコク線の開設も発表されており、この流れの中で名古屋線にも大きな注目が集まっています。東海エリアと東南アジアの主要都市バンコクを直接結ぶ定期便は、ビジネス・観光の双方で大きな需要が見込まれる路線です。
- 同社は、ボーイング737MAX8型機を2025年10月以降段階的に受領予定。拡大する保有機材を活かし、日本路線の更なる拡充方針を示しています。
- 国内線・国際線の同時拡大戦略の中核に、日本市場が位置付けられています。
これまでバンコク発名古屋着の直行便と言えば大手フルサービスキャリアに限られていましたが、LCCが本格参入することで価格競争の激化や利用者層の多様化も期待できます。
新路線拡大とバンコク都市圏の航空需要
バンコクは東南アジア有数の観光・ビジネス都市であり、名古屋は日本の製造・経済拠点。観光・ビジネス双方のニーズが高く、従来のタイ・ベトジェットの成田線・関西線に続いて名古屋線が加わることで、より柔軟なスケジュールや選択肢が広がります。
今後はさらに地方空港への新規就航や、東南アジア内にとどまらない長距離路線展開への“足がかり”としても注目されています。
2025年上半期、ベトジェットの経営は堅調：新たなマイルストーンを達成
ベトジェットは2025年上半期の監査済み財務諸表を発表し、堅調な業績と戦略的な機材拡充、グローバル・マイルストーンの達成を裏付けました。
- 新規機材としてボーイング737MAX8シリーズを9機受領見込み（2025年10月に最初の1機、11月に4機、12月に4機）など、最新鋭機材の導入が進行。
- 業績面では旅客数・搭乗率ともに回復基調。日越間直行便など積極的なネットワーク展開が効いています。
- 環境・社会・ガバナンス（ESG）対応も評価され、持続可能な成長を目指す姿勢が社内外で注目されています。
特に日本-ベトナム間の直行便2路線を2025年上半期に新規就航し、日系企業の投資活動や観光客誘致にも貢献。将来的な観点からも、日本市場へのリソース集中が奏功していると言えるでしょう。
航空券キャンペーンで新規顧客層も開拓
ベトジェットでは2025年も多数のお得なキャンペーンを実施。成田線・関西線など新路線就航を記念した0バーツ運賃なども話題となり（実質的には空港使用料など込みで片道1万円前後）、格安旅行志向の利用客を積極的に獲得しました。
- 搭乗対象期間は2025年12月中旬～2026年3月頃まで。特典満載のキャンペーンで認知拡大を進めています。
- LCCならではの柔軟な運賃設定や豊富なプロモーションが、旅行需要喚起に寄与。
今後の展望――バンコク発、日本各都市線の更なる拡大へ
タイ・ベトジェットは今後も保有機材の増強に合わせ、日本の地方都市や新規市場進出を計画しています。バンコク～名古屋線のほかにも、既存の成田・関西路線の増便や新規就航が議論されています。バンコク発の路線拡大は、訪日観光需要の回復や人材・ビジネス交流の活発化に合わせて、さらなる加速を見せるでしょう。
また、サステナビリティ分野でのリーダーシップが脚光を浴びており、持続可能な航空ネットワーク構築の手本としても高く評価されています。今後も最新情報を追い続けることで、バンコクを中心とした東南アジア空の動きがわかりやすくなります。
まとめ――バンコクと世界を結ぶベトジェットの今
今、航空業界が注目するのは単なる路線拡大や業績アップに留まりません。ベトジェットのように、グローバルな評価軸である「サステナビリティ」を着実に経営戦略へ取り込みつつ、バンコクをはじめとするアジアの主要都市と日本各地をダイレクトに結ぶダイナミックなネットワーク拡張を果敢に実現しようとしています。
新たな時代の幕開けを感じさせるベトジェットの取り組みは、私たちの旅のカタチやビジネスの可能性も大きく変えていくことでしょう。今後もバンコク発の新たな空の動きに大いに注目です。
