バンダイナムコグループ20周年──「ガンダム」と「パックマン」で歩んだ二十年、「一緒に遊んで20年。」の軌跡

はじめに

バンダイナムコグループが2025年、ついに誕生20周年を迎えました。この記念すべき節目に、グループは「ガンダム」と「パックマン」が登場するビジュアル「一緒に遊んで20年。」を発表し、多くのファンや関係者から祝福の声が寄せられています。
20年前、バンダイナムコという二つの巨大ブランドがひとつになり、新しいエンターテインメントの歴史が幕を開けました。以来、さまざまな名作IPとともに世界中の「遊び」をリードしてきたバンダイナムコ。その歩みや、20周年の記念事業、そしてこれからのビジョンについて、わかりやすくご紹介します。

20年間のあゆみ──バンダイとナムコの統合から始まった物語

2005年にバンダイナムコは経営統合を果たしました。おもちゃ・ホビー業界のリーダーとして「夢・創造」を担ってきたバンダイと、アミューズメント・ゲーム業界を切り拓いてきたナムコ。この融合により、キャラクター商品やアーケードゲーム、家庭用ゲーム、アニメ、テーマパークなど多彩なエンターテインメント事業が生まれ、強大なシナジーを生み出しました。

統合当時に象徴的なIP(知的財産)として注目されたのが、「ガンダム」と「パックマン」です。『機動戦士ガンダム』は1979年から続くシリーズで日本アニメの金字塔。一方、『パックマン』は1980年に登場し、世界的人気を誇るアーケードゲームキャラクター。実はこの2つこそが、バンダイとナムコそれぞれの「顔」でもあり、両ブランドの精神を体現した存在です。

20周年記念ビジュアル「一緒に遊んで20年。」を公開

2025年10月、バンダイナムコグループは公式サイトやプレスリリースで、特別な記念ビジュアルを発表しました。そこには「ガンダム」と「パックマン」が肩を並べ、『これからも一緒に遊び続けよう』というメッセージが込められています。

  • ガンダム──国民的アニメであり、世界中で高い人気を誇るメカ&ストーリーIP。
  • パックマン──世界ギネスにも認定された“最も成功したアーケードゲーム”のアイコン。

記念ビジュアルには、統合してからの20年間をともに歩み、これからも“遊び心”と“ファンとのつながり”を大切にして次の未来を目指す、バンダイナムコの姿勢が体現されています。

バンダイナムコグループの成長と変革

20年前、互いの長所を補い合うことでグループ全体の底力を高めてきたバンダイナムコ。おもちゃやゲームだけでなく、映画、アニメ、アプリ、イベント、eスポーツといった幅広い分野への展開は、国内外で常に高い存在感を発揮してきました。

たとえば『ガンダム』は、プラモデル(通称「ガンプラ」)の販売数1億体を超えるのみならず、近年は等身大ガンダム像や海外共同制作アニメなどマルチメディアに進化。また『パックマン』は家庭用からモバイルアプリ、最近ではeスポーツ大会などプロモーションの幅を広げています。

さらに2025年には、バンダイナムコとソニーが戦略的パートナーシップを発表し、IP(知的財産)の共同開発や世界市場への展開強化にも大きく舵を切りました。世界中のファンと共に新たな価値を創造し続ける姿は、20年前の統合時から変わらぬ“チャレンジ精神”の証です。

創造力を支えた“ファンとのつながり”

バンダイナムコの成長を語るうえで、欠かせないキーワードが「ファンとのつながり」です。2025年度から始まった中長期ビジョン「Connect with Fans」は、ファンとIP、そして世界中のあらゆるステークホルダーと“遊び心”でつながることを掲げています。

  • ファンの声を反映した商品化やイベント企画
  • コラボレーションプロジェクト・新規IPの開発
  • コミュニティ重視のマーケティング・SNS活用
  • 世界中のエンタメファンとリアルタイムで交流できるプラットフォームの構築

このように、“ファンと一緒に作り上げていく”という姿勢は、バンダイナムコの企業文化の芯となり、今に引き継がれています。

安全・安心と多様性への取り組み

エンターテインメントの原点は「安心して楽しめる」こと。バンダイナムコは、商品の品質・安全性への徹底した配慮、年齢や性別・国籍を問わず幅広く楽しめる商品展開、多様性を尊重した企業運営にも力を入れてきました。

  • 児童向け玩具の安全基準強化と情報公開
  • 女性クリエイター活躍推進、障がい者雇用比率の向上
  • 海外現地法人の設置とローカライズ戦略強化

安心して遊べる、誰もが居場所を感じられるエンタメ環境づくりの努力が、国内外から評価されています。

20周年を祝うファンとパートナーの声

記念ビジュアル公開と同時に、SNSやファンコミュニティには祝福のメッセージがあふれました。
「ガンダムとパックマンが並ぶ姿に感動した」「子ども時代からの思い出がよみがえる」「家族でいろんなバンダイナムコ作品を楽しんでいる」など、世代や国を越えた反響が寄せられています。

また、業界内からも「新たなIPの創出やグローバル展開で常に道を切り開いてきた」「他者とのコラボや技術革新で、新しい遊びを提供している」といった称賛の声が集まっています。

これからのバンダイナムコ──未来への想い

20周年という節目は、さらなる挑戦のはじまりです。代表取締役社長・浅古有寿氏は、これからも「遊び心を忘れずに世界中とつながる」企業を目指すと述べています。
「ガンダム」や「パックマン」といったレジェンドIPだけでなく、新しいIPの誕生にも全社を挙げて取り組む──その情熱とアイデアは、未来のエンターテインメントを形づくっていきます。

ファンの想いを受け止め、グローバルなネットワークと多様なクリエイター、ともに歩むパートナーたちが一丸で“新しい遊び”を生み出していく──。
それこそがバンダイナムコらしさであり、これからの20年、さらにその先を見据える「冒険」への出発点なのです。

おわりに──20年の感謝とともに

バンダイナムコグループの誕生20周年は、“遊び”を通して人々の心に喜びやつながり、そして未来への夢を届けてきた証です。
いままでも、これからも、「いっしょに遊んで、いっしょに未来へ」──この言葉そのままに、新しい感動と楽しさを私たちに届けてくれることでしょう。

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