NTT株価とあわせてチェックしたい「JT(日本たばこ産業)」株価動向 ― 配当利回りと目標株価引き上げで注目集まる
NTTの株価動向をチェックしている個人投資家のあいだで、同じ高配当銘柄としてJT(日本たばこ産業/証券コード:2914)にも関心が集まっています。この記事では、2025年12月時点のJT株価の状況や配当利回りのイメージ、そして証券会社による目標株価引き上げなど、今話題になっているポイントをやさしく整理してお伝えします。
JT株価の現在値と直近の推移
まず、ニュースで話題となっている2025年12月24日のJT株価の終値は5,775円です。
その前後の株価推移をみると、12月下旬は5,700円台後半〜5,800円前後で比較的落ち着いたレンジで推移しています。
12月中旬以降の終値をいくつか抜き出すと、次のようなイメージです。
- 12月24日:終値 5,775円
- 12月25日:終値 5,768円
- 12月23日:終値 5,765円
- 12月22日:終値 5,749円
- 年初来高値:5,962円(12月2日)
年初来安値は3,700円(2月20日)で、そこから見ると年後半にかけて大きく水準を切り上げている銘柄であることがわかります。
高配当銘柄としてのJTと「配当利回り」に注目が集まる理由
NTT株をチェックしている投資家の多くが安定配当・高配当を投資の軸にしているため、同様に配当性向が高く、実績ある配当を続けてきたJTにも関心が向かっています。
今回ニュースで取り上げられた「配当利回り」という言葉は、株価に対して年間どれくらい配当金が受け取れるかを表す指標です。具体的には、
配当利回り(%) = 1株あたり年間配当金 ÷ 株価 × 100
となります。実際の年間配当金額は企業発表の配当予想に基づきますが、5,700〜5,800円台の株価水準は、「高配当銘柄としてJTを検討している投資家」にとって意識されやすい水準と言えます。
NTT株をきっかけに高配当株に興味を持った方が、分散投資の一候補としてJTを並べて比較するケースも増えています。そのため、「NTT株価」とともにJTに関するニュースや株価情報が検索されている状況です。
権利付き最終日と「12月26日」が意識される背景
ニュース内容では、「権利付き最終日 12月26日が迫る」という表現が出てきます。ここでいう権利付き最終日とは、配当や株主優待を受け取る権利がもらえる最終売買日を指します。
実務上は、株主名簿に名前が載る「権利確定日」の2営業日前までに株を保有している必要があります。そのため、多くの個人投資家は「権利付き最終日」までに株を買うかどうかを判断します。
今回のニュースでは12月26日が意識されていますが、これは年末配当や来年以降の配当取りを意識した投資家が売買を活発化させるタイミングとして注目されているためです。
NTT株も同様に配当を目的とした投資家が多い銘柄であるため、「NTTとJTをセットで配当権利取りの候補とする」動きが、ニュース検索や話題の背景にあると考えられます。
証券会社による目標株価引き上げ―野村証券などがJTを評価
今回のニュースで特に注目されたのが、日系大手証券によるJTの目標株価引き上げです。
株式ニュースによると、日系大手証券(野村証券を含む)が日本たばこ産業(JT)のレーティングを「中立」で据え置きつつ、目標株価を5,800円に引き上げたと報じられています。
レーティングは変えずに目標株価だけを引き上げたという点がポイントです。
また、同じく日系大手証券のレポートでは、別のタイミングでレーティングを「やや強気」に引き上げ、目標株価を7,000円へ引き上げたという情報もあります。
このように、複数の証券会社やタイミングで目標株価を引き上げる動きがみられることは、機関投資家の間でも業績や収益力が評価されているサインと受け止める投資家も多いです。
一方で、投資情報サイトでは、2025年12月3日時点での株価5,814円に対し、理論株価(PBR・PER基準)は5,100〜5,300円台とされ、やや割高と評価されている面もあります。
つまり、「業績や収益性は改善しているが、株価はすでに一定程度織り込んでいる」という見方が併存している状況です。
JT業績の好調さと株価評価の背景
証券会社が目標株価を引き上げる背景には、JTの業績好調があります。2025年12月期第3四半期決算では、たばこ事業の好調により増収増益となりました。
- 売上収益:2兆6,340億円(前年同期比13.2%増)
- 営業利益:7,629億円(前年同期比20.8%増)
- 為替一定ベースの調整後営業利益:27.2%増と大幅な伸び
さらに、好業績を受けて通期予想も上方修正されており、安定したキャッシュフローと高い収益性が、配当の持続性や将来の株主還元余地への期待につながっています。
こうした背景から、日系大手証券の一部は、JTに対する投資判断を「やや強気」とし、目標株価を引き上げる動きも見せています。
一方で、別の分析では現在株価は理論値に対してやや割高とする指標もあり、評価は一枚岩ではない点も押さえておきたいところです。
NTT株価とJT株価を見比べる投資家が増えている理由
NTT株価が話題になるとき、一緒に検索されやすいのが同じ「ディフェンシブ・高配当」カテゴリに入る銘柄
NTTとJTを見比べる投資家が増えている背景には、次のようなポイントがあります。
- 配当利回り重視の投資スタイルが広がっている
- どちらも景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄として知られる
- 長期保有前提でインカムゲイン(配当)を狙う投資家が多い
- 証券会社のレポートやニュースで頻繁に取り上げられる大型銘柄である
特に2025年は、金利動向や為替の変動を背景に、成長株だけでなく安定配当株への資金シフトも意識される局面が多くありました。その流れのなかで、「NTTとJTの両方に分散投資する」といった発想も自然に広がっています。
個人投資家がチェックしておきたいポイント
NTT株価を調べるついでにJTもチェックしている方に向けて、JTを見るときに押さえておきたい基本ポイントをまとめます。
- 株価水準:直近は5,700〜5,800円台で推移。
- 年初来レンジ:高値約5,962円、安値3,700円。
- 配当利回り:高配当銘柄として個人投資家からの人気が高い(具体的な利回りは最新の配当予想と株価から確認)。
- 業績:たばこ事業の好調により増収増益、通期予想も上方修正。
- アナリスト評価:日系大手証券がレーティング「中立」を維持しつつ、目標株価を5,800円に引き上げた事例や、別途7,000円まで目標を引き上げた事例もあり。
- 理論株価との比較:一部の分析では現株価は理論値に対してやや割高との見方もある。
- 権利付き最終日:配当や優待を狙う場合、権利付き最終日(今回のニュース文脈では12月26日)が意識される。
これらを総合して、「高配当を重視しつつ、株価水準と業績、アナリスト評価のバランスを見る」という視点が大切になってきます。
まとめ:NTT株価ウォッチャーにも参考になるJTの動き
NTT株価のニュースが盛り上がる一方で、同じく安定配当と業績の安定感で評価されるJT(日本たばこ産業)への注目も高まっています。
2025年12月時点で、JTは5,700〜5,800円台の株価水準で推移し、高配当銘柄として個人投資家の人気が続いている状況です。
さらに、業績好調や日系大手証券による目標株価引き上げといった材料もあり、ニュースとして取り上げられる機会が増えています。
一方で、投資情報サイトの一部では「理論株価に対してやや割高」との指摘もあり、強気一辺倒ではない冷静な評価も存在します。
NTTと同様、JTも長期の資産形成や配当重視の投資戦略を考えるうえで、定期的に情報をチェックしておきたい銘柄の一つと言えるでしょう。



