【特集】SMBC日興証券・神山茜さんと「リケジョneo」──進化する証券業界の今
はじめに
2025年9月、SMBC日興証券では新たな潮流が注目を集めています。その中心にいるのが、若手女性理系人材を象徴する「リケジョneo」プロジェクトで活躍する神山茜(かみやま・あかね)さんです。
本記事では、証券業界でイノベーションをけん引する神山さんの取り組みと、直近のSMBC日興証券の動向、そしてマーケット評価の変化について、わかりやすく丁寧に解説します。
SMBC日興証券とは
SMBC日興証券は、国内外にネットワークを持つ大手証券会社であり、リテール(個人向け)、投資銀行、グローバルマーケッツなど多様な事業を展開しています。
とくに近年は、カーボンニュートラルやAI/デジタルトランスフォーメーション(DX)、フードテック分野における社会変革にも積極的に関わっています。
リケジョneo(理系女性プロジェクト)と神山茜さん
現代の証券業界では、文系・理系の枠組みを超えた多様な専門知識が求められています。
そのような時代に誕生したのが「リケジョneo」プロジェクト。
このプロジェクトでは、理系出身の女性社員たちが最先端の金融技術やサステナブル投資、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営推進などに携わりながら活躍しています。
神山茜さんは「リケジョneo」第323回の注目メンバーとして、特にAI分野や新しい資金調達の仕組みの導入において大きな成果を挙げています。彼女の仕事は既存の金融サービスの枠組みを刷新し、証券の力、投資の力がいかにして最先端テクノロジーや社会課題の解決に貢献できるかを具体的に示しています。
変わる証券ビジネス──SMBC日興証券の組織改革
2025年4月、SMBC日興証券は大規模な機構改革を実施しました。主なポイントは次のとおりです。
- 事業戦略部門と経営企画部門の再編:マーチャント・バンキング部を企画統括部へ移管。経営企画部の機能強化。
- ビジネスリスク管理の見直し:ビジネスリスクコントロール担当を廃止し、その機能を経営企画部へ吸収。
- 営業体制の強化:営業支援部と営業事務サポート部の新設で、柔軟な現場対応を推進。
- 地域統括本部の再編:山口法人部を九州・首都圏東本部下に移管、西日本・北陸本部の見直し。
- 法人ビジネス部門の改称:「地域金融・法人ビジネス本部」を「総合法人本部」に改称し、コーポレート・ファイナンス機能を強化。
- 取締役の退任・昇任:取締役伊藤文彦氏が4月1日をもって専務執行役員に就任予定。
これらの改革は、証券会社としての社会的責務と変化するビジネス環境への対応、チームワークと専門性の両立を目指しています。
日興証券の投資戦略と商品展開──NISAやESG投資の現場から
専門家の伊藤亮太さんが解説するように、SMBC日興証券はNISA(少額投資非課税制度)の取扱い投資信託数が非常に多く、顧客の多様な運用ニーズに細やかに応える体制を整えています。積立投資枠に対応した商品ラインアップが充実しており、資産運用初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
- 目的に応じて自由度高く選べる金融商品
- ファイナンシャル・プランナーによるライフプラン診断や保険見直しサービスも充実
- AI・DX領域の産学連携や社会課題解決型プロジェクトも推進
「リケジョneo」のメンバーも、こうした先進的な投資商品や運用スキームの開発に関わり、女性視点や理系知識をいかして顧客本位のサービスを高めています。
注目株「TOYO」──SMBC日興証券が格上げで株価に動き
2025年9月12日、SMBC日興証券が「TOYO」(東洋株式会社)の評価を「1」(最上位)に格上げしたというニュースが市場で話題になりました(ウェルスアドバイザー)。この格上げを受けて、TOYO株が急伸する動きが見られています。
SMBC日興証券は、商品やサービスの分析だけではなく、個別銘柄の徹底的な調査、AIを活用した投資判断の迅速化などを背景に、マーケットの動向をリードしています。投資家からも、同社アナリストの意見に注目が集まっています。
これからの証券人材──多様性と専門性が融合する時代
理系女性社員たちが活躍する「リケジョneo」だけでなく、デジタル化が進む証券ビジネス全体で多様な人材が能力を発揮しています。とくにSMBC日興証券は、
6つの専門フィールド(リテール、投資銀行、グローバルマーケッツ、クオンツ、システム、コーポレート)
を用意し、各分野でスペシャリストが先端技術や新規事業に取り組む流れが加速しています。
- 証券投資は「社会課題解決型ファイナンス」へ進化
- 理系人材のデータ解析・AI導入などデジタル対応力の強化
- ダイバーシティ推進による働きやすい職場環境・キャリアアップ支援
神山茜さんのような女性理系リーダーの台頭は、証券会社のイメージ刷新だけでなく、未来の金融サービスの質を大きく高めるものです。
まとめ──神山茜さんとSMBC日興証券の挑戦
今、証券業界は大きな変革期を迎えています。AI・ESG・カーボンニュートラルなど、社会や経済のイノベーションに金融のちからが問われるなか、SMBC日興証券と神山茜さんはリーダーシップを発揮しつづけています。
「リケジョneo」では、女性理系メンバーによる自由で柔軟な発想が生かされ、企業価値の創造や次世代ビジネスの種まきが行われています。
厳しい変化に挑みながらも、市場や顧客に対して本当に価値あるサービスを届けていく姿勢に、今後も大いに注目が集まりそうです。